うどん店といえば「手打うどん」のイメージがありませんか?
私もそう思います。
でも、昔ながらの製法でつくられる本格的な手打うどんの店は意外と少ないです。
そんななか昔からの手打うどんの製法を続けているうどん店が、倉敷市西部・玉島地区にあります。
それは「手打うどん 蔵 (くら、以下 蔵)」です。
蔵は、もともとうどん専門の製麺所でした。
その後、昭和末期にうどん店に変わり、玉島の地で営業を続けています。
2019年(令和元年)には、店舗を一新しました。
蔵には、日々おいしい手打うどんを求めて多くのお客さんが訪れています。
昔ながらの手打うどんをつくり続ける蔵。
もちろん、ダシをしっかり取ったツユも楽しめます。
手打ちうどん 蔵の魅力について深掘りしましょう。
記載されている内容は、2023年4月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
手打うどん 蔵のデータ
名前 | 手打うどん 蔵 |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市玉島乙島 7283-1 |
電話番号 | 086-522-7178 |
駐車場 | あり ・第1駐車場:12台 ・第2駐車場:約6台 |
営業時間 | 午前11時〜午後2時、午後5時〜午後8時 ※売り切れ次第終了 |
定休日 | 火 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 可 |
座席 | 40席 ・相席用4人がけテーブル:2卓 ・4人がけテーブル:2卓 ・4人がけボックステーブル:4卓 ・4人がけ座敷:2卓 |
タバコ | 禁煙(指定エリアのみ喫煙可能) |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ・ベビーカーの入店可能 ・子供用椅子あり ・子供用食器あり |
バリアフリー | スロープ 車椅子での入店可能 |
ホームページ | 手打うどん 蔵 |
蔵はJR新倉敷駅から南へ延び、玉島ハーバーアイランドまでを結ぶ幹線道路「産業通り」沿いにあります。
自動車での行き方
自動車で行く場合、国道2号線バイパスから産業通りを南へ約3キロメートルの地点に蔵はあります。
道路の西側に面し、セブンイレブン倉敷乙島店の向かいです。
北側(国道2号線方面)から来た場合、進行方向右側になります。
▼駐車場は店の前と横にあります。
▼満車の場合は約50メートル西に第2駐車場があります。
交通機関での行き方
交通機関を利用する場合、JR新倉敷駅南口から両備バス「住友重機械線」または「ハーバーアイランド線」に乗車します。
「東高地南」バス停で下車し、南へ約100メートル歩くと蔵に到着です。
蔵は昭和49年創業、製麺所を起源とする手打うどん専門店
蔵があるのは、倉敷市玉島地区の南東部・乙島(おとしま)。
JR新倉敷駅と水島工業地帯E地区を結ぶ幹線道路「産業通り」沿いです。
蔵は、昭和49年(1974年)にうどん専門の製麺所として創業。
昭和62年(1987年)に、手打うどん店に転じました。
令和元年(2019年)9月には、新しい店舗になり営業しています。
新店舗は旧店舗のすぐ南隣。
蔵の店内は広い空間です。
▼4人がけのテーブル席が2卓。
▼子供連れに好評の、4人がけのボックステーブル席は4卓あります。
▼4人がけの座敷も2卓ありました。
▼相席用のテーブル席は、全部で8脚です。
店内は禁煙エリアと喫煙可能エリアに分かれています。
入口寄りのエリアが禁煙、奥寄りのエリアが喫煙です。
▼天カスはセルフサービス。
それぞれの卓上に天カスが置いてあります。
蔵のメニュー
令和5年(2023年)4月時点の情報。価格は消費税込
蔵はうどん店なので、さまざまなうどんメニューがそろっています。
定番のかけうどんや肉うどん、ザルうどん、ぶっかけうどんなどから、蔵のオリジナルうどんまでラインナップ。
メインメニューの多くは、うどん店として開業してからずっと置いているものだそう。
さらに、サイドメニューも充実。
ごはんものから、一品料理、おでんなどまでそろっています。
うどんとごはん、おかず、漬物などがセットになった「日替わり定食」(810円)も人気です。
▼取材時の日替わり定食は、メンチカツと小松菜の炒め物でした。
定食のうどんは、「かけうどん」または「ザルうどん」です。
それ以外のうどんの場合も、うどん価格プラス270円で定食化できます。
また、蔵のうどんは「替え玉」(170円)もできるのです。
うどん店で替え玉は、とてもめずらしいと思います。
また蔵では、平成30年7月豪雨で被災されたかたに対し「少しでも力になれれば」とのことで、被災者のかたの食事代を50%割引(半額)にしています。
被災者割引を受ける場合は、罹災(りさい)証明書、または運転免許証などの住所がわかる証明書を店員に見せてください。
なお、被災者割引とほかの割引・特典は同時に利用できません。
蔵の手打うどんは超長い!なんと約1メートルも
店名に「手打うどん」と付けているように、蔵のうどんは「手打」製法です。
昨今は機械製麺による自家製麺が増えてきており、手打の工程を貫くうどん店は少なくなっています。
蔵では、お客様が一番おいしいと感じられる製法として、創業以来受け継がれてきた手打の製法を今も続けているのです。
▼そして、蔵のうどん麺はとても長い!
