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このいとtsumugu紡店長 石本理佐さんへインタビュー
店長の石本理佐さんに、インディゴ製品に対する想いやこだわりを聞きました。
石本理佐さんの経歴
普段どのようなお仕事をされているのですか?
石本(敬称略)
もともとは工場で事務系の仕事をしていました。
本当は男性たちに混ざってものづくりに携わりたかったんですが、なかなか難しいところがあって。
ニット事業部が立ち上げられ、インディゴに特化したお店をオープンすることになったタイミングで、こちらにきました。
普段は接客ももちろんですが、お客様のリアルな声を工場に伝えるのも私の仕事です。
唯一の直営店なので、リアルな声を工場へ届け、どんな商品に魅力を持ってもらえるか一緒に話し合います。
熱い想いがあるが故に、たまに工場のかたとバトルも勃発します(笑)
やりがいを感じるのはどんなときですか?
石本
一度来てくださったお客様が、また戻ってきてくださったときはとてもうれしいです。
私のモットーとして、来ていただいたかたには買ってもらうことがゴールではなく、インディゴの魅力を知ってもらって、「なんだか楽しかった!もう1回来てみたい!」と思ってもらうことなんです。
だから接客時には、インディゴの魅力だけではなく、色落ちの可能性や洗濯方法などもお伝えするように心がけています。
繊細な商品だからこそ、しっかりご納得したうえで、購入いただいたほうがいいと考えているからです。
また、着方やサイズの問い合わせも多くいただきます。
InstagramでDM(ダイレクトメッセージ)をいただく機会も多いです。
藍色のニットは珍しいので、色の組み合わせに悩まれるかたが多いのだと思います。
着こなし方やインナーに合わせるものなども店頭でお伝えするように心がけています。
商品のこだわり
商品のこだわりを教えてください。
石本
大きく3つあります。
1つ目は、ホールガーメントによる商品づくりです。
通常のニット製品は、袖や前身部分などパーツを別々に縫い合わせて作ります。
対照にホールガーメントは、すべてのパーツを1着まるごと立体的に編み上げることが可能なんです。
生地のつっぱり感がなく、着心地がとても快適です。
男女問わずユニセックスで着ていただけるサイズ感も実現できます。
ホールガーメントおよびWHOLEGARMENTは株式会社島精機製作所の登録商標です。
2つ目は糸へのこだわりです。
糸には単糸(たんし)と双糸(そうし)という、大きく分けて2つの糸があります。
単糸は紡績したままの1本の糸のことで、双糸は単糸2本を合わせて1本にした糸です。
デニムは単糸を使用する場合がほとんどですが、tsumuguでは特注の双糸を使用しています。
双糸を使用することできれいな色味を表現でき、さらに強度と安定性が高まるんです。
3つ目はインディゴの色合いへのこだわりです。
tsumuguでは編み機をインディゴ糸専用にしていたり、染色を専用釜で行なった糸だけを使用したりしています。
色落ちも緩やかで、着る人それぞれの経年変化を長く楽しんでいただけるように工夫しているんです。
このいとtsumugu紡の今後の展開
今後、挑戦してみたいことはありますか?
石本
オールシーズン着られるニット製品の開発や、インディゴをベースにしたカラー展開も増やしていきたいと考えています。
また、ユニセックスのイメージもより広げていきたいです。
衣服店だと、どうしても女性向けというイメージが先立ってしまいますが、実際男性のかたの購入も多いんです。
ニット製品はユニセックスで着られる物も多いので、男女問わずたくさんのかたに手に取っていただきたいと思っています。
このいとtsumugu紡で知るインディゴの魅力
取材を通じて、このいとtsumugu紡のインディゴ愛がひしひしと伝わってきました。
染め方や製法の工夫で変化が出る、インディゴ製品って奥が深いですね。
倉敷美観地区に立ち寄った際は、ぜひ素敵なインディゴの世界を覗いてみてください。
このいとtsumugu紡のデータ
名前 | このいとtsumugu紡 |
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住所 | 岡山県倉敷市本町10-3 |
電話番号 | 086-436-6022 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前10時~午後5時 |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
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ホームページ | tsumugu |