平成30年7月豪雨の被害で、22,797人だった真備町の人口は約2,000人減少。
住民票を移さずに転居しているケースもあるので、実際に真備町から離れたかたは集計より多いと思われます。
昼間は堤防を修復する工事や家を解体する音、新しく建物を建てる音で賑やかですが、夜は静まりかえる。
取材をした平成31年3月には仮設住宅へ約8,000人のかたが住んでおり、実際に真備町へ住んでいるひとは豪雨前に比べて極端に減少しているからです。
静寂に包まれた真備町箭田(やた)の「マービーふれあいセンター」真向かいで、ほっと落ちつく灯(あかり)と温かい飲み物を提供する旅商人茶屋。
真備町で被災されたかたたちやボランティアのかたが集まり、和みの場として広まりつつあります。
夜は旅商人茶屋の営業、昼間は「災害NPO旅商人」、「真備再生ベース竹燈(たけあかり)」として家屋の修繕などを行なっていた倉敷出身の原亮章(はら りょうしょう)さん。
個人として活動されている、旅商人茶屋でお話を聞いたので紹介します。
記載されている内容は、2019年6月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
旅商人茶屋のデータ
名前 | 旅商人茶屋 |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市真備町箭田 /マービーふれあいセンター(倉敷市真備町箭田40-1)向かい |
電話番号 | |
駐車場 | あり 倉敷市議・守屋弘志(もりや ひろし)さんの選挙事務所の駐車場 |
営業時間 | 不定期 午後8時頃~午後10時頃 ※詳しくは亮章さんInstagramのストーリーを確認。 |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 不可 |
座席 | |
タバコ | |
トイレ | |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | 亮章Instagram |
旅商人茶屋について
抹茶と珈琲のお店「旅商人茶屋」は、「マービーふれあいセンター」入り口の向かい、「木工房三宅」の敷地で不定期に夜のみ営業しています。
夜でも見つけやすいイルミネーションが目印です。
営業に関しては、亮章さんのInstagramのストーリーズで確認してください。
木造軽トラキャンピングキッチンカーの「旅商人茶屋」は、抹茶と珈琲のメニューを中心とし営業しています。
この場所から50メートルほど西にある倉敷市議・守屋弘志(もりや ひろし)さんの選挙事務所の駐車場を、「旅商人茶屋」の駐車場として借りているそうです。
移動式キッチンカーで、屋台営業のスタイル。
▼2019年3月取材時のメニューは以下のとおり。
品名 | 価格(税込) |
---|---|
抹茶(HOT) | 500円 |
抹茶ラテ(HOT) | 500円 |
抹茶黒糖ラテ(HOT) | 500円 |
抹茶あんスムージー(ICE) | 600円 |
本日の珈琲(HOT) | 400円 |
旅商人ブレンド(HOT) | 400円 |
アイス珈琲(ICE) | 400円 |
カフェオレ(HOT) | 400円 |
チャイ(HOT) | 400円 |
抹茶黒糖ラテは丁寧に抹茶をたてて淹れており、甘みもあるので苦みも少なくオススメの一品です。
原亮章さんの活動について
亮章
活動拠点の埼玉でマルシェやシェアハウス、ラジオ局の運営をしながら、全国をキッチンカーで行商旅をしていました。
旅の途中で災害が発生すると、埼玉の旅商人の相棒と一緒に「災害NPO旅商人」としてできることをお手伝いしています。
また平成30年7月豪雨では、「旅人こそ被災地へ行こう」と発信し、全国の旅人や小商い人の仲間たちを集めました。
活動内容は、倉敷市災害ボランティアセンターの下有井サテライト・旭町サテライトの運営や、重機・大工・看護などの特殊ニーズへの対応、イベント・炊き出し・サロン・地域活動のサポートなどですね。
微力ながらも真備再生の燈(ひ)を灯(とも)すお手伝いができればと思い、活動をしてきました。
真備町の真っ暗な夜に、旅商人茶屋をひらく理由
亮章
旅商人茶屋の真向かいのマービーふれあいセンターは、平成30年7月豪雨後はごみの集積場でした。
この場所は、三宅さんの「木工房」だった場所です。
ごみの集積場のすぐ近くで、物を大事に使って修復していた大工でもある三宅さん。
この場所も被害にあいひどい惨状でしたが、災害ボランティアセンターとしては生活空間・家屋内の作業が優先となるため、ここはボランティアの手が回っていなくて。
途方にくれながらも物を大事に修理し、ひとりで片付けている姿をみて、僕たちと仲間で片づけを手伝いました。
ここで旅商人茶屋をやっているのは、三宅さんを喜ばせたいという思いもあるからです。営業しているときはほぼ毎回顔を出してくれて、ひとが集まっていると嬉しそうなんですよね。
三宅さんの嬉しそうな様子を見られるだけでも、やっている意味があるなぁと。
僕のお店は、一人で営んでいるタイヤのついた畳二畳分の小さなお店です。
たとえひとりもお客さんが来なくても、最小規模の小さなキッチンカーだからこそ、お店を開けることができます。
夜は真っ暗な真備に、少しでも灯(あかり)を灯したい。そういう気持ちでやっていますね。
おわりに
旅商人茶屋へ訪れるひとりひとりの顔と目をしっかり見て、心と心で向き合ってお話する姿が印象的な原亮章さん。
平成30年7月豪雨より約11か月経ちましたが、真備町の夜はまだまだ暗いです。
今後の真備町復興には、亮章さんのような地元の若い力が必要不可欠のように感じました。
ほっとする心のこもった「いっぷく」に心の緊張や疲れがほぐれ、話がはずみ思わず笑顔になる夜。
亮章さんのキッチンカーを囲み、若いひとから年配の幅広い年代のかたたちが夜だけ集まりゆっくりできる心も体も温まる場所。
そして、亮章さんが淹れるおいしい一杯と思いをもっと多くのかたに知って欲しいと思います。
真備町の復興はまだ始まったばかりです。
旅商人茶屋のデータ
名前 | 旅商人茶屋 |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市真備町箭田 /マービーふれあいセンター(倉敷市真備町箭田40-1)向かい |
電話番号 | |
駐車場 | あり 倉敷市議・守屋弘志(もりや ひろし)さんの選挙事務所の駐車場 |
営業時間 | 不定期 午後8時頃~午後10時頃 ※詳しくは亮章さんInstagramのストーリーを確認。 |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 不可 |
座席 | |
タバコ | |
トイレ | |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | 亮章Instagram |