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FabLab倉敷水島βの代表・丸山 武司さんにインタビュー
FabLab倉敷水島βを運営する一般社団法人 ファブプラザせとうちの代表理事・丸山 武司(まるやま たけし)さんに、FabLab倉敷水島βをオープンした経緯、FabLab倉敷水島βの特徴、今後の抱負などの話を聞きました。
国内外の各地に「ファブラボ」があると聞いたのがきっかけ
丸山
あるとき、知人から日本国内や海外には「ファブラボ」という、デジタル機材などいろいろな機材を地域のみんなで使うスペースがあると聞きました。
実は私、FabLab倉敷水島βの隣にある瀬戸内エンジニアリング 株式会社という会社の人間なんです。
瀬戸内エンジニアリングは、3Dプリンターなどのデジタル機材を導入していました。
2014年(平成26年)ごろの話だったんですが、ちょうどそのころ3Dプリンターが話題になっていたとき。
そこで、瀬戸内エンジニアリング 株式会社の開発研究室を地域のみなさんに開放し、みんなでデジタル機材を見て触って、どんなものか体験してもらおうと考えたんです。
そして、2015年(平成27年)1月に一般社団法人 ファブプラザせとうちを設立して、同年3月にFabLab倉敷水島βをオープンしました。
最初に興味を持ったのは年配のかた
丸山
オープンした当初、一番興味を持ってくれたのは意外にも年配のかたでした。
第二の人生をおくるにあたり、新しい分野に興味を持つ人が多かったようです。
その後、しだいにビジネスで3Dプリンターを使う必要があるかたの利用が増え、現在はビジネス利用のかたがメインとなっています。
もともとは「デジタル機材を使ったものづくり体験」を目的にしていましたが、今は「デジタル機材を使ったビジネスの支援」がメインになりましたね。
現在は自分でビジネスをしている人の利用が多い
丸山
デジタル機材はあくまで機材。
重要なのは、デジタル機材を動かすためのデータをつくることなんです。
でもデータはパソコンなどがあれば、家でもつくれます。
でも機材はなかなか買えません。
「3Dプリンターなどの機材が必要なビジネスを考えているが、データをつくれても機材がない」というかたの利用が非常に多いです。
たとえば、自分で小物などの商品をつくって販売されているかたとかが利用しています。
水島は「ものづくりの街」。FabLab倉敷水島βで水島を盛り上げる
丸山
水島は工業地帯に代表される「ものづくりの街」です。
FabLab倉敷水島βで地域のみなさんが、新しいデジタル機材に興味を持ってもらって、新たなものづくりの担い手が増えればいいなと思いました。
だから、夏休みの宿題の工作教室など、子供向けの教室もしています。
デジタル機材をハブにしてさまざまな人が集まって、つながりが広がる場になればいいなと。
そして、それが「ものづくりの街・水島」を盛り上げることにつながるんじゃないかなと思っています。
おわりに
デジタル機材の発達で、個人で「ものづくり」をしたいという人も増えました。
昔より「ものづくり」をしやすくなったといっても、機材をそろえるのは個人にとって高いハードルです。
そんなときにFabLab倉敷水島βを利用すれば、個人の「ものづくり」がグッと身近になります。
「ものづくり」に興味がある、「ものづくり」でビジネスがしたいという人は、ぜひFabLab倉敷水島βを活用してみてください。
FabLab倉敷水島(一般社団法人 ファブプラザせとうち)のデータ
名前 | FabLab倉敷水島(一般社団法人 ファブプラザせとうち) |
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所在地 | 岡山県倉敷市水島西栄町8番4号 (瀬戸内エンジニアリング 1階) |
電話番号 | 086-476-7727 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 電話受付時間:午前9時〜午後5時30分 |
定休日 | 土、日、祝日 ※利用時は事前の予約が必要 |
利用料(税込) | ・入会金:2,000円(消費税込) ・年会費:2,000円(消費税込) ・機材利用ごとに機材利用料が必要(料金は機材により異なる) |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 電話にて受付 |
Wi-Fi | なし 無料で利用可能 |
電源 | あり |
利用可能備品 | ・3Dプリンター ・高精細3Dプリンター ・3Dスキャナー ・レーザー加工機 ・デジタルミシン ほか |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 和式トイレ |
子育て | ベビーカーの入室可能 |
バリアフリー | 車椅子での入室可能(トイレ等の設備は車椅子非対応) |
ホームページ | FabLab倉敷水島β - ファブプラザせとうち |