なんと約1メートルもあるそう。
とても長いので、当店のうどんは1本ずつ食べるのがおすすめです!
長いので、1本ずつ食べてもじゅうぶん食べごたえがあります。
太さもけっこうありました。
ザルうどんや釜揚げうどんの場合、あまり麺を多く箸で掴むと、ツユに入りきらないことがるので気をつけてください。
もちろん、うどん麺以外にもダシ汁にこだわっています。
毎日店でダシを取っているのです。
蔵のごはんは総社市新本産の朝日米
蔵の定食や、サイドメニューのごはんものなどで使っている米は、すべて総社市西部・新本(しんぽん)産の朝日(あさひ)米です。
オノファクトリーという農家が生産した朝日米を使っています。
緑に囲まれた水がきれいな地域で育った朝日米は、とてもおいしいと好評。
私自身、一粒が大きくて食べごたえがある朝日米が好きなんです。
総社出身の私にとって、新本はとてもなじみのある地域。
その新本の米が使われているということで、とてもうれしく思いました。
蔵の注目メニューを紹介!
たくさんある蔵のメニューのなかから、注目のものを紹介していきましょう。
「天ザルうどん」はうどんの麺を楽しめ、サクサクの天ぷらも味わえる
初めて来られたかたは、「ザルうどん」か「かけうどん」がおすすめです!
という店主・中川さんの話を聞き、ザルうどんを食べようと思いました。
お客さんからは天ぷら付きのうどんが人気があるとのことで、「天ザルうどん」(1,150円)を注文。
盛りだくさんの天ぷらが付いて、お腹いっぱいになりそうです。
▼ネギ、ゴマ、ワサビ、梅干しは、うどんツユ用の薬味です。
▼モミジおろしは、天ぷらのツユ用の薬味。
でも、実はうどん用ツユと天ぷら用ツユは同じツユなんです。
なので途中でツユを逆にすると、うどん・天ぷらとも違った味わいを楽しめます。
▼艶やかなうどん麺は美しく、おいしそう。
さきほど紹介したとおり、蔵のうどんは1本が長いです。
そのため、1本ずつツユにつけて食べました。
長いうどんを勢いよくすすり食べてみると、モチモチとした弾力があり、とてもしなやかな食感です。
そしてツユの甘めの味わいとダシの風味が麺と絡み、口の中に広がります。
▼天ぷらは盛りだくさんの内容です。
天ぷらの種類は全部で7種。
エビ、ニンジン、ナンキン(カボチャ)、レンコン、サツマイモ、ナス、ピーマンです。
もちろん揚げたてサクサク。
サクッとした衣の天ぷらと、アッサリとしたザルうどんの組み合わせは最高です。
「肉うどん」は肉の煮かたに蔵の個性あり
「肉うどん」(850円)も店主・中川さんのおすすめ。
お客さんからの人気も高いうどんです。
シンプルながら、とてもおいしそう。
器の約半分を肉が占めるほど、タップリと牛肉が入っているのがうれしいです。
肉うどんに入っている肉といえば、甘く煮た濃い味だという印象がありませんか?
