倉敷美観地区のお土産として定番になりつつあるマスキングテープ。
なかでも圧倒的シェアを誇るKAMOI(カモ井加工紙)のブランド「mt(エムティ)」。
「mt」は倉敷発祥のマスキングテープブランド、ということを知っていますか?「TANE(タネ)」は、mtのマスキングテープ専門店です。
オーナーさんやスタッフさんとおしゃべりを楽しみ、壁一面のマスキングテープを眺め、オルゴールに耳をすませ…。
「滞在時間も思い出にしてほしい」
オーナーさんの思いが至るところに詰まった「TANE」を紹介します。
記載されている内容は、2024年11月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
TANEのデータ
名前 | TANE |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市本町5-12 |
電話番号 | 086-486-3618 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前10時~午後5時 ※体験は午後4時最終受付 |
定休日 | 火 |
支払い方法 |
|
ホームページ | -TANE-倉敷美観地区 マスキングテープ”mt”専門店 |
倉敷川の裏手、アイビースクエアを南北に走る通り沿いの東通り。
マスキングテープ専門店「TANE」は、東通りのほぼ中央、桃太郎博物館のとなりにあります。
もともとこの建物はTANEのオーナー、種ヶ嶋(たねがしま)さんの生まれ育った家。
オーナーさんは3軒となりにある地酒井筒屋を30年営み、6年前に生家を改装、5年前にお店を開きました。
なんと、ご自身で3ヶ月かけて改装したそうですよ。
目印は、お店の中央に置かれたイギリス製のクラシックカー「ミニクーパー」。
オーナーさんの「みんなに楽しんでもらいたい」との思いから、ドーンと真ん中に置いてあるんだそうです。
町屋とクラシックカーの組み合わせ。不思議と違和感なく、何よりインパクトがありますね。
壁一面のマスキングテープは壮観!1,000種類の品揃え
壁一面、すべてmtのマスキングテープ。
この棚ももちろんオーナー手作りで、品揃えは約1,000種類。
「窓のサッシ以外はすべて手作り」
とオーナーさんは笑いますが、これが圧倒的迫力でマスキングテープが迫ってくるようです。
いろいろなタイプのマスキングテープがあり、黒板のようにチョークで書いたり消したりできるものや、定規として使えるモノも。
お店では、少しレトロでシンプルなものがよく売れるそうです。
季節のもの、キャラクターもの、幅、サイズなど種類が多く、じっくり眺めているとあっという間に時間が経ってしまいます。
値段も数百円〜数千円まで、幅広く取りそろえているのもうれしいですね。
「mtの魅力はなんといっても使い心地の良さ。1周回ってやっぱりmtに戻ってくる安心感がありますね」
と語ってくれたのは、マスキングテープが大好きなお店のスタッフさん。
いろいろなメーカーのマスキングテープがあるけれど、粘着力や品質の良さ、飽きの来ないデザインのmtはリピーターが多いのだとか。
手に馴染む安心感がmtの魅力でしょうね、とmtファンの私も一緒に盛り上がりました。
店内にはお店の象徴ともいえるイギリス製のミニクーパーの他に、ドイツ製120年もののオルゴールなど珍しいものもありました。
TANEオリジナルmt
TANEはオリジナルテープも充実しています。
あまりの充実ぶりに、どれにしようか迷ってしまいますね。
マステで手作り体験(ワークショップ)
また、TANEには、「マステで手作り体験」というワークショップメニューもあります。
体験時間は20分で、子どもを含めて誰でも体験できるそうです。
価格は消費税込。2024年(令和6年)11月時点の情報
- 収納箱(4種):1,500円
- カッター:2,200円
- 額縁:1,500円
- 扇子:1,700円
一例として扇子の手作り体験を紹介します。
まずは、マステを決められた長さにカットします。どのマステを選ぶのもの自由です。
なお、このカッターもTANEのオリジナルです。
カットしたら、扇子に貼り付けましょう。あとはこの繰り返しです。
好きなデザインのマステを貼り付けたら完成です。
手軽にできるので、美観地区の思い出にオススメですよ。
自分が楽しんで、お客さんにも楽しんでもらいたい。オーナー種ヶ嶋弘さんにインタビュー
お店をご自身で改装したり、ミニクーパーを持ってきたり、いつもお客さんを楽しませることを考えているオーナーの種ヶ嶋さん。
そのパワーの源はどこからくるのか、インタビューしました。
インタビューは2018年12月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
このお店を作った経緯を教えてください。
種ヶ嶋(敬称略)
5年前(2013年頃)くらいに、本町通りのほうにお店がたくさんできたでしょ。それで人の流れが変わったんですよね。それでもう一度こちら(お店のほう)に人を呼ぼうと思ったことがきっかけです。
同時期に「café BISCUIT(カフェビスキュイ)」などがオープンして、みんなで動いた感じでしたね。
なぜマスキングテープを扱おうと思ったのですか?
