『おふろだいすき』『わたしのワンピース』『スーホの白い馬』そして『ぐりとぐら』。
子供の頃、大好きで何度も読み返した絵本。そして、いつしか忘れてしまった物語。
つづきの絵本屋は、そんな忘れていた宝物にもう1度出会える絵本屋です。
絵本に囲まれた温かい店内、美味しい紅茶。つづきの絵本屋には静かで優しい時間が流れています。
「0歳~100歳まで、絵本は誰にでも寄り添う」。
店主の都築(つづき)さんとお話しながら、きっとあなただけの大切な1冊が見つかりますよ。
記載されている内容は、2023年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
つづきの絵本屋のデータ
名前 | つづきの絵本屋 |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市川入694-7 |
電話番号 | 086-476-0415 |
駐車場 | あり 4台 |
営業時間 | 午前10時~午後6時 |
定休日 | 水、木 毎月21日は定休日 |
支払い方法 |
|
ホームページ | つづきの絵本屋 |
絵本屋のために設計された「つづきの絵本屋」
2016年4月にオープンした「つづきの絵本屋」。
もともと転勤族だった都築さんご一家。絵本屋をするために土地を探し歩き、とうとう倉敷で運命の出会いを果たしました。
住宅街の奥まったところにあるこちらの建物は、都築さんいわく「絵本屋のために設計された店舗兼住居」だそうです。
大きなガラス張りの店内からは、たくさんの絵本が見られます。
外側に表紙が向けられているのが楽しく、お店のをぐるりと1周してしまいました。
かわいらしい真っ赤な看板。絵本作家のはた こうしろうさんのデザインです。
店内では、紅茶とともに手作りのお菓子がいただけます。
取材時の「本日の焼菓子」は「チョコとくるみのごきげんスコーン」。なんだか美味しそう!
約2,000冊の絵本が並ぶ店内。懐かしい1冊が見つかるかも
お店のなかは、まさに絵本の海!常時約2,000冊もの絵本が並びます。
絵本棚の角度や細部にまで都築さんのこだわりが詰まった、まさに理想の絵本屋さんですね。
柱に並ぶのはかわいらしい赤ちゃん向けの絵本。
ほかにも新刊、大人向け、季節の絵本、ロングセラーなどに分かれて陳列されています。
こちらは季節の絵本コーナー。取材をした6月は、雨や傘、お父さん、歯の絵本が並びます。
園や学校で読んでもらったあの絵本、この絵本。絵本からも四季を感じていたのだなぁ、と思い返しました。
『ひとまねこざる』『きんぎょがにげた』など、懐かしいロングセラーのコーナー。グッズも販売されています。
絵本作家のマスキングテープも。思わず大好きな山脇 百合子(やまわき ゆりこ)さんのテープを購入しました。
お店のギャラリーには、絵本作家の原画が展示されています。
ふだん滅多に見ることがない絵本の原画は、どの絵も迫力があり「いきいき」としています。
毎月出版される新刊のほかにも、さまざまなジャンルの絵本が集まるつづきの絵本屋。
決め手となるのは、都築さんが「この本を手渡したい!」と思うかどうかだそうです。
最後まで読んで、楽しいな、この本すてきだな、と心が動いた絵本がお店に並んでいるのですね。
ティーインストラクターが淹れる、とっておきのお茶とお菓子
ティーインストラクターでもある都築さん。
厳選された紅茶と焼きたてのお菓子で、ゆったりとした時間が楽しめます。
取材時には、パイナップルティースカッシュとスコーンをいただきました。
パイナップルティーは、1晩かけて炭酸水から抽出した紅茶だそうですよ。
パイナップルのフレッシュな香りにほのかな甘味。そして色が美しいですね。
だんだんと暑くなる季節には、何度も飲みたくなる爽やかな味わいの紅茶です。
焼きたてにこだわって提供されるチョコとくるみのスコーン。
手作りの焼菓子は、サクサク、ほっこりとした優しい味わい。ほかのお菓子も食べてみたくなる美味しさです。
ダージリンとスコーンのセット。ふくよかなダージリンは、スコーンと相性抜群です。
季節によって変わりますが、その他に以下のような紅茶メニューがあります。
- ダージリン
- アッサム
- アールグレイ
- ディンブラ
- キャンディ
- プレミアム ルフナ
- 和紅茶
- アレンジティー
大人も、絵本。ひとりひとりに寄り添う絵本を
「つづきの絵本屋には、大人1人で来る人も少なくないんですよ」とお話してくださった都築さん。
むしろ、大人になってから絵本を読みたくなる人が多い、のだとか。
疲れたとき、なんだか寂しいとき。ふと、絵本に触れたくなる人が多いそうです。
そんなお客さんひとりひとりに、お話を聞きながら絵本を選ぶ。
まるで絵本のコンシェルジュのように、寄り添いながらぴったりの1冊を探していくそうです。
「絵本には、究極のシンプルさがある」と都築さんはいいます。
絵も、文も、本当に残したい物だけを残し、あとは読者にゆだねる懐の深さ。
「絵本にあるのは余白。感じ方、読み方は人それぞれ。どこの部分に投影しても良いし、正解はないのが絵本です」
「もし、無人島に持っていくなら」と、少々強引なテーマで絵本を選んでもらいました。
そうですね…と迷いながら選んだのはこちらの3冊。
- たぐちるたぐちる
- 最初の質問
- あかり
どんな絵本なのか、お店で確かめてみてくださいね。
少しだけ『たぐちるたぐちる』を朗読していただきました。
澄んだ美しい都築さんの語り口に、読み聞かせの心地よさ、読んでもらうことの嬉しさを久々に感じました。
ゆっくりと絵本に向き合う、贅沢な時間を
昔から絵本が好きだったので、つづきの絵本屋に入ったとき、なんて素敵なお店なんだろうと感激しました。
絵本の表紙を見ながら、不思議と子供たちの顔、そして読んでくれた親、昔々の懐かしい先生の顔が浮かんできたのです。
絵本の内容と一緒に、読んでもらった、読んであげた思い出が甦ってきたようでした。
誰かのため、そして自分のために絵本を選ぶ。とても贅沢で幸せな時間が過ごせる「つづきの絵本屋」。
美味しい紅茶と手作りのお菓子、そして楽しいおしゃべりとともに、お気に入りの1冊を見つけてみてください。
つづきの絵本屋のデータ
名前 | つづきの絵本屋 |
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住所 | 岡山県倉敷市川入694-7 |
電話番号 | 086-476-0415 |
駐車場 | あり 4台 |
営業時間 | 午前10時~午後6時 |
定休日 | 水、木 毎月21日は定休日 |
支払い方法 |
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ホームページ | つづきの絵本屋 |