実は蔵では、肉の煮かたが違うのです。
だから肉うどんの肉はサッパリとしています。
そして肉のうまみ、味わいがダイレクトに楽しめるのです。
また、ダシ汁にも肉のうまみが広がっていて、最後まで汁を飲み干せるほどのおいしさでした。
蔵の肉うどんの肉がどのようにつくられているのかは、中川さんへのインタビューで明らかになっています。
ぜひ、インタビューを見てください。
もちろん、肉うどんの麺も長いです。
ザルうどんとはちょっと違った、少しやんわりとした食感が楽しめます。
ダシがよく絡んで、ダシの風味とともに麺が味わえました。
「山かけうどん」はトロロの粘りが特徴の具だくさんなうどん
「山かけうどん」は具だくさんでお得なうどんです。
先代のころから人気メニューで、リピーターの多いうどんだそう。
具材は、タップリのトロロ(長イモ)に生卵、そしてワラビなどの山菜、モミジおろし、刻みネギ、刻み海苔、おろしワサビ。
ツユは、甘みが強めの濃い味です。
山かけうどんの麺も、ほかのうどんと同じく1メートルくらいの長さ。
麺・具材とともに、少なめのツユとシッカリかき混ぜて食べます。
うどんの歯ごたえと味わいに、長イモのトロトロとした粘り、甘めのツユの味わい、ワラビのコリコリとした食感、もみじおろしの風味などが複雑に絡み合って、おいしいマリアージュが生まれます。
そこへワサビを入れると、ピリリとしたワサビの刺激と風味がアクセントになりました。
これはクセになるうどんです。
注目のサイドメニュー
「とりめし」は鶏から揚げをごはんに載せた郷土の味
ごはんもの「うまメシご飯」から「とりめし」(330円)を頼みました。
とりめしという料理は全国にいろいろあります。
蔵のとりめしは、ごはんの上に刻み海苔とタレ、その上に刻んだ鶏のから揚げを載せたもの。
岡山県周辺では、弁当店のメニューなどでおなじみのとりめしと同じです。
タレは甘めの甘辛系の味わいで、そんなに濃くはなく、ごはんによく合います。
サクサクの香ばしい鶏のから揚げとともに、ごはんをかき込むとおいしいです。
なお、さきに紹介したように米は総社市新本地区産の朝日米を使っています。
「まかないめし」はうどんのダシ汁をごはんにかけたもの
「うまメシご飯」から「まかないめし」(260円)も食べました。
うどんのダシ汁をごはんにかけ、カツオ節をかけたものです。
ダシがおいしいので、シンプルですがとてもおいしいと思いました。
「おでん」は玉島特有の「カステラ」入り
蔵では、おでんも人気です。
おでんは、セルフサービス。
どの具材も一律で1個120円です。
▼おでんの具材は、以下のとおり。
- ごぼう天
- 平天
- とうふ
- 玉子
- 厚揚げ
- 大根
- コンニャク
- カステラ
- すじ
人気トップ3は、だいこん、コンニャク、すじ。
さらに注目は「カステラ」です。
蔵のおでんは、うどんのダシでしっかりと煮込んでいます。
▼だいこんは、内側までシッカリとダシが染み込んでいました。
▼コンニャクはとてもモチモチとした弾力がある食感です。
▼すじもモチッとした食感がたまりません。
▼そして、注目のカステラ。
見た目はカステラそっくりですが、実は菓子のカステラとは別物なのです。
カステラは、玉島周辺で古くから親しまれている食べ物。
カステラの詳細は、くらしき地域資源ミュージアムの玉島おでんのページを参考にしてください。
昔ながらの「手打」のうどんとダシの利いたツユをつくり続けるうどん店、蔵。
手打ちうどん 蔵を運営する有限会社 恵新の代表・中川 恵介 (なかがわ けいすけ)さんへインタビューをしました。
手打うどん 蔵のデータ
名前 | 手打うどん 蔵 |
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住所 | 岡山県倉敷市玉島乙島 7283-1 |
電話番号 | 086-522-7178 |
駐車場 | あり ・第1駐車場:12台 ・第2駐車場:約6台 |
営業時間 | 午前11時〜午後2時、午後5時〜午後8時 ※売り切れ次第終了 |
定休日 | 火 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 |
座席 | 40席 ・相席用4人がけテーブル:2卓 ・4人がけテーブル:2卓 ・4人がけボックステーブル:4卓 ・4人がけ座敷:2卓 |
タバコ | 禁煙(指定エリアのみ喫煙可能) |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ・ベビーカーの入店可能 ・子供用椅子あり ・子供用食器あり |
バリアフリー | スロープ 車椅子での入店可能 |
ホームページ | 手打うどん 蔵 |