岡山に、2023年4月で10年目を迎えたごみ拾い活動を続けている団体があります。
その名は「green bird岡山チーム」。
小さな子どもから、学生、社会人、年配の人、そして海外の人や、犬を連れた人まで。
多種多様な人々が大きなごみ袋を持って、ワイワイとにぎやかにおしゃべりしながらごみ拾いをしています。
参加したあとには、ポイントカードにスタンプを押してもらい、スタンプがたまったら、景品をもらえる!?という話も聞こえてきました。
大阪マラソンに参加したり、岡山の島に船をチャーターしてごみ拾いに行ったり。
普通のごみ拾いのボランティアとはちょっと違って、なんだか楽しいイベントも開催しているようです。
一体どんな団体なのでしょうか。
green bird岡山チームの、倉敷でのごみ拾い活動に参加してきましたので、そのようすをお伝えします。
記載されている内容は、2023年5月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
green bird岡山チームのデータ
名前 | green bird岡山チーム |
---|---|
期日 | ・岡山駅前 第4土曜日 午前10時~11時 ・倉敷美観地区 第2土曜日 午前10時~11時 ・宇野港 第1月曜日 午前6時30分~7時30分。不定期で児島、高梁などでも活動。イベントの開催もあり。詳しくはInstagramで。 |
場所 | 岡山市 |
参加費用(税込) | 無料 ※イベントなどは、参加費が必要な場合もあり。 |
ホームページ | green bird |
green birdとは
green birdは、「きれいな街は人の心もきれいにする」を合言葉にポイ捨てをしない仲間を増やすため、だれでも気軽に参加できるごみ拾い活動を続けているボランティアの団体です。
green birdのはじまり
green birdは、2002年に東京の原宿表参道で活動が始まりました。
当時は、表参道商店街の事業者が中心となって定期的に清掃活動を実施していました。
しかし、何度清掃活動をおこなっても、ゴミであふれかえっている街のようすに変化はなかったそうです。
そこで、活動の趣旨を「街にポイ捨てしない雰囲気を作ること」に切り替えました。
2003年にNPO法人として発足してからは、全国全世界にチームを展開していきます。
支援の輪は広がり、個人にとどまらず、企業や団体などからも賛同され、寄附金だけではなく、ごみ袋や手袋、ビブスなどの物資の提供もおこなわれています。
green bird岡山チームについて
green bird岡山チームは、2012年3月に初代リーダー松原龍之(まつばら たつゆき)さんが立ち上げたチームです。
岡山チームは「ゆるく 楽しく」をモットーに活動をおこなっています。
誰でも気軽に参加できる環境を目指しています。
- 何も準備せず手ぶらで参加できる
- 遅刻しても大丈夫
- 一人でも参加しやすい
- 参加申請の登録も不要
green birdのコンセプトに従い、みんなでビブスを着て、トングを持ってごみを拾っています。
新型コロナウイルス感染症流行期間中は登録制にしていましたが、2023年4月以降は、登録は必要なくなりました。
参加しているひとたち
現在は、三代目のリーダー菊竹有希(きくたけ ゆうき)さんと二代目リーダー後藤寛人(ごとう ひろと)さんを中心に、三人の学生リーダーが協力して企画運営をしています。
若い人や学生などが中心メンバーで活動することで、集まってくる年齢層も広がっています。
また、大学の教授や留学生なども参加しており、幅広い年代や国籍、職種の人々が集まってごみ拾い活動をおこなっているのがgreen bird岡山チームの特色です。
green bird岡山チームの活動場所・時間
green bird岡山チームの現在の活動場所と時間は以下のとおりです。
- 岡山駅前 第4土曜日 午前10時~11時
- 倉敷美観地区 第2土曜日 午前10時~11時
- 宇野港 第1月曜日 午前6時30分~7時30分
季節により時間が変動する場合があり。
