平成30年7月豪雨から1年半。
災害があった日のことを、まだ鮮明に思い出せるでしょうか?
そんななか、なんとか生活を立て直し、被災前の日常を取り戻しつつある被災者のかたの数が、だんだんと増えてきました。
令和元年12月13日(金)、浸水被害が特に深刻だった真備町の復興を願い、マービーふれあいセンターにイルミネーションが灯されました。
「まび復興竹あかり」と名づけられたこのイベントは、年をまたぎ令和2年1月12日(日)まで開催。
被災した後の真備町を一度も訪れたことのない、くらとこレポーターの「みにこ」が、まび復興竹あかり2019のようすをレポートします!
記載されている内容は、2020年1月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
「まび復興竹あかり」とは
「まび復興竹あかり」とは、真備船穂商工会が「災害復興のシンボルに」と企画した、竹あかりのイルミネーションです。
点灯時間は、午後5時~午後10時まで。
真備町といえば、おいしい筍が有名です。
イルミネーションに使用されている立派な竹も真備町産で、大小さまざまに約300本あります。
竹にはたくさんの丸い穴が開けられ、LED電球(発光ダイオード)が内側から明るく夜を照らします。
点灯式は令和元年12月13日の午後5時から開催され、倉敷市の伊東香織市長も参加したそうです。
駐車場は、マービーふれあいセンター入口の目の前にあり、シンボルツリーまでは徒歩1分もかからないほど近いです。
真備図書館との共用駐車場で426台まで駐車でき、料金は無料です。
浸水の爪痕と美しいツリー
一番高いシンボルツリーのてっぺんは、地上4メートル50センチです。
平成30年7月豪雨があった2018年の夏、倉敷市真備支所はシンボルツリーの頂点と同じ高さまで浸水しました。
「過去の記憶を風化させず、これから災害に強いまちづくりを進めていこう」という真備町の決意を感じます。
ツリーの内側には、竹で作られたたくさんの輪飾りが提げられており、とてもユニーク。
訪れた人のなかには、真備町の夜を美しく彩るイルミネーションのツリーをくぐりながら、輪飾りを見上げていました。
見上げることによって、浸水地点の高さが実感できる仕掛けなのかもしれません。
筆者も「当時、こんなにも高くまで水が来ていたなんて…」と衝撃を受けると同時に、水害の恐ろしさを心に留めようと思いました。
一方で、繋がった竹の輪と輪の形が、互いに手を取り合って歩む復興のようすをイメージさせる、というような感想も。
ツリーの周りでは、竹製のオブジェが赤・青・緑に輝いていたり、ろうそくの火のようなオレンジ色の灯りが辺りを包んでいたりと、いつの間にか寒さを忘れて見入ってしまうほどにキレイでした。
おわりに
「まび復興竹あかり」には、真備町で生活する地元のひとだけでなく、「他の地域のかたにも来てもらいたい」と思いました。
竹あかりの柔らかい光に癒されてほしいのはもちろん、実際に真備町へ行くことで、災害について考えられると思うからです。
筆者自身も被災後の真備町を初めて訪れ、1年半の間、被災者のかたたちがそれぞれどう過ごしてきたのかと考えさせられました。
イベント会場である、マービーふれあいセンターの入口は、県道278号線に面しています。
道路から大きなシンボルツリーは見えますが、時間があるなら車を留めて、ぜひじっくりと見たいものです。
でも、屋外はとっても寒いです!
2020年の冬にも「まび復興竹あかり」が開催されるのであれば、コートにブランケットなど、くれぐれもあたたかい格好をして行ってくださいね。
まび復興竹あかり2019のデータ
名前 | まび復興竹あかり2019 |
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期日 | 令和元年12月13日(金)~令和2年1月12日(日) |
場所 | 岡山県倉敷市真備町箭田40‐1 |
参加費用(税込) | 無料 |