児島塩生(しおなす)にある吉祥院(きちじょういん)は、鎌倉時代の終わり、後醍醐天皇の治世の時期にあたる元亨(げんこう)2年(1322年)に僧幸善が創設した由緒ある寺院です。
名誉住職(本山敬城:もとやま けいじょう)の代から、「児島八十八ヶ所日帰り巡拝」など、檀家だけでなく、すべてのかたが参加できる開かれた寺として、さまざまな行事を開催してきました。その志は、本山快範(もとやま かいはん)住職の代にも受け継がれています。
そして、大晦日には最近では難しくなってきた除夜の鐘をつける寺としての恒例行事が、「除夜の鐘と初詣」。
児島塩生にある吉祥院を紹介します。
吉祥院は、観光寺院ではないため、本堂には入れません。
ただし、境内へは自由にお参りください。以前、倉敷とことこでも紹介した「ちゃりへん♪」のロケ地にもなっています。
本堂へは希望があれば、案内可能なため、事前に吉祥院に連絡してください。
また、この記事でも紹介する年中行事などに参加してみてください。
記載されている内容は、2025年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
吉祥院とは

吉祥院は、西に高島や水島コンビナートが見える児島塩生の山裾に鎮座しています。
吉祥院の山号(さんごう)は「医王山(いおうざん)」、寺号(じごう)は「常福寺(じょうふくじ)」、宗派は真言宗御室派(おむろは)です。

参道を上がっていく途中に道標があり、右手に上がると吉祥院、左手に上がると医王稲荷宮があります。

吉祥院の見どころ
道標から石段を上がると、山門入口の右手で、笑みを浮かべる六体の地蔵がお出迎えしてくれます。

左手の山門を入ると、左手に客殿や鐘楼が建っています。

客殿は、単層入母屋造りの本瓦葺きです。

客殿の大棟の側面には、見事な双龍の瓦が葺かれています。

客殿の目の前にある鐘楼は、遠くに塩生の町並みを眺められ、台には笑みを浮かべる七福神の像が並んでいます。


客殿の奥には、宝形造りで三間四面、本瓦葺きの本堂が建っています。

荘厳な内陣に厨子を据え置き、吉祥院の秘仏であり本尊である薬師如来が安置されています。

真んなかにある大きな厨子に本尊が安置され、その周りには、多くの不動明王や弘法大師などが配置されています。
本尊のご開帳は10年に一度、次回は令和12年の予定です。

開かれた寺として、さまざまな行事を開催する吉祥院。
住職の本山快範(もとやま かいはん)さんに話を聞きました。
吉祥院のデータ

| 名称 | 吉祥院 |
|---|---|
| 別名 | 医王山常福寺吉祥院 |
| 宗派 | 真言宗御室派 |
| 所在地 | 倉敷市児島塩生2349 |
| 電話番号 | 086-475-0758 |
| 駐車場 | あり 山門下の他に第2駐車場有り 第2駐車場は、9台(軽自動車も含む)駐車可能。 |
| 御本尊 | 薬師如来 |
| 御利益 | 山門を入る人には安らぎを 出て行く人には幸せを |
| 御朱印(納経料) | 児島88ヶ所の36番・37番 吉祥院のみの御朱印も可 納経料(200円)。 |
| 拝観時間 | 拝観時間は、ご自由にお参りください。 |
| 休観日 | なし |
| 拝観料 | 拝観料は特に必要ありません |
| 拝観料・納経料の納め方 |
良い音がします。 |
| トイレ | あり |












































