新しいノートの1ページ目に文字を書くとき、ほんの少しだけ、気持ちが整う瞬間がありませんか。
また、大切な人へ思いを伝えるために、何分もかけて選んだ一本のペン。
それだけで、いつもの仕事や日常が、ほんの5%だけ楽しくなる。
私たちの日常に寄り添う文房具は、単なる道具以上に小さな前向きさを運んでくれます。

「文房具のテーマパーク」ともいえる空間を30年にわたり提供し続けてきたのが、大型文具専門店「うさぎや」です。
1995年11月の「うさぎや倉敷店」オープンから30周年を迎え、2025年11月に記念イベント「バースデーフェア 2025」が開催されました。
その節目に、運営会社であるクラブン株式会社(以下、「クラブン」と記載)の歩みとともに、うさぎやが大切にしてきた価値、そしてこれからの展望を、ブランドマネジメント部の伊澤京子(いざわ きょうこ)さんに聞きました。
記載されている内容は、2026年2月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
倉敷から始まった、クラブンとうさぎやの物語

うさぎやを運営するクラブンは、倉敷に本社を置く企業です。
地域に根ざしながら文房具の可能性を広げてきた同社にとって、1995年に誕生したうさぎや倉敷店は、大型文具専門店としての歩みが本格的に始まった原点とも言える存在でした。
店名の「うさぎや」は、当時この事業を立ち上げたクラブン社長の伊澤正信(いざわ まさのぶ・ジョージ伊澤)さんが、1951年(昭和26年)生まれの「うさぎ年」だったことに由来します。
「うさぎや」という覚えやすい名前は、大型文具専門店でありながら「気軽に立ち寄れる場所」でありたいという想いの表れでもありました。

その後、クラブンは店舗展開やオリジナル商品の開発を進めながら、単なる小売にとどまらない「文房具文化の発信拠点」としての役割を強めていきます。
原点には、うさぎや倉敷店での挑戦と試行錯誤がありました。
30年の節目に見えた、地域との確かな関係

オープンから30年。
道のりは決して平坦ではありませんでした。大型商業施設の進出、急速なデジタル化など、文房具を取り巻く環境は大きく変化してきました。
それでも、うさぎやが歩みを止めなかった背景には、「地域との距離感」があります。
近年、うさぎやでは地元企業とのコラボレーションや地域イベントへの参加を通じて、地域との接点を意識的に広げてきました。
取り組みのなかで、地域の人たちが地元を大切に思い、応援してくれていることを、あらためて実感する機会が増えていったといいます。

開店30年の「バースデーフェア2025」で寄せられた多くの「おめでとう」という声は、関係性が形となって表れた出来事でした。
専門店だからこそ提供できる、リアルの体験
伊澤さんが繰り返し強調していたのは、「試せること」の価値でした。
機能性が飽和した現代において、文房具の魅力は数字やスペックだけでは伝わりません。

ペン先のわずかな安定感、インクの伸び、書いたときの音や感触。それらは実際に手に取ってこそわかるものです。
うさぎや倉敷店では、多くの商品を試し書きできます。
さらに、高級筆記具にはコンシェルジュを配置し、スタッフ全員が日々勉強会やテストを重ねて知識を磨いています。
「専門知識」と「ホスピタリティ」。
この二つを積み重ねてきたことが、クラブンとうさぎやが「リアル(本物)」として選ばれ続けてきた理由だと感じました。
地域に愛され、30年を迎えたうさぎや倉敷店。
30年の歩みとこれからの展望を、ブランドマネジメント部の伊澤京子(いざわ きょうこ)さんにお話を聞きました。











































