目次
店主の岩田さんにインタビュー
店名の由来について
岩田
フランス語で「一歩、一歩」または「地道に」という意味です。一歩、一歩、そして地道に進んでいこうという意味をこめてつけました。
ハンバーグへのこだわりについて
岩田
ハンバーグは、子供から大人まで食べられるから、かなぁ。
実際、作るのは簡単なようで、難しくて奥が深い。いろいろなことが毎日変わるじゃないですか。たまに自分でもビックリするほどの味のときもありますからね。突き詰めていくと、終わりがないっていうのが大きいですね。
岩田
最初は、オムライスやカツレツなど、洋食メニューがありました。薄利多売(はくりたばい)にやっていたのですが、実際売りにしたいのはハンバーグ。
それなら、ハンバーグだけに絞ってしまおうとハンバーグのみのメニューに変えました。ハンバーグを食べたいから、ここに来たいと思ってくれるようになったら嬉しいですね。
岩田
人気もおすすめもやっぱり、「煮込みハンバーグ」です。
被災してから今までについて
岩田
自宅は真備町内のお店とは別の地区でしたが、平成30年7月豪雨によってお店も自宅も両方浸水してしまいました。
2018年7月6日の夜、吉備路クリーンセンターへ避難していたのですが、父親が店に残っていると聞いて一度戻りました。けれど、すでに父親は避難していて、そうこうしている間に水が迫ってきて逃げきれなくなって。
コンビニの屋根のうえへ、妻と息子と愛犬と一緒に避難しました。一晩屋根のうえで過ごしましたね…。
結局、お店は2階の窓の上側まで浸水しました。
岩田
妻が愛知県の出身なので、妻と息子は愛知へ帰らせて、自分と犬は被災したお店のなかでテント生活を始めました。犬がいると他へ避難するのも難しかったので。
7月の終わりから9月の始めまでのあいだ、お店の片づけをしながら電気なしのテント生活をして過ごしました。
岩田
本当に駄目だと思ったら、心が折れてしまいますからね。自分なりにこの生活を今だけだと思って、それなりに楽しんで過ごしました。
カブトムシが家の中に飛んできたりして、「世紀末みたいでいいがー」と犬に話しかけたりしてましたね。
ボチボチしていけばいいか、それこそ「一歩、一歩」でやっていきました。
岩田
災害後にすぐ、以前も店づくりをしてくれた大工さんが駆けつけて片付けを手伝ってくれました。やっぱり食べていくにはお店を続けていくしかない、とすぐ再開を決意しましたね。
そのあとは、大工さんや関連業者さんがみんな協力してくれて、朝の6時頃から夜中の0時過ぎまで毎日お店のリフォーム作業に取り掛かって。
そして、2018年12月1日に再オープンを果たしました。みなさんが協力し、応援してくれたおかげです。
お店の一階部分に寝泊まりできるスペースを作って、2019年の1月末から店舗兼自宅として家族3人と犬でここで暮らしています。
岩田
やっぱり何度も食べに足を運んでもらったり、ブログなどで発信してもらうことが嬉しいですね。
それこそ、いつもひとりで来ていた男性のお客さまが、彼女を連れてきたり、そのあとは子供を連れて来てくれたりと、お客さまの成長や人生の過程を見守ることができることも、喜びとなっています。
お店を再開したときに「待っていたよ」と真備町のたくさんのかたに声をかけていただき、本当にありがたかったですね。
真備町を好きになった、きっかけのお店
私にとって「pas a pas」は、結婚前に主人とランチで訪れ、真備町の野菜のおいしさを教えてくれたお店です。
そして、特別な「幸せごはん」の象徴でもあります。
4日かけて仕込むデミグラスソースに合うやわらかいハンバーグは、他では味わえないとっておきの味。
お店と同様に一歩、一歩と地道に前を向いて復興を歩む真備町へ、岩田さんこだわりの絶品ハンバーグを食べにぜひ足を運んでみてくださいね。
ハンバーグのお店 pas a pas(ぱさぱ)のデータ
名前 | ハンバーグのお店 pas a pas(ぱさぱ) |
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住所 | 岡山県倉敷市真備町箭田1016‐9 |
電話番号 | 086-698-5817 |
駐車場 | あり 3台 |
営業時間 | 午前11時~午後3時 (ラストオーダーは午後2時) |
定休日 | 日 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 |
座席 | 全14席 2人掛けテーブル席:3 4人掛けテーブル席:2 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | 子供用椅子あり |
バリアフリー | |
ホームページ | 洋食屋ぱさぱ ツイッター |