倉敷でも行動制限がなくなり、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を徹底したマルシェのイベントが増えてきました。
「今日はどこのマルシェに行ってみようかな」
そう思ったときに、ぜひ訪れてほしいマルシェがあります。
コロナ禍真っ只中のときから、玉島で開催を続けているマルシェ。
その名は「瓦まるしぇ」。
「地元を中心に頑張っているお店を応援したい」との想いから、地元有志がプロジェクト委員会を結成し、毎月開催しているイベントです。
コロナ禍でも憩いの場がつくれないか、人と人とのつなぐ場がつくれないかと試行錯誤し、出来上がったマルシェ。
2022年で3年目を迎え、地元ではなくてはならないマルシェとして密かに人気を集めています。
記載されている内容は、2023年1月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
「瓦まるしぇ」とは
「瓦まるしぇ」は、毎月最終日曜日の午前中に定期開催されています。
主催は瓦まるしぇプロジェクト委員会です。
- 場所:倉敷市玉島勇崎209-1 (平野瓦工業所敷地内)
- 開催日:毎月最終日曜日
- 時間:午前8時30分~12時
- 駐車場: 平野瓦工業所から北側約50メートル離れた場所にあり
「瓦まるしぇ」は、テイクアウトのみ。イートインスペースはありません。
滞在時間も「40分程度でお願いします」とチラシに書かれてありました。
コロナ禍でも安心して買いにいけそうですね。
出店店舗は地元で頑張っているお店を中心に、個性あふれるお店が立ち並びます。
常連のお店から初出店のお店まで、今回は24店舗の参加でした。
マルシェ当日のようす
筆者が訪れた12月25日は、金光学園高等学校2年生の生徒21名が、探究学習として参加していました。
事前にいろいろなお店の紹介チラシを作り、当日は販売をお手伝い。
また自分たちでイベントを企画し、手作りのお店を出しているグループも。
ちょうどクリスマスだったので、サンタクロースの帽子と髭をつけてマルシェを盛り上げていました。
生徒の皆さんはとても礼儀ただしく、元気に「はいチーズ」と撮影に応じてくれました。
若いパワーって素晴らしい。
その他にも、スタッフが来場のこどもたちへお菓子をプレゼントしたり、じゃんけん大会が催されたり、想像以上ににぎやかでアットホームなイベントのようです。
なんだか筆者もワクワクしながら、さっそくお店を見て回りました。
発酵食品を使用したスイーツのお店
最初に訪れたのは、「糀 café dining ユーカリ」。
玉島に、2022年7月にお店をオープンしたばかりです。
お店をオープンする前は、「瓦まるしぇ」でのイベント販売と産直市場への納品を主にしていたそうです。
お客さんから「食べに行きたいので、お店はどこにありますか?」と聞かれることが多くなり、安心して体に良いものを食べてもらいたいとの店主の思いから、カフェをオープンしました。
小麦アレルギーでも食べられる米粉100パーセントの塩糀シフォンケーキや、酒粕が入ったチーズケーキ、糀味噌プリンなど発酵食品を使ったスイーツが並び、種類の多さにどれを買おうか迷ってしまうほど。
スイーツ以外にも、自家製発酵調味料を使った体に優しいお弁当や、米粉パンなどの商品が販売されています。
当日は寒かったので、店主オススメの温かいクラムチャウダーも好評でした。
筆者もスイーツを何種類か買って帰りましたが、とくに「おから味噌プリン」は、みそ味のカラメルがプリンとマッチして癖になるおいしさ。
次はカフェにもお邪魔してみようと思います。
新鮮な野菜や心のこもった商品
二番目に訪れたのは、「すえ吉ファーマーズ」。
浅口市金光町須恵(すえ)で農業やまちおこしの活動をしている団体です。
農業を通じて地域の再生や活性化に力を入れています。
マルシェでは、耕作放棄地で作った野菜や手作りの商品を販売。
つやつやのみかんや葉っぱつきの大根、黒豆や干し芋などとれたての野菜や手作りの商品が安値で提供されているので、お客さんも入れ替わり立ち代わり買いにきていました。
季節によって販売する品物も異なります。
12月はお正月が近いので、お餅が販売されていました。
話を聞くと、昨日ついたばかりのお餅だそう。
「よもぎ餅の中にあんこが入っているよ。運がよければピーナッツが入っているかも」
販売は、ファーマーズのスタッフが対応してくれます。
金光学園の生徒さんもお手伝い。
「今日は大サービス!ミカンをおまけにつけるよ」
まるで近所の八百屋に来たようなやりとりで、ほっこりしました。
玉島の老舗豆腐店
最後に訪れたのは、大正5年創業、玉島でとうふの製造販売をされている小幡商店。
2017年に倉敷市の老舗企業として表彰をされているお店です。
お水にこだわり、安心安全な国産大豆を使用した質の高い製品が魅力。
店主におすすめを聞いてみました。
- ピーナッツ豆腐:ピーナッツの風味となめらかな口当たりで、一度食べたらやみつきになる味です。
- ヘルシーおからドーナツ:豆乳とおからがたっぷり入っていて、おやつにぴったりです。
ちょうどこどもさんが買いに来ていました。
その他にも揚げ出し豆腐、おぼろ豆腐、そしてマルシェ限定の「生ゆば」。
筆者は、おぼろ豆腐を購入。まろやかで癖がなく何個でも食べられそうでした。
おわりに
筆者が訪れたのは、午前9時30分頃。すでに品物が品薄になっている店舗もありました。
お目当ての商品を買いに、地元以外のお客さんもたくさん来られているようです。
マルシェといえば、駅の近くや商店街付近で開催されているイメージですが、会社の駐車場を提供して開いているところはなかなかないように思います。
スタッフの地域を盛り上げようという気持ちが伝わるマルシェです。
「瓦まるしぇ」に関わる人々が一体となって頑張っていることが地元住民に共感され、地域に根付き発展しているように感じました。
プロジェクト委員会のメンバーに話を聞くと、まだまだ新たな楽しい企画を考えているとのこと。とても楽しみです。
地元有志の熱い想いを受けて、たくさんの地域のかたがたに支えられている「瓦まるしぇ」。
毎月最終日曜日に開催されていますので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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瓦まるしぇのデータ
名前 | 瓦まるしぇ |
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期日 | 開催日:毎月最終日曜日 時間:午前8時30分~12時 |
場所 | 倉敷市玉島勇崎209-1 (平野瓦工業所敷地内) |
参加費用(税込) | 無料 |
ホームページ | 瓦まるしぇ |