観光の醍醐味は、訪れた地域の文化や歴史に触れること。
そのなかで「食」は一番の楽しみといえるでしょう。
せっかく観光に訪れるなら、地域に根付いたおいしいものが食べたいですよね。
倉敷の名物といえば「ぶっかけうどん」です。
そのぶっかけうどんを広めた店が「倉敷うどん ぶっかけ ふるいち(以下、ふるいち)」。
ふるいちは、倉敷で長い歴史を持つお店です。
そして食べたことがある倉敷っ子も多いであろう、ふるいちのぶっかけうどん。
あの倉敷市出身の野球選手 故・星野仙一(ほしの せんいち)もふるいちによく食べに来ていたそう。
倉敷の人間にとって、ふるいちの黄色地の○に「ぶ」のマークはおなじみです。
そんな、倉敷市民の心の味・ふるいちについて紹介します。
ふるいちは、倉敷を中心に市内外に店舗がありますが、倉敷駅前のセンター街にある仲店(なかみせ)を取材しました。
記載されている内容は、2022年3月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
倉敷うどん ぶっかけ ふるいち 仲店のデータ
名前 | 倉敷うどん ぶっかけ ふるいち 仲店 |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市阿知2丁目3-23 |
電話番号 | 086-422-2389 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前9時〜午後9時 |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 不可 |
座席 | 43席 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | 子供用食器・取り皿あり。 ただしベビーカー入店や子供用イスなどの対応が必要な場合は市内の最寄り店舗の利用を推奨(中島店・堀南店・イオンモール倉敷店・松島店・水島店など)⇒店舗詳細 |
バリアフリー | バリアフリー対応が必要な場合は市内の最寄り店舗の利用を推奨(堀南店・中島店・イオンモール倉敷店・松島店・水島店など)⇒店舗詳細 |
ホームページ | 倉敷うどん ぶっかけ ふるいち |
▼JR倉敷駅の南口を出たら、南東方面(向かって左前方)を目指します。
▼倉敷駅の東側にある天満屋倉敷店の前を、南に進みましょう。
▼すると、旧国道2号線(国道429号線)渡ります。
国道を渡って南側に見える、屋上にビジョンのある茶色い建物は、ふるいちの本店です。
本店の東(向かって左側)の路地を進んでください。
そのまま50メートルほど直進すると、商店街(センター街)にあたります。
▼ちょうどセンター街にあたったところが、ふるいち仲店です。
JR倉敷駅前から南に延びる元町通り(倉敷中央通り)からも、ふるいち仲店へ行けます。
▼倉敷センター街(ビオス倉敷)の西側(中央通り側)の入口を入りましょう。
▼50メートルほど進むと、進行方向左側にふるいち仲店が見えてきます。
倉敷うどん ぶっかけ ふるいちは倉敷名物「ぶっかけうどん」を中心とした老舗うどん店
ふるいちは、倉敷市を中心に展開しているうどん店です。
とくに「ぶっかけうどん」が有名で、いまや「倉敷名物」といわれるほどの人気をほこっています。
倉敷に来たらふるいちを食べに来ることを楽しみにしている観光客も多く、海外からのお客さんからも人気です。
ふるいちの起源は、約100年前に創業した製粉業。
歴史のあるお店なんです。
仲店は、ふるいちのうどん店の中枢店舗で、倉敷駅前の商店街の一角にあり、全国のうどんファンから「ぶっかけうどんの聖地」としても愛されています。
倉敷名物となったぶっかけうどんは、全国的に食べられているぶっかけうどんとは違った特徴をしています。
また、ふるいちはぶっかけうどんだけで数種類あるのも魅力です。
ふるいちは、全国から集まったうどんで日本一を競い合う「うどん天下一決定戦」に出場しました(2017年で開催終了)。
なんと、ふるいちは2016年・2017年連続優勝をし、二連覇を達成しています!
倉敷うどん ぶっかけ ふるいち 仲店のメニュー
ふるいち仲店のメニューは、大きく分けて、以下のグループに分かれます。
- ぶっかけうどん
- 汁うどん
- その他のうどん、麺類
- サイドメニュー
- カキ氷
ぶっかけうどんと汁うどんは、ふるいちの他店でもほぼ同じですが、それ以外のメニューには、仲店オリジナルものも。
順に紹介します。
メニューの内容・価格は消費税込。2022年(令和4年)3月時点のもの
▼ふるいちは、ぶっかけうどんだけで多彩なバリエーションがあるのが特徴です。
ぶっかけうどんは、冷たいものと温かいものを選べます。
ただし、肉ぶっかけなど一部は温かいもののみです。
冷たいぶっかけうどんにはワサビ、温かいぶっかけうどんにはショウガが添えられますが、注文時に申しつければ、冷たいものにショウガ、温かいものにワサビを添えることも。
もちろん、ワサビやショウガなしも可能です。
ほかに、期間限定のぶっかけうどんも販売されるときがあります。
▼ふるいちとえばぶっかけうどんの印象が強いですが、汁うどんもたくさんラインナップ。
汁うどんは、いわゆるかけうどんです。
ほかにもざるうどんや釜玉、そうめんなども。
▼サイドメニューには、天ぷらや丼、稲荷寿司などがそろいます。
夏場に人気のカキ氷も、バリエーションが豊か。ぜんざいもあります。
▼お得なサービスとして、毎週金曜日の午後3時以降は、なんとうどんの大盛り料金100円が無料に!