種ヶ嶋
やっぱり倉敷といえば、マスキングテープかジーンズという考えがありました。
お店を作る当時はまだ、mtのマスキングテープが倉敷発祥という認知度が低かったんですよ。
mtのマスキングテープは倉敷のものだから、知名度を上げたいと思ったんです。
私はテープのことはまったく分からないけど(笑)
おかげさまで2015年頃からテープの売り上げが上がってきました。
お店のなかは大きな棚があったりクラシックカーがあったりと、他では見られないお店の造りになっていますね。
種ヶ嶋
もともとここは私の生まれた家でね、酒屋の倉庫だったんです。
それを3か月かけて改装して、窓のサッシ以外は私の手作り。あの棚も作りましたよ。
棚も手作り!それはすごいですね。あの車はなぜ置いたのですか?
種ヶ嶋
お店の真ん中に車があったら面白いでしょ?子どもや外国の人にも喜んでもらっています。インパクトを出したかったんだよね。
あれはイギリス製のミニクーパーで、車屋さんの隅にあったのを買ってきました。左ハンドル(イギリスは右ハンドル)で珍しいから外国の人がよく写真を撮っていくんです。
確かにあのクラシックカーは目立ちますね。私も車のお店として認識していました。
種ヶ嶋
そうでしょ!とにかく私は人と違うことをして楽しみたいんですよ。それでお客さんにも楽しんでもらいたい。車もそう、オルゴールやワークショップもそう。
とにかく来た人にここにいることを楽しんでもらいたくて毎日を積み重ねています。
それではこれからのことをお聞かせください。
種ヶ嶋
とりあえず東京オリンピックまであと2年(2018年現在)。それまでに、倉敷の人にも海外の人にも、mtが倉敷発祥ということをもっと知ってもらいたいですね。
そしてとにかく楽しんでやること。どこで買っても商品は同じですよ。それをいかに楽しく買ってもらうか、そこをこれからも大事にしていきたいです。
このお店にいることを楽しんでもらいたい、という気持ちですね。
種ヶ嶋
やっぱりお金じゃない部分がありますよね。
お客さんの笑顔、それが楽しませたい源というか、笑顔が見られるとこちらもうれしいので、そのためにやっているようなところはありますね。
ワクワクやパワーがあふれる、mt専門店「TANE」
マスキングテープひとつを選ぶのに、これほど楽しいお店があるでしょうか。
上から下、右から左までズラッと並んだマスキングテープの棚。お店のシンボルとなったかわいいミニクーパー。
「TANE」には、何気ないところにもお客さんを楽しませたい、というオーナーの思いが詰まっていました。言葉があふれ出るようなオーナーさんのインタビューは、こちらがたくさんのエネルギーをもらったような気がします。
これからのマスキングテープの発展と、TANEの挑戦にますます目が離せません。
- 撮影:アルテオ
TANEのデータ
名前 | TANE |
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住所 | 岡山県倉敷市本町5-12 |
電話番号 | 086-486-3618 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前10時~午後5時 ※体験は午後4時最終受付 |
定休日 | 火 |
支払い方法 |
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ホームページ | -TANE-倉敷美観地区 マスキングテープ”mt”専門店 |