仁科会館の田主裕一朗さんに聞きました

大会を主催する公益財団法人 科学振興仁科財団(仁科会館)理事・事務局長の田主裕一朗(たぬし ゆういちろう)さんにロボコンについて話を聞きました。
2026年のテーマで特徴的なところは?
田主(敬称略)
ロボコンのルールは、毎年、財団が委嘱している審査委員の方々が、話し合って決めてくださいます。今年のテーマを決める時に、テーブルセッティングなのでお皿が2セット必要だろう、食材をフライパンで焼く設定も面白いよね、という話をしていました。
今年は、アイテムの種類や数は、昨年までと変わりません。ただ、ゴールの決め方が変わりました。昨年までは、各アイテムのゴールはだいたい一つに決まっていましたが、今年はスポンジブロックのゴールが3か所あります。
それぞれに指定された数を運んだときだけボーナス点が入るため、運んだあとにきちんと数を分けないと、高得点は狙えません。
去年(2025年)はこちらが想定したよりも満点を出す学校が多かったので、今年は少し難しくしました。
どのようなロボットが出てくるのですか?
田主(敬称略)
中学生は面白いロボットを作ってきます。怖いもの知らずで、予想外のものを出してくることもあるんです。発想が豊かですね。
高校生になると、これを運ぶにはこう作れば良いとわかってきます。点が取れるロボットは大体決まってくるので、そこを踏まえて確実に作ってくるのが高校生の作るロボットの傾向にあります。

今までで印象に残っているロボットはありますか?
田主
毎年面白いですね。例えば、ロボットに小さなモニターが付いていて、今どのような操作をしているかが表示できるものはすごいと思いました。アイテムを運ぶのには直接役に立つのではないのですが、そのモニターがしっかり動いていて、面白いと感じました。
もう1つは、大きなクレーンを一つ備えていて、これならどのような大きさのアイテムでも運べます、というロボットです。
ただ、クレーンが長いと機体が不安定になり倒れてしまい、実際にはほとんどアイテムを運べていませんでした。それでもアイデアが面白くて、動いたらきっとすごかっただろう、ということでチャレンジ賞に選ばれていました。
生徒さんはどのようにロボット作成に取り組んでいるのでしょうか。
田主
4月1日にテーマが発表されるので、そこからロボットの作り込みが始まり、夏休みに練習して、時間をかけて取り組んでいるようです。
一例として、中学はここ数年、地元の里庄中学校が優勝しています。毎年複数台エントリーしてくれるのですが、それぞれ違う個性を持ったロボットを作ってくるんです。
先生が「こう作りなさい」と指示しているのではなく、生徒が「こうやりたい」とアイデアを出してきたことに、「こうすれば良いのでは」とアドバイスするのにとどめているのだろうと感じます。そのため、生徒ものびのびとアイデアを出して、頑張るのだろうなと思っています。
このコンテストを通して、どのようなことを願っていますか?
田主
ものを作るきっかけになればと思っています。これをきっかけに、理系分野の学びにも興味を持ってほしいという思いがあります。
今年でロボコンは34回目です。学校の先生方など多くの方の尽力があり続いてきました。今の形で今後も長く続けられるように、考えていきたいと思います。
記憶に残るロボットコンテスト
参加した生徒さんたちにとって、今日のことは記憶に長く残る良い思い出になるのだろうなと、取材して思いました。
AIが多くのことを代わりにしてくれる時代に、自分の手や頭を動かして、仲間と一緒にロボットを作る。試行錯誤で改良して、本番の3分に懸ける。アクシデントに対応する。うまくいったことも、いかなかったことも、「このようなことをやったな」と、いつか思い出す一日になったのではと感じました。
ロボコンは、来年の開催も決まっているそうです。レベルは年々上がっていると言います。次はどのようなロボットが出てくるのでしょうか。
第34回ロボットコンテスト2026のデータ

| 名前 | 第34回ロボットコンテスト2026 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年8月30日(日) 午前9時~ |
| 場所 | 岡山県浅口郡里庄町里見6610 |
| 参加費用(税込) | 無料 |
| ホームページ | ロボコン |





































