映画『君のしっぽ!』出演者にインタビュー
映画『君のしっぽ!』についての想いや撮影の裏話などを、髙谷明宏(たかたに あきひろ)さん、山中元気(やまなか げんき)さん、日向すずめ(ひなた すずめ)さんに聞きました。
愛犬松との体験を映画に
映画を撮ったきっかけを教えてください。
髙谷(敬称略)
『君のしっぽ!』は自分の実体験を基にしています。
映画に出てくるチワワの松を飼っていて、いつも連れて行くペットサロンのトリマーさんに「歯茎の色が良くない」と言われたんです。それで病院にかかったほうがいいんじゃないかと話をされて、診てもらいました。
すると心臓の病気がわかって。異変を見つけてくれたトリマーさんに感謝ですよね。7歳から発病して、薬と運動制限で10歳になりましたが、あまり進行していません。
『君のしっぽ!』を題名にしたのは、しっぽが健康のバロメーターになっているからです。散歩のときにしっぽが下がっているなら嫌がっているし、うれしそうにするなら上がっているじゃないですか。

撮影を担当しているのは、監督の山中元気です。
照明をばーんと当てたり、大きな音がしたりすると犬が怖がるので、撮影は全部スマートフォンなんですよ。これなら自然体のようすを撮れます。
映画ができあがったとき、観た人が「スマートフォンで映画が撮れるんだ」と知って、自分も撮ってみようと思ってくれるとうれしいですね。倉敷のエンターテインメントが活性化してくれればと思います。

僕は俳優をずっとやってきて、40周年の記念事業で初めて映画に挑戦します。俳優をやっていると映画を撮りたくなるんですよ。ずっと松と一緒にいるので、それも映画に生かしたかった。松と共演する夢を叶えてくれたのが山中です。
僕は総監督で全部を見ます。3年間の取材をして脚本を書きあげました。キャスティングは今まで共演した人にお願いしています。演技が初めての中学生の女子もいますが、楽しくお芝居してくれました。
スタッフもロケ弁も知り合いですね。このロケ弁は、知り合いのお母さんに作ってもらいました。息子さんと共演のご縁で彼のお母さんにロケ弁を担当していただいています。ロケ弁のほとんどをお母さんに、お世話になりました。

今まで多くのドラマや映画に出ましたけど、現場って怖いんですよ。だから自分がするときは楽しい雰囲気でしようと思って。年が離れているんですけど、仲良くしています。
映画でこだわっていることは?
髙谷
あえて実在する会社やお店の名前を出していることですね。
通常の商業映画は、ロケ地であったり、お店の名前であったり出しません。今回、あえて出したのは倉敷の産業振興にも役立てたいと思って。許可はちゃんともらっていますよ。
キャストの動物に合わせて、夏場の撮影に時間をかけているのもこだわっています。
松の誕生日の4月3日にクランクインしたんですが、夏場は暑くてかわいそうでしょう?だから7月と8月は撮りませんでした。
クランクアップは「ワンワンワン」にちなみ、11月1日です。

アットホームな現場

ヒロインの猫田ルミ役の日向すずめ(ひなた すずめ)さんに話を聞きました。
ヒロインに抜てきされたきっかけは何だったのでしょうか?
日向(敬称略)
私は愛媛県出身で高校生のときに演劇部に入っていました。
今は岡山の大学に通いながら現在フリーで芝居や、シンガーとして活動しています。あるとき、JR西日本のCMに出演して、髙谷さんと出会いました。
初めてご一緒したんですけど、それから半年後くらいに、髙谷さんから今回の映画のお話で声をかけていただいたんです。
髙谷さんはCMやいろいろなものに出られているんですけど、私はそのCMが初めての出演でした。人見知りなのでずっと黙っていたのを気にかけて声をかけてくださいました。
髙谷さんはとても優しい人というイメージが強かったので、声をかけていただいて出演を決めました。
トリマーの経験はないですよね?
日向
ないです。
実家でトイプードルを飼っているので、ワンちゃんは好きなんですけど。犬に対する知識はまったくありません。実家にいたときに犬のようすがおかしいなと思うけれど、原因がわからず心配になることもけっこうありました。
この『君のしっぽ!』は犬の異変に気付いて病気が見つかるストーリーなので、共感するものがあります。好きな演劇を通じて、好きなワンちゃんのことも発信したいですね。
撮影にあたり、現役のトリマーさんからブラッシングの仕方やワンちゃんとの接し方などを教えてもらいました。
ワンちゃんは人懐っこい子もいれば、人見知りする子もいて難しかったです。ふつうに接しているつもりが怖がらせてしまったり、正しいと思っていたことが間違いだったり。いろいろなことに気付かされて、すごく勉強になりました。