並盛りの料金で大盛りが食べられるなんて、かなりお得です。
学生さんは大喜びでしょう。
倉敷うどん ぶっかけ ふるいちの人気メニュー・おすすめメニュー
ふるいちは、たくさんのメニューがあります。
看板のぶっかけうどんだけでも迷ってしまうほど。
そこで、人気のメニュー・おすすめのメニューを紹介します。
メニューの内容・価格は消費税込。2022年(令和4年)3月時点のもの
初めて食べるなら基本の「ぶっかけうどん」から
▼やはり、初めてふるいちに訪れたなら、スタンダードな「ぶっかけうどん (税込560円)」がおすすめ。
ぶっかけうどんは、全体の注文の2割ほどを占める一番人気のメニューです。
中央にウズラの卵、まわりに天カス・ネギ・刻み海苔(のり)がたっぷりと入っています。
かかっているダシ汁は、甘めで深い味わいなのが特徴です。
ぶっかけうどんには「冷」と「温」があります。
私どものおすすめは、ダシの風味を楽しみたいなら温かいぶっかけうどん、麺のコシを楽しみたいな冷たいぶっかけうどんなんです。
温かいほうがダシの風味がより広がるんですよ。
だから、ダシの醍醐味が楽しめる温かいぶっかけうどんがおすすめです。
いっぽうで、冷たいほうが麺のコシが出ます。
麺の歯ごたえを楽しめるのは冷たいぶっかけうどんですね。
と、ふるいち仲店のマネージャー・岡田さん。
- ダシを楽しみたい、寒いときは「温」
- 麺を楽しみたい、暑いときは「冷」
というパターンが多いそうですが、冷・温のどちらを頼むかは好みしだいです。
夏に人気の「おろしぶっかけ」「ぶっとろ」
おすすめは温かいぶっかけうどんといっても、夏にはやっぱり冷たいぶっかけうどんも人気。
夏に人気が出るぶっかけうどんは「おろしぶっかけ (税込670円)」と「ぶっとろ (税込670円)」です。
▼おろしぶっかけは、たくさんの大根おろしが入っているぶっかけうどんです。
大根おろしの清涼感が暑い夏にピッタリで、食が進みます。
また、大根おろしにダシがよく染みこませるとよりおいしいです。
▼ぶっとろうどんは、とろろがたっぷりと入ったぶっかけうどんです。
すりおろしたナガイモの滑らかな粘りは、うどんやダシとよく絡んで、独特の味わいを楽しめます。
いつもよりツルツルッと勢いよくうどんを食べるのがおすすめ。
冬に人気の「肉ぶっかけ」「天ぷらぶっかけ」
寒い冬には、やっぱり温かいうどんが食べたいもの。
冬に人気が出るぶっかけうどんは「肉ぶっかけ (税込 680円)」や「天ぷらぶっかけ (税込 730円)」です。
▼肉ぶっかけは、甘辛く煮た牛肉がたっぷりと入ったぶっかけうどん。
肉のうま味、煮汁の甘辛さ、ダシの風味の相性が抜群で、深い味わいを楽しめます。
具材のコンブ、肉といっしょに煮込まれたタマネギもよい仕事をしていました。
▼天ぷらぶっかけは、エビ天ぷらが一本入っているぶっかけうどんです。
大きめのエビ天は、衣がサクサク。そのサクサクの食感のあとには、中のエビのプリプリとした食感を楽しめます。
エビ天をしっかりとダシに沈め、ダシの染みこんだエビ天を食べるのもおすすめです。
なお、肉ぶっかけにエビ天を入れた「肉天ぶっかけ(税込 850円)」もあります。
また、肉ぶっかけ・肉天ぶっかけは、温かいものしかありません。
ぶっかけを制覇した通向けメニュー・汁うどんは「きざみうどん」が人気
ふるいちには、ぶっかけうどんのほかに「汁うどん」も種類が豊富にあります。
汁うどんはかけうどんのことで、実はふるいちがうどんを提供し始めたときからあります。
ぶっかけうどんよりも、汁うどんのほうが歴史が古いのです。
しかも、汁うどんもダシにこだわっていて、ふるいち自慢の逸品。
だから、昔からのファンや、ぶっかけうどんを制覇した「ふるいち通」のあいだに人気があります。
汁うどんの中でも、昔から人気があるのが「きざみうどん (税込 660円)」です。
▼きざみうどんは、特製の油揚げとたくさんの具材が入った、具沢山なうどん。
うどんを提供し始めたころからのふるいちファンは、「ふるいちといえば、きざみうどん」というほどだとか。
大盛りのカキ氷も人気。ふーまんと同じ粒餡がポイント
ふるいちは、カキ氷も人気です。
