「地酒(じざけ)」と聞くと、なにかおいしそうに感じませんか?
地酒は「地域でつくられ、地域に根ざしている日本酒」のこと。
つまり、その土地でしか味わえないような日本酒なのです。
だから観光やビジネスで訪れた土地で地酒を味わうのは、酒好きの楽しみではないでしょうか。
岡山県は、実は隠れた酒どころ。
だから地酒もたくさんあるんです!
「どんな地酒があるのか?」「どの地酒が自分に合うのか?」
せっかくなら、色んな地酒を飲み比べたい。
自分の好みに合うものを探すのも一興です。
そんなときにおすすめの店が、倉敷中心部にある「地酒屋」。
地酒屋では、30分の制限時間内にスタッフがセレクトしたおすすめの地酒を好きなだけ飲み、自分に合った地酒があればその場で買えるのです。
もちろん、自分の指定した銘柄も飲めます。
単に飲むだけでなく、スタッフが語るそれぞれの銘柄の特徴や酒蔵の特徴などの話もポイント。
しかも地酒はコンディションに十分配慮して保管しています。
だから、おいしい地酒を飲めるのです。
酒好きにおすすめの店、「地酒屋」を紹介します。
記載されている内容は、2020年8月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
Ads by Yahoo! JAPAN
地酒屋は岡山県の地酒をたくさん取りそろえる店

地酒屋は、その名のとおり岡山県にある酒蔵の日本酒を販売しています。
「富來屋本舗」「富來屋本舗 別館」と同じく、株式会社 TRY(トライ)が運営。
地酒屋の場所は倉敷市阿知、大橋家住宅の長屋門にあります。

岡山県酒造組合のホームページによれば、2020年(令和2年)における県内の酒蔵数は44。
地酒屋では、そのうち30以上の酒蔵の日本酒を取り扱っています。
店内には、お店が厳選したたくさんの地酒がズラリ。
販売している日本酒は、四合瓶が中心です。

四合瓶が中心の理由は、コンディションを優先しているため。
だから、おいしい状態の地酒を楽しめます。
地酒屋の店内は大橋家住宅の長屋門という場所を生かした、趣ある雰囲気です。

基本はスタンディングでお酒を楽しみます。

制限時間内に好きな地酒を飲み比べできるテイスティングコース

地酒屋は、地酒を販売しているだけではありません。
その場で地酒を実際に飲み比べられる利き酒コース、「五感で楽しむテイスティングコース」があるのです!
30分の制限時間内に、お店おすすめの地酒を好きなだけ飲めます。
自分が気になる地酒を指定して飲んでもOKです。

料金は2,000円(税別)。
日替わりの肴(さかな)が一皿付いています。
味わい、 香りを感じてみないと、なかなか日本酒の良さはわかりません。
だから実際に飲んでみて、好きな地酒を見つけられるのはとてもうれしいサービスです。
ただし、一部テイスティングできない地酒があります。
30分計れる砂時計の砂が落ち始めたら、テイスティングがスタート。

砂時計の中の砂が完全に落ちたら終了です。
なお追加で2,000円払えば、2度目のテイスティングを始められます。
「まだ飲み足りない!」「もっといろいろ飲んで自分の好みの地酒を見つけたい」というときは、追加してみてください。
▼寄島町(よりしまちょう)の嘉美心(かみこころ)の「木陰の魚」

日本酒とは思えない、まるで白ワインのような甘酸っぱい風味です。
▼私は、高梁市成羽町(なりわちょう)の白菊酒造「大典白菊 岡山朝日米五五」を気に入ったので、買って帰りました。

また地酒屋では、地酒の単品も飲めます。
価格は1杯 500円 (税別)から。
ほかにも、地酒以外に岡山県内で製造されたクラフトビールなども飲めます。
「そんなにたくさん飲めない」「1種類をじっくり味わいたい」というときは、単品がおすすめです。
さらには、酒器を変えて違った雰囲気で地酒を飲めます。

価格は、40ミリリットルの酒器を3点で、1,200円(税別)から。
「どんな地酒がいいのかわからない」「日本酒について詳しくない」ということもあるでしょう。
でも、そんなときでも大丈夫。
お店のスタッフが、おすすめの地酒をセレクトしてくれ、おすすめのポイントもわかりやすく説明してくれます。
2020年(令和2年)7月時点での情報。価格は消費税別
日本酒に合う肴も!

利き酒ができるといっても、何か肴が欲しいところ。
もちろん、地酒屋では地酒にピッタリなおすすめの肴もあります。
地酒屋で楽しめる酒の肴のなかでも、ぜひ食べたい注目のものが、以下の2品です。
- 千屋牛(ちやぎゅう)のローストビーフ
- 酒宝 あかひら
▼「千屋牛のローストビーフ」は自家製です。

系列の「冨來屋本舗」では千屋牛を提供し、「冨來屋本舗 別館」は千屋牛料理の専門店。
千屋牛を知り尽くした店ならではの、贅沢(ぜいたく)な肴です。
もうひとつのおすすめが「酒宝あかひら」。

カラスミ(ボラの卵巣)を酒粕に漬け込んで乾燥させた珍味です。

ホロホロとした独特の柔らかな舌触りと、甘くもありながら塩辛くもあり、苦味も感じる奥深い味わいです。
まさに日本酒と相性抜群の肴といえるでしょう。
ちなみに、地酒単品と日替わりの肴のセットメニューもあります。
酒好きには楽しくてたまらない店、地酒屋。
地酒屋を運営する、株式会社 TRYの代表取締役・楠戸 登美夫(くすど とみお)さんにインタビューをおこないました。