思うように犬と撮影できないときはどうしているのですか?
日向
私たちが待ったり、犬に合わせて進行を変えたりしています。
この映画はワンちゃんに負担をかけないようにしているので、何回か撮ったらいったん休憩を挟みます。無理やり私たちが望む動きはさせません。カメラアングルを変えて、ワンちゃんが自然な動きになるようにします。
観客へメッセージをもらえますか?
日向
映画を通して、ペットを飼っている人も、そうでない人も動物を大切にすることの大事さを届けたいですね。
映画では、「獣医でもないのに適当なことを言うな!」とお客さんとトラブルになりながら、自分の想いを伝えていきます。動物だけではなく、お客さんと心を通わせながら成長する物語です。映画を観て、心が温まって、しっぽが上がるようになっていただけたらうれしいですね。
撮影現場は冗談を言い合える温かい環境です。撮影が初めてで、緊張することが多かったんですが、現場の温かさや良いチームワークのおかげで楽しくできました。
アニマルファーストで撮影

監督の山中元気さんに話を聞きました。
監督を務めた経緯を教えてください。
山中(敬称略)
仕事は脚本を書くのがメインですが、これまで映画監督をしたこともあります。髙谷さんから『君のしっぽ!』の監督に、とのお声がかかり、務めることになりました。
犬をメインに扱うのは初めてで、撮影が負担にならないようにするのが課題でした。過去にも動物が出る作品に携わりましたが、無理やりさせていたこともありましたね。動物への配慮が少なかったです。
『君のしっぽ!』では動物を自然体で撮れる環境にしています。望んでいる行動が取れなかったら、待ちます。動物にとって負担のない環境は、自然と人もリラックスできるようです。
動物を優先しているので撮影は1年近くかかっています。一人でも多くのかたに観てほしいですね。できれば愛犬と一緒に。
髙谷
ワンちゃんと一緒に観てほしいので、映画の長さを30分にしました。30分ならなんとか待てるかな、と。
クランクインが王子が岳レストハウスだったので、あそこでも上映会をするんです。
王子が岳に入居しているMarugodeli Ojigadakeのカフェメニューを楽しみ、犬と一緒に観て、お土産を持って帰っていただく計画しています。
おわりに
ときには冗談を言い合い、終始笑顔が絶えない現場で取材をさせてもらいました。撮影本番になると、真剣そのもの。話し合いながら撮影するようすから、みんなで作品を作り上げる楽しさが伝わってきました。
犬に配慮して撮影するのは非常に大変です。何度も撮り直し、スケジュールも犬に合わせます。犬が怖がらないように、ストレスがかからないように、人間側が合わせるのが印象的でした。
しかし大変なことばかりではないようで、ジャックは現場の癒し役にもなっていました。おかげでさらに現場は和やかで楽しそうな雰囲気に。筆者は犬が大好きなので、笑顔の多い取材となりました。取材で癒やされたのは初めてだったかもしれません。
総監督髙谷さん愛犬 松の実体験から生まれた映画は、各地で上映会を予定しています。
そのひとつが、王子が岳レストハウスでの上映会で、2026年3月22日(日)午後4時からの開演です。犬と一緒の鑑賞もできますよ。
上映会のチケットは完売しました
映画『君のしっぽ!』のデータ

| 名前 | 映画『君のしっぽ!』 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年3月22日(日) 午後4時開場 上映30分間 |
| 場所 | 岡山県倉敷市児島唐琴町1421-8 |
| 参加費用(税込) | 上映会のチケットは完売しました |
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