日本各地には、それぞれ地域に根差した酒・地酒と酒蔵があります。
訪れた土地ならではの地酒を楽しむのは、観光の醍醐味のひとつではないでしょうか。
倉敷美観地区にも地域に根差した酒蔵があり、地元で愛されている地酒があるのです。
その酒蔵が「森田酒造 株式会社」で、「萬年雪(まんねんゆき)」の銘柄の酒で知られています。
明治時代より酒造りを続けている美観地区で唯一の酒蔵で、萬年雪の種類は約50種。
また森田酒造は昔ながらの製法にこだわり、個性的な商品を生み出し続けています。
森田酒造と萬年雪の歴史や魅力、こだわりなどを紐解いてきましょう。
記載されている内容は、2022年8月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
森田酒造 株式会社のデータ
![森田酒造:外観](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-2.jpg)
団体名 | 森田酒造 株式会社 |
---|---|
業種 | 製造業(酒造業) |
代表者名 | 森田 昭一郎 |
設立年 | 1909年(明治42年) |
住所 | 岡山県倉敷市本町8-8 |
電話番号 | 086-422-0252 |
営業時間 | 午前8時30分〜午後5時30分 |
休業日 | 土、日、祝日 年末年始 |
ホームページ | 森田酒造 株式会社 |
森田酒造があるのは、倉敷美観地区の本町通り沿いです。
本町通りの南側に面しており、阿智神社南参道口の南向かいにあたります。
なお駐車場はありませんので、車で向かう場合は近隣のコインパーキングを利用してください。
森田酒造は「萬年雪」で知られる美観地区唯一の酒蔵
![森田酒造:外観](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-3.jpg)
森田酒造は、倉敷美観地区にある酒蔵です。
1909年(明治42年)より酒造りを行う老舗の酒蔵で、2022年(令和4年)現在では美観地区を含む倉敷中心市街地で唯一の酒蔵となります。
森田酒造は本町通り沿いにあり、目の前は阿智神社の南参道口です。
![森田酒造:社内のようす](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-4.jpg)
森田酒造がつくる日本酒は「萬年雪」という銘柄で、倉敷の地元住民のあいだで長く親しまれています。
2022年現在、森田酒造でつくる萬年雪の種類はなんと約50種類。
いまでも伝統的な製法にこだわりながらも、新たな商品も開発するなど、積極的な酒造りを展開しています。
隣接地には食のセレクトショップ「おいしいものブティック 平翠軒」も
![森田酒造:うまいものブティック平翠軒](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-5.jpg)
森田酒造の隣接地(西隣)では「おいしいものブティック 平翠軒(へいすいけん)」も運営しています。
おいしいものブティック 平翠軒は、”食のセレクトショップ”をコンセプトにした店です。
森田酒造の代表・森田昭一郎(もりた しょういちろう)さんが、自らセレクトした国内外のおいしい食品がところ狭しと並んでいます。
![森田酒造:うまいものブティック平翠軒](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-6.jpg)
おいしいものブティック 平翠軒は地元のお客さんから、観光や出張で倉敷に来たお客さんまで多くのかたが訪れる店です。
森田酒造の酒もおいしいものブティック平翠軒で販売しており、取り寄せも可能。
詳細は、おいしいものブティック平翠軒のWebサイトを見てください。
酒蔵・庭園・茶室の見学も可能(要予約)
2022年(令和4年)8月時点の情報。 料金は消費税込
![森田酒造:酒蔵のようす](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-7.jpg)
森田酒造では、酒蔵見学もできます。
見学は1週間前までに予約が必要で、料金は1,100円です。
なお酒の醸造が行われている期間となる、11月1日〜翌年2月28日のあいだは、見学を行なっていません。
![推薦産業遺産に認定されている、旧式の昇降式圧搾機は必見](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-8.jpg)
酒蔵見学では見学のほか、3種類の日本酒の試飲ができ、さらにオリジナルのお土産ももらえます。
また酒蔵見学では酒蔵とともに、森田酒造の日本庭園「古禄の庭(ころくのにわ)」の見学も可能。
![古禄の庭](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-9.jpg)
古禄の庭は約400年の歴史があり、倉敷市内で現存最古の民間庭園です。
庭園では、四季を通じてさまざまな植物が楽しめます。
古禄の庭とともに、茶室の「平翠軒(へいすいけん)」も見学可能です。
![平翠軒](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-10.jpg)
平翠軒は古禄の庭に面しており、茶室からは庭の美しい景色が眺められます。
「おいしいものブティック 平翠軒」の店名の由来は、この平翠軒です。
人気・おすすめの商品を紹介
2022年8月時点の情報。 価格は消費税込
森田酒造の酒・萬年雪は、約50種もの種類があります。
多数ある森田酒造の商品のなかから、人気の商品や酒蔵のおすすめ商品を紹介しましょう。
萬年雪 未搾り酒純米生一本 荒走り
![森田酒造:萬年雪 未搾り酒純米生一本 荒走り](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-11.jpg)
「萬年雪 未搾り酒 純米生一本 荒走り(みしぼりしゅ じゅんまい きいっぽん あらばしり)」(500ミリリットル 1,577円)は、森田酒造を代表する酒のひとつです。
毎年12月20日から発売されます。
荒走りは、翌年の9月上旬ごろには在庫がなくなってしまう、人気の酒です。
![森田酒造:萬年雪 未搾り酒純米生一本 荒走り](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-12.jpg)
荒走りとは、発酵を終えたもろみを搾り袋に入れて圧搾するとき、搾り袋から最初にしたたり落ちる酒のこと。
