有限会社心太 代表取締役の藤井さんへインタビュー
家の前の屋台からはじまった朝まで屋。
創業者であり代表取締役の藤井さんにお店への想いなどをお聞きしました。
朝まで屋の誕生について
お店の歴史を教えてください。
藤井(敬称略)
今から23年前の2000年に開業しました。
当時、私は連島に住宅ローンを組んで家を購入したんです。
その住宅ローンを返すために、あまりお金をかけずに何かないかと考えたときに、家の前の車庫に目が入りました。
「そうだ、ここでラーメンをやろう」と思ったんです。
それが朝まで屋の歴史のスタートですね。
はじめた当初はどうでしたか?
藤井
儲けをだすために私もいろいろと考えました。
しかし、私は料理が何もできなかったんです。
そこでアルバイトを集めて流行っているものを真似するよう指示しました。
たとえば、当時流行っていた「台湾まぜそば」です。
そんな、ライトな気持ちではじめていたので、料理の味は全然美味しくありませんでした。
では、どうしてこれまで続けてこられたのですか?
藤井
飲食店をやっている人がいた場合、10人いたらだいたい10人が味で勝負をします。
だからこそ私は味ではなく違うもので勝負をしようと考えました。
それはずばり「時間」です。
具体的には店名を「朝まで屋」という名前にして、文字通り朝まで営業をおこなう。
味では勝負しないが、不味いものはださない。
そして誰もが入りやすい空間を作る。
そういったコンセプトのもとお店をスタートしましたが、初月で予想以上の売上を達成しました。
これには私もびっくりしました。
さらに面白いことに次の月もその次の月も、売上が落ちずに続いたんです。
朝まで屋テラス102について
今回の新店舗「朝まで屋テラス102」について教えてください。
藤井
朝までや屋テラス102は従来の「朝まで屋」と「あちテラス102Soup Curry Dining」を融合させたようなお店になっています。
今までの朝まで屋は、どちらかというと現場で作業をしている人が客層として多かったです。
しかし、朝まで屋テラス102では、女性客や家族連れが来てくれるようになり客層が広がりました。
なぜ客層が広がったと思いますか?
藤井
お客さんが会話を楽しむような店づくりをしたからだと思います。
従来の朝まで屋のセールスポイントは「時間」と「空間」でした。
そこに「会話」という要素を加えました。
朝までやテラス102は時間と空間と会話を楽しむお店です。
その取り組みの一つとして「だべりんぐタイム」を設けました。
だべりんぐタイムとは、ランチタイムと居酒屋タイムの間にあたる午後3時〜午後5時の時間帯のことです。
その時間は料理を提供できないが、ドリンクバーやスイーツの提供を予定しています。
カフェのような感覚で会話を楽しんでほしいと思っています。
他にはどんな特徴がありますか?
藤井
目玉はテラスでのBBQです。
窓をあけて中と外を一体化すると約70名で宴会できます。
そのBBQはセットを用意してお客さん自身にしてもらいます。
それにより人が集まり自由に動くことで「会話」を生むと考えています。
座って動かないBBQは焼肉と一緒です。
BBQの醍醐味は自由な会話と動けることだと思います。
人気商品について
人気の商品を教えてください。
藤井
人気なのはスープカレーとお好み焼きです。
どちらも私が考案しました。
岡山市中央卸売市場にいったときに、小さなスープカレーのお店を見つけたんです。
その店の名前は「スープカレーわたなべ」。
けっして大きい店ではありませんでしたが、流行っておりお客さんで賑わっていました。
これは面白いなと思い、さっそく家に帰ってYouTubeでスープカレーを勉強しました。
今はなんでもYouTubeが教えてくれます。
そうしてできたのが、あちテラス102Soup Curry Diningでも提供しているスープカレーです。
ただ、スープカレーだけだとお酒の注文が入りません。
またスープカレーそのものが、倉敷の人にとってはあまり知られていませんでした。
そこで考案したのがお好み焼きです。
お好み焼きであれば、誰でも入ってきやすいと考えました。
提供しているお好み焼きは関西風になります。
なぜなら広島風は焼くまで人が付きっきりなのに対し、関西風であれば焼いて
蓋をしておけば放っておけるからです。
つまり、その間に違う作業ができます。
ただ関西風だどどうしても粉っぽくなってしまうので、そうならないように、小麦粉の量を調整して改良しました。
今後やってみたいことはありますか?
藤井
次はたい焼き屋をやろうと思っています。
最初はたこ焼きをやろうと考えていましたが、知人にたい焼きを勧められました。
たこ焼きを3個も4個も買う人はいないが、たい焼きであれば好きな人は10個でも買うと言われました。
実際に岡山市北区建部町にある「日本一たい焼き」を見に行くと、何個もたい焼きを買っている人を見ました。
それで私も納得し、たい焼き屋をしようと思ったんです。
ただ普通のたい焼きではなく、手土産用のたい焼きを作ろうと考えています。
大抵たい焼きの購買動機は自分が食べたいからです。
しかし、それを手土産用にすることで購買動機を変えられます。
どうしたら持ってきた人々に喜んでもらえるかを今考えている最中です。
私はこのたい焼き屋を全国展開していきたいです。
おわりに
2023年6月30日にオープンした「朝まで屋テラス102」。
創業者である藤井さんの「味で勝負をしない」という話が印象に残りました。
藤井さんのお話を聞いて、実は常に物事を考えながらおこなっているのだとわかりました。
だからこそ23年も朝まで屋をやってこれたのだと思います。
店内は明るく開放感があり、メニューは品数豊富です。
水島に訪れたかたや朝まで飲みたいかたは、機会があれば一度行ってみてはいかがでしょうか。
朝まで屋テラス102のデータ
名前 | 朝まで屋テラス102 |
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住所 | 岡山県倉敷市水島西栄町15‐17 |
電話番号 | 086-444-0770 |
駐車場 | あり 駐車場13台 |
営業時間 | 午前11時~午前3時 【内訳】 ・午前11時~午後3時:ランチタイム ・午後3時~午後5時:だべりんぐタイム ・午後5時~午前3時・居酒屋タイム |
定休日 | 水 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 店舗に直接電話にて予約。 |
座席 | 店内40席 テラス席と店内を一体化することにより70人収容可能。 |
タバコ | 完全禁煙(屋外に喫煙スペースあり) |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | 朝まで屋│公式Instagram |