その他にも不定期で高梁市や、児島駅で活動することがあります。
また、定例ごみ拾いとは別にさまざまなイベントも開催されています。
最新の活動予定は、green bird岡山チームのInstagramを参照してください。
倉敷での定例ごみ拾いに参加しました
筆者は初めて倉敷のごみ拾いに参加しました。
この日の集合は午前10時で、集合場所が倉敷駅前商店街入口付近(中国銀行駅前支店のすぐそば)でした。
緑のビブスを着ている人たちが集まっているので目印となります。
参加する旨を伝えると、以下の道具が支給されました。
- ごみ袋
- 手袋
- トング
- ビブス
ごみ袋は燃えないもの用と、燃えるごみ用の2種類用意されています。
ごみ拾い開始
午前10時になると、リーダーの挨拶が始まります。
ごみ拾いの注意事項など、初めての人でもわかるように詳しく説明してくれました。
ひととおり説明が終わると、リーダーを先頭に数列に並んで美観地区へと歩き始めます。
green bird岡山チームでは、個人がバラバラにごみ拾いをするのではなく、参加者全員が一緒に練り歩きながら、ゴミ拾いをするのです。
ごみが落ちていないか、念入りに確認し、落ちていそうなところを探しながら歩いていきました。
何度も来ている人は、さっそく柱の陰に隠れているタバコの吸い殻をみつけたようです。
慣れた手つきでトングで拾ってごみ袋に入れていきます。
ごみ拾いをしながらの会話
美観地区なので、海外からの観光客も歩いています。
緑のビブスの集団が気になるのか、旅行客が声をかけてきました。
参加者のなかには、英会話ができる人もいて説明をしています。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が収まりつつあるので、最近は倉敷を訪れる海外からの観光客が増えています。
green bird岡山チームの活動を、海外からの観光客が目にすることで、世界中の人たちから注目されるきっかけになりそうですね。
筆者の前を高校生らしき男の子の参加者が歩いていたので、話しかけてみました。
Instagramを見て、「なにかボランティアをやってみたいと思い、ごみ拾いならできるかも」と考え、今回の活動に参加したとのこと。
ごみを隈なく探している姿が印象的です。
次に、近くで目が合った男女の高校生の参加者に話しかけました。
「よく参加しているんですか?」と聞いたところ、「中学生のころから参加しています」とにこにこしながら答えてくれました。
二人は岡山など他の会場も参加しているとのことで、「倉敷(美観地区)は比較的ごみが少ない」そうです。
ごみについて
歩き始めた当初はごみが少ないなと思って歩いていましたが、大通り沿いなどは車からポイ捨てする人がいるのか、風に乗ってごみが流れて落ちています。
また街路樹の木々の奥や電信柱の後ろ側などには割れたお酒の瓶や缶が隠すように捨てられ、表からは見えないところも気を配って探さないといけません。
約1時間はあっという間に終わりました。
みんなが拾ったごみを集め、分別をします。
リーダーが参加者にねぎらいの言葉をかけ、次回の開催場所を案内し終了です。
最後に、参加した人全員で集合写真を撮ります。
この日は風が強かったのですが、過ごしやすい気温で、清掃活動が終わったあとはなんだか清々しい気持ちになりました。
ごみ拾い終了後に、リーダーを含む3人にgreen bird岡山チームの活動についてお話を聞いてきました。
green bird岡山チームのデータ
名前 | green bird岡山チーム |
---|---|
期日 | ・岡山駅前 第4土曜日 午前10時~11時 ・倉敷美観地区 第2土曜日 午前10時~11時 ・宇野港 第1月曜日 午前6時30分~7時30分。不定期で児島、高梁などでも活動。イベントの開催もあり。詳しくはInstagramで。 |
場所 | 岡山市 |
参加費用(税込) | 無料 ※イベントなどは、参加費が必要な場合もあり。 |
ホームページ | green bird |
green bird岡山