その年の酒造りが始まって、最初に発売される酒が荒走りなのです。
荒走りは、一日で500ミリリットル瓶だと2,000〜3,000本ほど。
採取した荒走りは、酒の成長が止まる2℃で保冷されます。
その後少しずつ出荷されていきますが、酒の成長が止まっているので、搾りたてのフレッシュな味わいを楽しめるのです。
![森田酒造:萬年雪 未搾り酒純米生一本 荒走り](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-13.jpg)
荒走りは「香り酒」 ともいわれ、豊かな香りが特徴。
飲むと、口の中に心地よい酒の香りが広がり、ほどよい甘味が感じられました。
スッキリとした味わいで飲みやすい酒だと思います。
萬年雪 森田大吟醸生酒 プレミアム大吟醸酒
![森田酒造:萬年雪 森田大吟醸生酒 プレミアム大吟醸酒](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-14.jpg)
「萬年雪 森田大吟醸生酒(もりた だいぎんじょう なまざけ) プレミアム大吟醸酒」(500ミリリットル 3,146円)は、プレミアムという名前のとおり、限定販売の酒です。
毎年1月下旬ごろから販売され、6月いっぱいごろに在庫が終了します。
![森田酒造:萬年雪 森田大吟醸生酒 プレミアム大吟醸酒](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-15.jpg)
森田大吟醸生酒 プレミアム大吟醸酒は、贈答品としたり、祝いの席でふるまったりするなど特別なときに利用するお客さんも多いです。
飲んでみるとキリリとした印象で、とても芳醇で爽やかな味わいを楽しめます。
![森田酒造:萬年雪 森田大吟醸生酒 プレミアム大吟醸酒](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-16.jpg)
なお森田大吟醸生酒 プレミアム大吟醸酒は、平成25年度全国清酒鑑評会では金賞を受賞しました。
萬年雪 ふなしぼり純米酒
![森田酒造:萬年雪 ふなしぼり純米酒](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-17.jpg)
「萬年雪 ふなしぼり純米酒」(500ミリリットル 944円)は、通年で楽しめる酒です。
ふくよかで濃厚な味わいで、常温で楽しめます。
また夏には冷やして、冬には「ぬる燗(かん)」にしても、とてもおいしいです。
![森田酒造:萬年雪 ふなしぼり純米酒](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-18.jpg)
年間通して楽しめるのが、ふなしぼり純米酒の魅力ではないでしょうか。
なお、ふなしぼりの「ふな(ふね)」とは、日本酒の醸造で使われる圧搾機のことです。
萬年雪 激辛 本醸造超辛口酒
![森田酒造:萬年雪 激辛 本醸造超辛口酒](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-19.jpg)
「萬年雪 激辛 本醸造超辛口酒」(500ミリリットル 847円)は、名前のとおり辛口の酒です。
中国地方の酒のなかでも、とくに辛口の部類になります。
酒の「辛口」とは、「糖が少ない」という意味です。辛味成分があるわけではなく、「甘くない」ことを意味します。
激辛 本醸造超辛口酒は、冷やして飲むのがおすすめの夏向きの酒です。
実際に冷やして飲んでみると、とてもスッキリとした味わいで飲みやすいと感じました。
![森田酒造:萬年雪 激辛 本醸造超辛口酒](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-20.jpg)
また激辛 本醸造超辛口酒は、料理を食べながら酒を飲む「食中酒」として開発されています。
そのため食べ物の邪魔をしない、料理のおいしさを引き立てるような酒です。
白身魚の刺身との相性はピッタリ。
夏場の食卓に、ぜひ置いておきたい一本です。
萬年雪 未搾り酒純米荒走り 本町 泡雪
![森田酒造:萬年雪 未搾り酒純米荒走り 本町 泡雪](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-21.jpg)
「萬年雪 未搾り酒純米荒走り 本町 泡雪(あわゆき)」(300ミリリットル 835円)は、スパークリングの酒(発泡性の酒)。
荒走りに炭酸を入れたものです。
![森田酒造:萬年雪 未搾り酒純米荒走り 本町 泡雪](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-22.jpg)
飲むとシュワシュワッとしたスパークリング独特の炭酸の刺激とともに、フレッシュな味わいも楽しめました。
清涼感のある酒だと思います。
![森田酒造:萬年雪 未搾り酒純米荒走り 本町 泡雪](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-23.jpg)
泡雪は、暑い夏に人気の酒だそうです。
またパーティーでの乾杯など、シャンパンのように愛用するお客さんも。
![森田酒造:萬年雪 未搾り酒純米荒走り 本町 泡雪](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-24.jpg)
なお炭酸が抜けていくため、泡雪は開封した当日中に飲んでください。
伝統的な製法で酒造りを続ける森田酒造。
代表の森田昭一郎(もりた しょういちろう)さんにインタビューをしました。
森田酒造 株式会社のデータ
![森田酒造:外観](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2022/08/moritashuzo-2.jpg)
団体名 | 森田酒造 株式会社 |
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業種 | 製造業(酒造業) |
代表者名 | 森田 昭一郎 |
設立年 | 1909年(明治42年) |
住所 | 岡山県倉敷市本町8-8 |
電話番号 | 086-422-0252 |
営業時間 | 午前8時30分〜午後5時30分 |
休業日 | 土、日、祝日 年末年始 |
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