株式会社ベティスミス 川村波音さん ~ 国内初のレディースジーンズ専門ブランドで、倉敷が誇る繊維産業を支えていく(若手が紡ぐ倉敷仕事物語 Vol.13)

ベティスミスアイキャッチ

国内初のレディースジーンズ専門ブランド「Betty Smith(ベティスミス)」。

株式会社ベティスミスは、繊維製品を作るだけでなく、職人の人材育成や国産ジーンズの魅力発信に力を注ぎ、新たなジーンズの価値を創造し続けている企業です。

日本が誇る国産ジーンズを生み出す現場には、いったいどのような若手社員が働いているのでしょうか。

ベティスミスで働く若手社員の川村波音(かわむら はのん)さんを取材しました。

記載されている内容は、2026年8月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

株式会社ベティスミスについて

ベティスミス外観

株式会社ベティスミス(以下、「ベティスミス」と記載)は、国産ジーンズ発祥の地・児島に本社を置く老舗のジーンズメーカーです。

ベティスミスの前身となる大島被服株式会社は1927年に創業し、学生服や作業服などを製造していました。第二次世界大戦後には、縫製技術を生かしてジーンズ作りをスタートし、1962年に会社を設立。1970年には、国内初のレディースジーンズ専門ブランド「Betty Smithベティスミス)」が誕生しました。

ベティスミスのショップ

現在は、大人向けの「DENIM WORKS(デニムワークス)」、デニムの残布を活用する「Eco Betty(エコベティ)」など、個性豊かなブランドを展開しています。

オーダーメイドジーンズが作れる

ベティスミスが掲げる企業ミッションは、「日本のジーンズ文化の創造」です。

ジーンズミュージアムの運営やジーンズ作り体験、オーダージーンズなどを通じて、「見る・学ぶ」「企画する・創る」の切り口から、ジーンズの魅力を広く発信しています。

ジーンズミュージアム
ジーンズミュージアム

また、職人一人一人が「繊維マイスター」と呼ばれる検定制度の合格を目指しており、高品質なジーンズ作りに力を注いでいることも特徴です。

ベティスミスは、国産ジーンズの新しい価値を生み出し続けている企業なのです。

ベティスミス ~ 新たな価値のジーンズを創り続ける、国内初のレディースジーンズメーカー
ベティスミスの工場のようす

ベティスミスで働く川村さん

川村波音(かわむら はのん)さん
川村波音(かわむら はのん)さん

取材に応じてくれたのは、ベティスミスの工場で縫製のリーダーを務める川村波音(かわむら はのん)さんです。2003年生まれ、岡山市出身です。

高校時代から、服に携わる仕事がしたかったと話す川村さん。接客・販売という進路もあった中、服作りの道を目指して2022年4月に入社しました。

川村さんの仕事内容について

作業中の川村さん

川村さんは現在、工場の縫製現場でリーダー兼指導員として活躍しています。

裁断された生地を縫い合わせる縫製作業をはじめ、工場全体の進行状況を把握して各職人へ指示を出したり、新入社員に技術指導をしたり、社内の多くの人と連携を取りながら、ものづくりに励んでいます

川村さんが縫製のリーダーになったのは、入社して1年半が経った頃でした。若手ながら、職人一人一人に合わせた指導を心がけ、高品質なベティスミスの製品を支えている存在です。

指導中の川村さん

取材時、川村さんが縫製する様子を見学させてもらいました。

大きな工業用ミシンを使い、真っすぐきれいに生地を縫い合わせていく川村さん。あまりのスムーズさに、つい簡単そうに見えてしまいますが、正確さとスピードを極めるには、相当な数をこなさなければならないでしょう。

縫製を行う川村さん

また、観光客が増える繁忙期には、敷地内にあるショップ「ベティズストア」で接客をしたり、ジーンズ作り体験のスタッフを担当したりすることもあるそうです。

もともと接客の仕事にも興味があったという川村さんは、「部署を越えて違う仕事ができるのは、気分転換にもなって楽しいです」と話してくれました。

ベティスミス「ジーンズミュージアム&ヴィレッジ」~ ジーンズのストーリーを体感しながら学び遊べる児島のシンボル

ベティスミスとの出会い

取材に応じる川村波音さん

もともと服が好きだったことから、高校時代は家政科に在籍していた川村さん。和服や洋服を作る被服製作技術検定や、料理のフルコースを作る食物調理技術検定の1級を取得し、ものづくりに励む日々を送っていました。

高校卒業後はすぐに就職するつもりでしたが、希望していたアパレルの販売・接客の求人がなかなか見つかりません。「フリーターでもいいかな」と考え始めた時期に、進路指導の先生から「服が好きなら作る側はどうか」とアドバイスされたことが、大きな転機となりました。

その後、川村さんは求人を探す際に、お母さんがベティスミスの小物を持っていたことを思い出し、ベティスミスを調べ始めます。

実際に足も運んでベティスミスを知る中で、裁断や縫製、企画、そして販売までを社内で一貫して行っている環境に魅力を感じ、さらに憧れていた販売にも携われることが、入社の大きな決め手となりました。

川村さんから見た、「職場」としてのベティスミスの魅力とは?

指導中の川村さん

川村さんが考えるベティスミスの魅力は、「大きな会社ではないからこそ、社員同士の距離が近くて相談がしやすい」ことでした。

職場には穏やかで優しい人が多く、他部署であってもすぐに相談しやすい関係性が築かれていると話します。例えば、入社10年以上の先輩たちが、若手リーダーである川村さんの指示に対しても、嫌な顔ひとつせず、素直に耳を傾けて協力してくれるそうです。

作業の手元

また、企画から製造、販売までを全て同じ敷地内で行っていることも、働きやすさにつながっています。何かがあった時は、すぐに企画担当やパタンナーのもとへ直接確認に行けるため、ミスを防ぎながらスムーズに連携できる環境が整っていることも魅力です。

また、職種の枠を超えてマルチに活躍できる点も大きな魅力だと教えてくれました。もともと接客志望だった川村さんにとって、縫製作業だけでなく、ショップや体験教室の接客に携わらせてもらえることも、大きなやりがいにつながっているそうです。

ベティスミスに入社し、2026年に4年目を迎えた川村さん。現場のリーダーを務めるやりがいと、ベティスミスで働くことの魅力について教えてもらいました。

株式会社ベティスミスのデータ

ベティスミス外観
団体名株式会社ベティスミス
業種ジーンズカジュアル企画製造販売
代表者名大島康弘
設立年1962年
住所岡山県倉敷市児島下の町5丁目2−70
連絡先お問い合わせはフォームより連絡をしてください
https://betty.co.jp/contact2/
ホームページベティスミス ホームページ

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岩佐りつ子
岩佐りつ子
ずっと住んでいた神奈川を離れ、2023年12月に地域おこし協力隊として倉敷に移住しました。

縁もゆかりもなかった倉敷のまちは、見るもの、出会うもの、全てが初めてづくし!毎日の暮らしに居心地の良さを感じています。 移住者目線を忘れずに、倉敷の魅力を伝えていきたいです。

こんにちは、地域おこし協力隊です

県外から倉敷市への移住をより一層進めるため、Webを通じた生活者目線での情報発信や、移住関連イベントへの協力をミッションに活動しています。

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