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まりんどーるの店主・藤原 浩さんへインタビュー
広島お好み焼や府中焼、さらにさまざまな鉄板焼・一品料理まで楽しめる、まりんどーる。
店主の藤原浩(ふじわら ひろし)さんに開業の経緯や店のこだわり、今後の展望などの話を聞きました。
定年退職後の第二の人生としてお好み焼店を開業
開業の経緯を教えてほしい。
藤原(敬称略)
もともと私は、福山で消防士として働いていました。
定年退職を迎え、第二の人生として選んだのが、故郷・倉敷でのお好み焼店の開業です。
消防士として働いていたとき、いろいろな飲食店に行きました。
また昔飲食店でアルバイトをしていて調理経験がありましたし、その後も料理はよくつくっていたので、退職後は飲食店を開こうと決めたんです。
飲食店のなかでも、とくに行っていたのがお好み焼・鉄板焼の店。
広島お好み焼はよく食べました。
そこで、店をするなら広島お好み焼や鉄板焼を楽しめる店がいいなと思ったんです。
どこでお好み焼の修業をした?
藤原
実は、お店で働いての修業はしていないんですよ。
オタフクソースが開催する、お好み焼店の開業研修を受けました。
その後は、さまざまなお好み焼店を調査・食べ歩きし、気になるものは自分でつくって再現して練習しました。
それの繰り返しです。
そして運良く倉敷の実家近くに空き店舗を見つけ、開業したんです。
開業は、2019年(令和元年)11月22日でした。
店名の由来は?
藤原
私は、昔から海が大好きでして。
若いときは、船の機関士の仕事もしていました。
なので「まりん(marine)」は、それに由来しています。
「どーる(doll)」は、昔「ドール」を名前に付けた店が多かった時期があったんです。
それにあやかって「どーる」を付けました。
お好み焼店らしくない名前が、逆にいいと思います(笑)。
こだわりは美星豚や美星牛。身近なおいしい肉を
店や商品のこだわり・売りは?
藤原
一番は、やっぱりお肉ですね!
当店は、牛スジなど一部をのぞいて井原市の美星産の「美星豚」「美星牛」を使っています!
いろいろ肉を食べてみて、美星豚・牛がおいしいなと思ったんです。
しかも、倉敷のすぐ近くの地域で生産されている肉です。
身近な地域においしい肉があるのだから、ぜひ食べてほしいと思いました。
もうひとつの売りは、お好み焼の種類です。
広島お好み焼を大々的に看板にしている店は、倉敷ではまだ少なめ。
しかも当店では、広島県府中市の名物「府中焼」も食べられます。
いまのところ倉敷で府中焼を出す店はかなり少ないので、府中焼は当店の名物ですね。
実はオープン当初、府中焼は出していませんでした。
2021年(令和3年)4月に登場したんです。
テレビで府中焼が放映されて話題になったのと、私がかつて府中で働いていた経験もあって府中焼が身近だったのでメニューに取り入れました。
ただ府中焼といっても、店によって千差万別。
いろいろ府中焼を食べ、自分の理想の府中焼を開発するまで3か月くらいかかりました。
メニューに登場後、お客様から府中焼は大変人気ですよ。
売りの3つめは「辛麺」です。
これも倉敷では出している店が少なく、めずらしいですね。
当店の麺はすべて、広島市内の升萬(マスマン)製麺さんのを使っているのですが、辛麺も升萬さんのです。
ちょっとだけピリッと辛く、これがクセになるお客様も多いですよ。
辛さが足りないときは、ぜひ卓上のオタフク「レッド・ファイアー・ソース」をかけてみてください。
メニューにない要望など柔軟に対応
店を運営していくうえで、気をつけていることは?
藤原
衛生面には気をつけています。
とくに整理整頓は、シッカリとおこなうようにしていますね。
あとは、もしお客様からメニューにない要望があった場合、可能な限りそれに応えるように柔軟な対応を心がけています。
当店は観光地の美観地区のすぐそばにありますが、店のコンセプトは地元のかたにお好み焼や鉄板焼を楽しんでいただくような、地域に根差した店です。
実は当店のまわりには年配のかたも多くおられ、来店されることもしばしば。
だから、あまり量はいらないので麺を半分にしてほしいとか、麺なしでつくってほしいとかの要望があったりするんです。
また昼には、近隣で働いているかたが来ることもあります。
そして、野菜を多くしてほしいという声もあったり。
そういった要望には、柔軟に応えていますよ。
お好み焼教室など地元密着のサービスもしてみたい
今後の展望ややってみたいことがあれば、知りたい。
藤原
さきほど話したように、当店は観光客向けというより地元のかた向けの地域密着の店がコンセプトです。
なので、地元のかたに喜んでもらえるようなサービスをしたいですね。
たとえば店を貸切にして、家族向けのお好み焼教室をすることを考えています。
そこでお父さんやお母さんが私からお好み焼を習い、鉄板を使って子供にお好み焼をつくって振る舞うんです。
家でお好み焼をつくるとホットプレートになりますが、やっぱり狭くてつくりにくいし、火力も弱いですよね。
業務用の鉄板を使って、ダイナミックに本格的なお好み焼をつくれば、子供たちも喜ぶし、親御さんも楽しいのではないでしょうか。
気さくな店主との会話が弾むまりんどーる
府中焼やまりん焼、トッピングの辛麺をはじめ、いろいろな広島お好み焼・鉄板焼が楽しめるまりんどーる。
地元のおいしい肉・美星豚や美星牛もポイントです。
さらに店主の藤原さんの気さくな人柄も、まりんどーるの魅力ではないでしょうか。
地域に根差したお好み焼・鉄板焼の店・まりんどーるで、おいしいお好み焼と店主との会話をぜひ味わってみてください。
まりんどーるのデータ
名前 | まりんどーる |
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住所 | 岡山県倉敷市中央2丁目10−9 |
電話番号 | 086-424-2244 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前11時〜午後2時、午後5時〜ラストオーダー午後9時 ※日曜日は昼のみ |
定休日 | 月 日曜日の晩 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 店内飲食・持ち帰りとも電話予約を推奨 |
座席 | 全9席 (新型コロナウイルス感染症拡大対策時は8席) ・カウンター:5脚 (新型コロナウイルス感染症拡大対策時は4脚) ・4人がけテーブル:1卓 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | ベビーカーは入店可能だが、入口に段差あり 子供用食器あり |
バリアフリー | 車椅子入店可能だが、入口に段差あり(要介助人) トイレは車椅子非対応 |
ホームページ | まりんどーる 公式Instagram |