「社会貢献」という言葉から何を思い浮かべますか。
なかには、「特別な活動」という印象を抱く人もいるかもしれません。ボランティアや寄付など、強い意志や覚悟が必要なもの、といったイメージを持つこともあるでしょう。
けれど、買い物や食事を楽しむことが、自然に社会貢献につながるとしたらどうでしょうか。そのような「買うだけで社会貢献」をテーマに掲げたイベント「もったいない祭」が、倉敷アイビースクエアで開催されました。
にぎわいを見せた当日のようすを紹介します。
記載されている内容は、2026年3月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
もったいない祭とは

もったいない祭は、2023年にスタートし、2026年で4回目を迎えたイベントです。
ものづくりや飲食の現場で、やむを得ず生まれる規格外品や廃棄品。そうした捨てられてしまうものを「資源」として生かし、地域社会に還元する取り組みとしてスタートしました。この思いに賛同した地元企業や飲食店、高校などの31団体が出店しています。
イベントにはもうひとつ、大きな特徴があります。それは、売上の約10%が地元の福祉団体に寄付されることです。
寄付先団体は以下のとおりです。
- 合同会社BOKKA うえまつフリースクール
- みんなのお家ハルハウス
- 一般社団法人Homie 日中一時支援chill
- 川辺復興プロジェクト あるく
- 認定NPO法人ペアレント・サポートすてっぷ(保護者の居場所うさぎカフェ 他)
- くらしき支援LABO
イベント当日のようす
当日は2月下旬と思えないほど暖かく、春の気配を感じるような1日となりました。
会場となった倉敷アイビースクエアは、美観地区内にある複合観光施設です。
そのため、偶然居合わせた旅行客、観光客がふらりと立ち寄る姿もよく見られました。

アイビー学館内は規格外品やお買い得品などを販売するコーナーがメインです。食品や雑貨など、思わぬ掘り出しものに出会えるブースが並びます。

一方、中庭広場では飲食ブースが中心となり、できたての料理から立ちのぼる湯気と、香ばしい匂いが広がります。

雲ひとつない青空のもと、お酒を片手にくつろぐ人や食事を楽しむ人でにぎわっていました。
クイズスタンプラリー&チョークアート体験
会場でパンフレットをもらい、クイズスタンプラリーに参加しました。会場内3か所に設置された看板には、それぞれ2問ずつクイズが用意されています。

クイズの一部を紹介します。
正解は3です。
筆者は残念ながら不正解でした。このように思わず考え込んでしまう問題もあり、楽しみながら社会の取り組みについて知るきっかけになりました。
中庭広場では、チョークアーティストTURURI(つるり)さんによるチョークアート体験がおこなわれていました。

なおこのハートマークは、体験参加者の名札で形づくられているそうです。

子どもたちが使っているのは、使用済みのものや、製造の過程で規格外となったチョークです。このチョークで車や再利用素材へのお絵かき、ダンボール工作が楽しめました。

みんなで楽しみながら描いた絵は、とても素敵な作品になりました。

マイ箸&マイ皿でいただく、イベントグルメ
もったいない祭は、事前告知でマイ箸・マイ皿・マイバッグの持参が推奨されています。もちろん持参は義務ではなく、無理のない範囲での協力で大丈夫という雰囲気がありました。

筆者がお昼ごはんに選んだのは、「魚春+おべんとう、にちにち。」のブースの海鮮漬け丼です。せっかくなので、持参したマイ皿に入れてもらいました。


家族が選んだのは「みんなのお家ハルハウス」の特製カレー。こちらは、イベントの寄付先団体のひとつです。


気になっていたけれど、なかなか足を運ぶ機会がなかったお店、今まで知らなかったけれど、家の近所にあるらしいお店。そのようなお店や団体との新しい出会いも、イベントならではの魅力かもしれません。
一期一会の掘り出しもの探し
お腹を満たしたあとは、会場内を自由にまわって買い物を楽しみました。

お菓子・靴・雑貨・調味料など、ジャンルもさまざまな商品がいっせいに並ぶ会場は、宝探しのような楽しさがあります。

あれもこれもと目移りしながら、気づけば大きな袋いっぱいに買い物をしていました。



ブースによっては、用意したお買い得品が、午前中でほぼ売り切れたところもあったようです。目当てのお店がある場合は、早めに足を運んだほうがよさそうです。
おわりに

正直なところ、会場でグルメや買い物を楽しんでいるときに「社会貢献をしよう」と強く意識していたわけではありません。「社会貢献」という言葉には、どこか身構えてしまうような、とっつきにくさを感じてしまうからです。
けれど、もったいない祭では、楽しんで使ったお金の一部が自然に寄付につながっています。強い意志も、特別な覚悟も必要ありません。
参加するだけで、地域の誰かの支えになる。
この気軽でさり気ない循環の仕組みに、あたたかさを感じました。
家に購入品を持ち帰り、使うたびに寄付先団体のことがふと頭をよぎります。背筋が伸びるようなこの感覚もまた、イベントがくれた小さな変化なのかもしれません。













































“全国には、子ども食堂がどれくらいあるといわれているでしょう?”