穏やかな瀬戸内海に面した倉敷市児島地区。
その児島に、海を利用したボートレース場があります。
鷲羽山のふもとにある広大なボートレース場ですが、現地へ行ったことはあるでしょうか。
筆者は倉敷市出身で何度もボートレース児島の前を通るものの、施設内へは足を踏みいれたことがありませんでした。
賭け事をしたことがない自分には縁のない場所と思っていたからです。
そんな筆者にとって、未開の地だったボートレース児島へ足を踏みいれる機会がやってきました。
「施設情報がインターネット上に少なくて、行きづらい状況。まずはみんなに知ってもらいたい」と話しをもらったからです。
話しの相手はなんと市役所のひと!
そう、ここは市役所の職場のひとつなのです。
知らないことだらけの施設に、わくわくしながら取材に行きました。
施設内は他のお客さんが映らなければ撮影可能。水面を撮影するには許可が必要
記載されている内容は、2022年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
ボートレース児島のデータ
名前 | ボートレース児島 |
---|---|
所在地 | 岡山県倉敷市児島元浜町6-3 |
電話番号 | 086-472-5051 |
駐車場 | あり |
開館時間 | 午前9時45分~午後5時 ※レースの時間によって変動 |
休館日 | 不定休 レースが開催されない日が休み |
入館料(税込) | 入場料ひとり100円 |
支払い方法 |
|
予約について | |
タバコ | 禁煙(指定エリアのみ喫煙可能) |
トイレ | 洋式トイレ 和式トイレ バリアフリートイレ |
子育て | ベビーカー貸出 授乳室 オムツ替えシート |
バリアフリー | 車いす貸出 スロープ バリアフリートイレ エレベーター 指定席は車いす席あり |
ホームページ | ボートレース児島 |
ボートレース児島は、国道430号線沿いにあります。
JR児島駅からは道順が単純です。
駅南口より南に直進するとたどり着きます。
▼途中で元浜団地口の信号がありますが、直進しましょう。
▼児島ボート入口の信号を左折します。
▼ボートレースを観戦するスタンド棟へはゲートを通って右側に進むと着きます。
ボートレース場について
全国には24のボートレース場があります。
ボートレースは、6艇のボートでゴールを競う公営競技です。
スタートから3周、トータル1,800メートルを走ることは全国共通ですが、レース場の形状が異なります。
そのためターンの角度が変わるので、レース場ごとに調整が必要だそうです。
海や湖の一角を区切ったり専用のプールを作ったりと、レース場が異なるので、水の状態も異なります。
海の場合は、潮(しお)の満ち引きも考慮してレースに挑まなければなりません。
ボートレース児島は海を利用しています。
瀬戸内海の一部なので比較的水面は穏やかですが、満潮時と干潮時でレースの戦略が変わるのだとか。
ボートレース児島の施設
広大な敷地と大きな建物のボートレース児島は倉敷市の管轄。
駐車場は2,500台駐められ、観戦者がいるスタンド棟には約7,000席あります。
新型コロナウイル感染症拡大対策で席数を減らしているので、実際の席数より少なくなっています。
建物には一体何があるのか気になりますよね。
それでは紹介しましょう。
無料バス
ボートレース児島は、レースがある日に無料バスの運行をしています。
7つのルートがあり、もっとも遠いのは福山便。
車がなくても来場できる仕組みです。
▼7つのルート
- 児島駅便
- 倉敷駅便(塩生経由)
- 倉敷駅便(天城経由)
- 総社便
- 天満屋便
- 福山便
- 金光駅(新倉敷駅経由)便
入場門
ボート場に向かうにはまず入場門を通ります。
駅の改札口で切符をいれる要領で、100円硬貨を投入して入場です。
100円がなくても、両替機があるのでご安心を。
インフォメーション
入場門のすぐ横にインフォメーション(案内所)があります。
案内カウンターの反対側はグッズ売り場です。
6艇のカラーグッズやガァ~コグッズなどを販売しています。
舟券の買いかたを教えてくれたり、場内の案内もしてくれたりします。
奥にはボートレースを体感できる「BOAT RACE スプラッシュバトルVR」があります。
売店
売店は計3つ、それぞれ3階の入り口・まんなか・奥側に。
ロングセラーのお菓子が並んでいて、値段は手書き。
駄菓子屋にいるような気分になりました。
食堂
食堂は5つあります。
店によってテイクアウトできる店もあるので、眺めがよいスタンド席などで食べるのもいいかもしれません。
短い時間でささっと食べられる立ち食いスタイルの店は3店舗です。
定食も含め、まるで学生食堂並みのお手頃価格。
たとえば食堂「カトレア」の冷やしうどんは350円(税込)、牛丼は550円(税込)です。
サルビアは2022年10月21日に、スイセンは2022年12月13日に閉店しました。
一般席
1階と3階に一般席があります。
1階は屋外、3階は屋内です。
屋外は夏でも海風が吹き、日陰になっているので心地がよさそう。
レース場のもっとも近くに設けられているので、間近で激闘を観戦できます。
指定席
4階は指定席のみ。