メニューの内容・価格は消費税込。2022年(令和4年)3月時点のもの
とにかく量が多いのがふるいちのカキ氷の特徴。
山のように盛られたカキ氷は、一度は食べてみたいもの。
さらに、味のバリエーションが多彩なのも人気の秘密です。
中でも、人気なのは「金時」シリーズ。
金時とは、粒餡を乗せたカキ氷のことです。
ふるいちの金時カキ氷は、ふーまんと同じ粒餡を使っているんです。
ふーまんの粒餡は、今も創業時から変わらぬ製法でつくっていることで根強い人気があります。
ふーまんは「夫婦饅頭(ふうふ まんじゅう)」の略で、他地域では「大判焼き」「今川焼き」「回転焼き」などと呼ばれているもの
ぶっかけうどんのおすすめの食べ方
ふるいちの看板メニューのぶっかけうどん。
せっかくなので、ふるいち仲店のマネージャー・岡田さんに、ぶっかけうどんを一番おいしく味わえる、おすすめの食べ方を教えてもらいました。
ぶっかけうどんの一番おいしい食べ方は、よく混ぜてから食べることなんです!
▼さっそく、かき混ぜてみましょう。
▼せっかくきれいに盛り付けられているのですが、躊躇(ちゅうしょ)なくしっかりと混ぜます。妥協はいりません。
しっかりと、うどん・具材・ダシを混ぜむのがコツです。
いろいろな具材とダシが絡み合った複雑で深い味を楽しむのが、ぶっかけうどんの醍醐味なんですよ!
▼しっかりと混ぜたら、ここから一気にうどんを食べていきます。
豪快な印象ですが、食べるといろいろな味わいが一体となった、豊かな風味が楽しめました。
トッピングの違いや、冷か温かでも味わいが変わってきておもしろいと思います。
ぜひ、いろいろなぶっかけうどんで試してみたいです。
ふるいち 仲店は昔ながらの雰囲気を残している
ふるいちは、2022年現在、市内外に14店舗を展開しています。
ふるいち全店の中で、仲店は昔ながらの雰囲気を残した店です。
もともとは、本店でふーまんなどともにうどんも販売していましたが、やがてうどん専門店として分離して仲店が誕生しました。
そのため、うどん好きのあいだでは仲店は「ぶっかけうどんの聖地」となっています。
ちなみに、仲店の岡田さんによると、仲店から少し離れたところにも昔は支店があって、本店ともう一店の中間にあるから「仲店」と命名されたそうです。
「中」ではなく「仲」なのは、浅草の「仲見世通り」にあやかっているのではないかとのこと。
店内のようすを紹介します。
店内の撮影は、初回取材時の2019年8月に撮影したものです。
現在は「岡山県飲食店感染防止対策第三者認証」を取得し、感染症対策を行っています。
▼仲店の1階には、レジ・厨房とテーブル席があります。
▼2階にテーブル席がたくさんありました。
▼カウンター席は、2階の窓際にあります。
いまや倉敷名物となったぶっかけうどん。
そんなぶっかけうどんを長年つくり、地元住民や観光客から絶大な人気をほこる、倉敷うどん ぶっかけ ふるいち 仲店のマネージャー・岡田 将和(おかだ まさかず)さんに話を聞いてみました。
倉敷うどん ぶっかけ ふるいち 仲店のデータ
名前 | 倉敷うどん ぶっかけ ふるいち 仲店 |
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住所 | 岡山県倉敷市阿知2丁目3-23 |
電話番号 | 086-422-2389 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前9時〜午後9時 |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 不可 |
座席 | 43席 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | 子供用食器・取り皿あり。 ただしベビーカー入店や子供用イスなどの対応が必要な場合は市内の最寄り店舗の利用を推奨(中島店・堀南店・イオンモール倉敷店・松島店・水島店など)⇒店舗詳細 |
バリアフリー | バリアフリー対応が必要な場合は市内の最寄り店舗の利用を推奨(堀南店・中島店・イオンモール倉敷店・松島店・水島店など)⇒店舗詳細 |
ホームページ | 倉敷うどん ぶっかけ ふるいち |