かつて岡山県南部を中心に、薄荷(はっか)の栽培が盛んに行なわれていました。
1873年から1941年における日本の薄荷の生産量は、世界1位。岡山県の国内シェアは、北海道に次いで2位だったそうです。
倉敷でも特産品として栽培されていましたが、高度経済成長に伴って農家が減少し、薄荷の栽培は衰退してしまいました。
「吉備のくに未来計画」は、倉敷における薄荷栽培の歴史を振り返り、復活させることに成功。育てた薄荷を活用した商品開発を行ない、倉敷市内にある店舗「倉敷薄荷」とオンラインショップで販売しています。
倉敷での薄荷栽培の歴史や取り組みを紹介します。
記載されている内容は、2026年2月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
倉敷薄荷(倉敷薄荷陳列所)のデータ

| 名前 | 倉敷薄荷(倉敷薄荷陳列所) |
|---|---|
| 住所 | 岡山県倉敷市中央2丁目10-11 |
| 電話番号 | |
| 駐車場 | なし |
| 営業時間 | |
| 定休日 | 不定休 |
| 支払い方法 |
|
| ホームページ | 倉敷薄荷 |
「倉敷薄荷」とは?
「倉敷薄荷」の概要

「倉敷薄荷」は、倉敷で育てた薄荷を活用した商品の販売所です。
合同会社 吉備のくに未来計画が運営しています。
倉敷市立美術館の西側、約100メートルの位置にあるかわいらしいレトロな建物。元々は大正時代に建てられた民家で、1950年代に時計店として使用された際に、看板建築様式に改造され、現在の形になったそうです。

倉敷薄荷の正式な名前は「倉敷薄荷陳列所」。
かつて倉敷で盛んに薄荷が栽培されていた歴史と照らし合わせ、古風な名前がつけられています。店内は木製の柱や梁があり落ち着いた雰囲気。
薄荷を蒸留するためのガラス器具が目を引きます。
吉備のくに未来計画

合同会社 吉備のくに未来計画は、倉敷の資源や特産品を活用してまちづくりを行なっている団体です。
2010年ごろから、倉敷でまちづくりに携わる人たちが前身の元倉敷未来計画として活動していたのが始まりです。倉敷で薄荷が栽培されていたという歴史を知り、薄荷の栽培と商品開発を開始。
2015年に合同会社を設立して、倉敷薄荷で販売を始めました。
「倉敷薄荷」の商品
どんな商品があるの?
倉敷薄荷で扱っている商品には、エッセンシャル・オイルとエアフレッシュナーがあります。
乾燥させた薄荷を蒸留機で蒸して水と油に分解。抽出した油がエッセンシャルオイルです。さわやかな香りの成分であるメントールが凝縮されています。
エアフレッシュナーは、エッセンシャル・オイルを精製水で薄めたものです。スプレーが付いたビンに入れられています。

店舗だけでなく、倉敷薄荷のECサイトからも購入可能です。
以下は、倉敷薄荷で扱っている商品の価格です。
| 商品 | 税込価格 |
|---|---|
| エッセンシャル・オイル(3ml) | 2,970円 |
| エッセンシャル・オイル (5ml) | 4,620円 |
| エアフレッシュナー | 1,100円 |
商品の利用方法
エッセンシャル・オイルは、アロマディフューザーに入れて香りを楽しめます。
掃除のときに、エッセンシャル・オイルを混ぜた水でテーブルや床を吹くと、除虫の効果が期待できるそうです。

エアフレッシュナーは、除虫の効果が期待できるので、屋外へ出かけるときの虫除けとして利用できます。
ハンカチやマスクに吹きかけると、清涼感を楽しめるそうです。

倉敷の薄荷栽培の歴史
かつて日本の薄荷生産量は世界1位だった!?

岡山で薄荷の栽培が本格的に始まったのは江戸時代という説があります。
薄荷の栽培は全国に広がり、1873年から1941年にかけて、日本の薄荷生産量は世界1位だったそうです。国内のシェアは北海道が1位、岡山が2位。
倉敷でも薄荷の栽培が盛んに行なわれていました。

1967年には、「秀美 (しゅうび)」と呼ばれる品種の薄荷が倉敷にあった農場試験場で作られました。
しかし、高度経済成長による農業人口の減少、海外からの合成メントールの流入により、薄荷栽培は衰退。試験場も閉鎖してしまいました。
薄荷栽培は、工業化や市場の国際化の波に飲まれてしまったのです。
倉敷で薄荷栽培が復活するまで

2010年代になり、岡山県内で自生している薄荷が見つかりました。
吉備のくに未来計画の前身 元倉敷未来計画が、自生していた薄荷のルーツを岡山大学農学部の図書館で調査。
倉敷で薄荷が栽培されていた歴史が明らかになりました。

かつて盛んだった産業を地域おこしに活用しようと、試験的に栽培を開始。倉敷での薄荷栽培が復活したのです。
生産量が安定し、2015年から倉敷薄荷で商品を販売するに至りました。
おわりに
筆者は、倉敷で薄荷の栽培が行なわれていたことを全く知りませんでした。
一度は忘れさられた産業を見つけ出して、復活させてしまうというのは壮大なプロジェクトのように感じます。自然環境を大切にしようと言われていますが、個人の意識だけでは限界があり、仕組み作りが重要です。
環境保護につながる活動をビジネスとして確立すれば、経済活動と同時に環境保護が可能な社会が築けます。
倉敷薄荷の事業が世界中に知れ渡り、倉敷からエコビジネスのモデルが生まれるのが楽しみです。

倉敷薄荷(倉敷薄荷陳列所)のデータ

| 名前 | 倉敷薄荷(倉敷薄荷陳列所) |
|---|---|
| 住所 | 岡山県倉敷市中央2丁目10-11 |
| 電話番号 | |
| 駐車場 | なし |
| 営業時間 | |
| 定休日 | 不定休 |
| 支払い方法 |
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| ホームページ | 倉敷薄荷 |











































