浅口市金光町にある金光学園中学・高等学校。
その外郭団体である「わかばプロジェクト」が主催する講座があります。
卒業生の友人から「小学生向けに講座をしている」、「我が子が受講した」と、過去に聞いたことがありました。
なつかしい講師名と、当時は聞いたこともなかった新しい講座内容に、とても興味をそそられます。
どうやら、2024年度(令和6年度)の講座はまた少し進化しているよう!
小学4年生から6年生を対象にした土曜スクールと土曜講座を紹介します。
記載されている内容は、2024年2月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
2024年度(令和6年度)「小学生土曜スクール」と「小学生土曜講座」
2022年度にスタートしたわかばプロジェクトによる小学生向け講座。
初回から少しずつ形を変え、2024年度には「土曜スクール」、「土曜講座」が開催されます。
受講募集開始は2024年3月1日(金)午前7時から、定員になり次第締め切りとのこと。
3月2日(土)には、「説明会&ミニ体験会」が予定されています。
わかばプロジェクトとは
わかばプロジェクトとは、学校法人金光学園の外郭団体です。
代表は金光学園中学・高等学校の元副校長、佐藤正俊(さとう まさとし)さん。
2022年度から、おもに小学生高学年を対象とする講座を開催してきました。
目的の一つに、「地域教育に貢献すると同時に、金光学園の良さを知ってもらうこと」がありますが、プロジェクト発足には「学童の受け入れに関する地域課題」に応える意図があったそう。
講座の開催場所に金光学園の施設を利用したり、講師や学習指導に関して同校の教師が関わったりすることで、私学である金光学園のことを広く地域に知ってもらうことにもつながっています。
土曜スクールと土曜講座
土曜スクールと土曜講座、名前は似通っていますが、内容が異なります。
それぞれについて紹介します。
土曜スクールの内容
土曜スクールは、2024年度に満を持して開催される通年プログラム。
1学期(4月から7月)、2学期(9月から12月)、3学期(1月から3月)の所定の土曜日に実施される予定です。
1日のスケジュールのなかに、スタディタイム、チャレンジタイム、アクティブタイム、フリータイムを設けることで、参加者の自主性やチャレンジを後押しする内容となっています。
土曜講座の内容
土曜講座で用意されている講座は全部で9つ。
講師は、金光学園で教鞭をとる教師以外に、各分野の専門家などが担います。
学童の機能を持つ土曜スクール、多岐にわたる講座と内容の充実度に目を見張る土曜講座。
双方の運営について、わかばプロジェクト代表の佐藤正俊さんに話を聞きました。
地域教育への貢献を目指して
わかばプロジェクトは、地域教育の課題解決を目的の一つとして発足しました。
その経緯や、スクールや講座の成り立ちについて話を聞きました。
わかばプロジェクト発足の経緯を教えてください。
佐藤(敬称略)
もともとは、地元の学校の学童で、希望者全員を受け入れられない現状があり、金光学園で学童をしてもらえないかと話があったことから始まっています。
少しでもお応えできたらと、わかばプロジェクトを発足しました。
金光学園は私学ですから、地域のかたに広く金光学園を知っていただくことも活動の大きな柱です。
保護者のみなさまからの希望は、年間をとおしての「学童」ですが、さまざまな理由で年間を通しての平日開催が難しいことから、せめて土曜日だけでもと立ち上げたのが「土曜スクール」です。
土曜スクールについてくわしく教えてください。
佐藤
土曜スクールは、内容を「スタディ・チャレンジ・アクティブ」の3つの柱で取り組みます。
スタディタイムは、平素の教科学習のほか、読書や自由研究など幅広い学びの時間です。この時間には、教師、元教師などがアドバイスにつきます。
チャレンジタイムは、毎時間講師がついて何かにチャレンジしていただきます。さまざまな体験のなかから、自分に合ったものを見つけてほしいと思っています。
アクティブタイムは、まさに体を使って行動することです。行動することで、考える人になってほしいと思っています。
そして、より深く取り組みたい人は土曜スクールに参加しながら、土曜講座に参加できる仕組みになっています。
土曜講座について教えてください。
佐藤
2023年度までは、「土曜チャレンジ講座」のタイトルで実施していましたが、2024年度は“チャレンジ”の言葉を抜きました。