予想紙と食堂500円チケット付きで、1,000円です。
予想紙とは、ボートレースの予想新聞のことで、出走表に載っていないデータが書かれています
グループ席もあるので、快適に過ごせます。
上からレースをゆったり観てぜいたく気分が味わえそうです。
ロイヤルルーム
有料会員用のリッチな観覧席、ロイヤルルーム。
専用駐車場、モニター付きシート、ドリンクサービスがある点が一般席と異なります。
ソファ席もあり、くつろげそう。
5階にあるので、眺めも格別です。
▼レース用ボートと瀬戸内海を走るボートの並走写真が撮れました。
児島ガァ~コピア
スタンド棟とは別に、「児島ガァ~コピア」と呼ばれる、ボートレース児島以外の全国の舟券が買える建物があります。
入場料不要で、全国のボートレース場のレースを扱う施設です。
ボートレース以外の楽しみかた
ボートレース場に行ったことがないひとには意外かもしれませんが、入場すると必ず賭け事をしなければならないルールはありません。
賭け事をする、しないは自由です。
つまり、施設にはボートレース以外の楽しみかたもありますよ。
VR体験
インフォメーション内にある、ボートレースを無料で体感できる「BOAT RACE スプラッシュバトルVR」。
VR(Virtual Reality)は仮想現実を意味し、ゴーグルを装着すると360度立体的な、現実に近い映像を見られます。
せっかくなので、体験しました。
実際のボートに近い作りで、選手と同様に正座してハンドル操作をします。
映像でお届けできないのが残念ですが、実際に海のうえにいるような臨場感ある体験でした。
まったく上手にターンができず、「わぁー!」と叫びながらのレース。
あまりにもリアルで、少し船酔いしました。
選手の疑似体験をできると同時に、操作の難しさを知れます。
水上はもっと操作が難しいはずなので、レースに出場するには、たゆまぬ努力と経験が必要なんでしょうね。
キッズスペース
室内と屋外に子どもが遊べるスペースもあります。
▼屋外の「ガァ~コランド」。マスコットキャラクターのガァ~コをあしらった滑り台があります。
▼期間限定(2022年7月20日~9月4日)で設けられているボルダリングウォールでは、子どもたちが楽しそうに壁を登っていました。
子ども向けのイベントも夏休みや冬休みなどの期間中や大型連休の際には、開かれています。
元Jリーガーやオリンピック選手から学べる、とても貴重なスポーツ教室も。
はたらくくるまランドや恐竜が来るイベントもあったようです。
グルメ
岡山名物デミカツ丼やバラずしを提供する店、地元の食材を使った麺メニューがあるところなど。
5つある食堂はそれぞれメニューが異なります。
どこに行こうか迷ったらインフォメーションや掲示板に掲示されているグルメ一覧を見ましょう。
店の特徴とイチオシ!メニューがあるので店選びに便利です。
眺め
場内から見える瀬戸内海の美しい景色は必見。
行き交う船、穏やかな海、小さな島々が連なる風景は見ているだけで癒されますよ。
風景を楽しむなら、屋外席がおすすめ。
海風を感じながらゆったりと腰かけてみては。
▼4階の指定席からの景色も見事でした。
レトロ探し
古いところは1979年に建てられた施設なので、昭和レトロ感が漂っています。
個人差がありますが、レトロ好きはわくわくするのではないでしょうか。
▼カタツムリのイラストが描かれたメモ台。
▼レトロな色といっていいのでしょうか。このような色の案内板は初めて見ました。
レトロ好きな筆者にとって、見るものすべてが新鮮なのでわくわくが止まりません。
機械化されて今は使われていない投票所もレトロです。
昔は窓口の向こうにひとがいて、舟券を取り扱っていました。
5階のロイヤルルーム入り口にある、かわいいテレフォンボックス。
なかを覗くと公衆電話はありませんでした。
よくよく見るとガラスには「携帯電話専用」の文字。
扉が開くので、なかで電話できますが、使うにはちょっと勇気がいりそう。
実は、スタンド棟は建て替え・改修工事されるので、これらのレトロポイントを見つけるのは今のうち。
令和8年度に施設は生まれ変わるそうです。
市の施設のボートレース児島。
訪れてみると、広大な敷地のなかにはボートレース以外の魅力もありました。
市役所の仕事のなかでは特殊なボートレース児島で働く職員、倉敷市ボートレース事業局の横田裕子(よこた ゆうこ)さんと、小野和貴子(おの わきこ)さんに話を聞きました。
ボートレース児島のデータ
名前 | ボートレース児島 |
---|---|
所在地 | 岡山県倉敷市児島元浜町6-3 |
電話番号 | 086-472-5051 |
駐車場 | あり |
開館時間 | 午前9時45分~午後5時 ※レースの時間によって変動 |
休館日 | 不定休 レースが開催されない日が休み |
入館料(税込) | 入場料ひとり100円 |
支払い方法 |
|
予約について | |
タバコ | 禁煙(指定エリアのみ喫煙可能) |
トイレ | 洋式トイレ 和式トイレ バリアフリートイレ |
子育て | ベビーカー貸出 授乳室 オムツ替えシート |
バリアフリー | 車いす貸出 スロープ バリアフリートイレ エレベーター 指定席は車いす席あり |
ホームページ | ボートレース児島 |