なぜなら、チャレンジするという一時的な取り組みではなく、本物にふれ、本物に近づく講座にしたいからです。
ですから2024年度は、期間も4月から7月まで実施のあとも、9月から12月までと続けて実施の予定です。
どのような内容でしょうか。
佐藤
児童たちに身につけてほしい講座を9つ設けました。
講師陣は、金光学園の教師、それぞれの分野の専門家ばかりです。なかには卒業生、元保護者など金光学園と縁の深いかたも。
児童たちに本物を身につけてもらえたらと思っています。
これまでの開催のようすを教えてください。
佐藤
2022年度、2023年度と実施したのは「土曜チャレンジ講座」、「サマースクール」、「ワンデイ・ウインタースクール」でした。
- 土曜チャレンジ講座:1学期の期間に実施。英語・体育・ロボコンなどの講座をおこなった。
- 学童サマースクール:夏休み期間に実施。勉強はもちろん、学年ごとのプログラム・キャンプなど多様なイベントをおこなった。
- ワンデイ・ウインタースクール:冬休み期間の1日のみ実施。冬にちなんだ講座をおこなった。
この2年間で参加してくださった児童数は延べ人数で500名近くにのぼりました。
兄弟、姉妹での参加率も多く、リピート率も大変高いです。
とくにサマースクールは、約1か月近い長期の取り組みですが、人気も高く、2023年には募集開始後、数時間で定員が埋まる状態で、急遽定員数を増やしたほどです。
参加者は、東は備前市、西は尾道市、北は井原市、総社市など広範囲から来られています。
参加を検討されているかたへメッセージをお願いします。
佐藤
わたしたちの活動は、保護者のみなさまの要望からスタートしましたから、基本は保護者や児童のみなさんのニーズに応えられる活動と考えています。
合わせて、児童のみなさんには楽しい時間を過ごしてほしいと願っています。
楽しい時間を過ごすなかで、知らないうちに人として大切なことが身についてくれたらと思っていますので、お気軽にご参加ください。
合言葉は「人をたいせつに 自分をたいせつに 物をたいせつに」。
これは、金光学園の合言葉でもあります。
わたしたちの活動を理解して、支援してくださっている企業や個人のかたのおかげで、参加しやすい費用にもなっています。
おわりに
わかばプロジェクトのロゴは、手のひらが生え立つ双葉を支えるようすがモチーフ。
代表の佐藤さんのアイデアを、金光学園の卒業生が図案化したそうです。
わかばプロジェクトの合言葉は、金光学園の合言葉でもある、「人をたいせつに 自分をたいせつに 物をたいせつに」。
筆者が在校中のある日、「合言葉の順番にも意味がある。自分が真ん中にあるのは、自分をたいせつにすることで、人や物をたいせつにするためです」と言われ、驚いたことがありました。
卒業して何十年も経ちましたが、歳を重ねるごとに合言葉が味わい深く感じられ、「自分が真ん中にある理由」を思い出しています。
今まさに芽吹いて育とうとしている子どもたちを支える手のように、子どもたちが自分自身をたいせつにできるよう、応援したいと感じました。
子どもたちには、ワクワクしながら学びの機会をゲットして、土曜日を心待ちにしてほしいと思います。
金光学園わかばプロジェクト 小学生土曜スクール 小学生土曜講座 2024のデータ
名前 | 金光学園わかばプロジェクト 小学生土曜スクール 小学生土曜講座 2024 |
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期日 | 【土曜スクール】 期間:1学期(2024年4月6日から7月20日)のうち所定の土曜日(計15日) 時間:午前8時から午後5時 会場:金光学園記念講堂 ほか 【土曜講座】 期間:2024年4月13日から7月20日 時間:講座によって異なる 会場:金光学園記念講堂 ほか各教室 |
場所 | 岡山県浅口市金光町占見新田1350 |
参加費用(税込) | 【土曜スクール】 1人18,000円(1学期15日分/1日1,200円) 申込時一括入金、途中返金不可 兄弟割引あり 【土曜講座】 1講座7,000円(全7回/1回1,000円) ただし、英会話動画のみ 14,000円(全14回/1回1,000円) 申込時一括入金、途中返金不可 講座によっては、別途材料費が必要 ※土曜スクール2024 参加者割引あり |
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