子どもからシニアまで、幅広い年代のかたに愛され続けているヒロシゲ文庫 宮脇書店総社店（以下、「宮脇書店 総社店」と記載）が、2025年12月で29周年を迎えます。
毎年12月上旬に開催している誕生祭。
2025年は総社市周辺で人気のケーキ店や洋菓子店などのお菓子を販売したり、珍しい催しをしたりと、パワーアップしているそうです。
宮脇書店 総社店の誕生祭がどのような内容になるのか、そして多くの人に愛され続ける本屋である理由を取材してきました。
記載されている内容は、2025年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
宮脇書店 総社店 誕生祭について
宮脇書店 総社店では、毎年12月上旬に「のきしたマルシェ」や「ふるまいしるこ」など、子どもから大人まで楽しめる誕生祭イベントを開催しています。
2025年は12月6日（土）・7日（日）午前10時から午後9時まで開催予定です。
のきしたマルシェの出店者
のきしたマルシェには、ウォール・ウォーレン、プティ・グレーヌ、フラム菓子店、bonbonといった、総社市や真備町で人気の4店舗が出店します。
昨年（2024年）のマルシェでは、午前中のうちに完売する店舗もあったことから、今年は販売量を増やして準備しているそうです。
それでも、どのお店もファンが多いため、確実に手に入れたいかたは、早めに足を運ぶことをおすすめします。
誕生祭2日目の見どころ
12月7日（日）午前10時30分からは、平井道場による「こども神楽」が披露されます。宮脇書店 総社店での披露は初めてとなるため、スタッフのかたも楽しみにしているそうです。
さらに午前11時頃からは、大黒様による福お菓子まきも予定されています。
そのほか、日本製パズルブロックの体験会やふるまいしるこなど、家族みんなで楽しめるイベントが盛りだくさんです。
店内では、ポイント2倍企画や数量限定のクッキープレゼントなど、お得に楽しめる企画も用意しているそうです。
本だけじゃないワクワクする売り場
宮脇書店 総社店には、「本屋さんのイメージ」を良い意味で裏切るアイテムがたくさん並んでいました。
文房具はもちろん、食器や食品、生活雑貨、衣類までそろっていて、まるで雑貨屋さんに来たかのような楽しさがあります。
さらに、倉敷デニムで作られたポーチやバッグなどのアイテムや、総社市美袋（みなぎ）に本店を構える「まるみ麹本店」の味噌・生麹なども購入できます。総社市内で生麹を買えるのは、本店と宮脇書店 総社店だけだそうです。
本を探しに来たつもりが、思わず「これもほしい」と思えるような出会いがあるかもしれません。
せっかく買い物を楽しむなら、ポイント2倍になる誕生祭の期間がおすすめです。
他の店舗とは一味違う、宮脇書店 総社店
書店を始める前は鉄鋼業に携わっていた社長の三宅誠一（みやけ せいいち）さん。本が好きだったことから、29年前に思い切って書店経営へと転身し、宮脇書店 総社店をオープンしました。
宮脇書店は全国に店舗を持つ書店チェーンですが、総社店には他店と違う大きな特徴があります。それは「フランチャイズ店」であることです。
多くの店舗は直営店であるため、基本的に本のみを取り扱っています。
一方、フランチャイズ店である総社店では、お客さんの声を聞きながら、雑貨や食品なども自由に取り扱えます。こうした柔軟さこそが、総社店ならではの品ぞろえにつながり、長く愛されている理由なのだと感じました。
取り扱い商品のこだわり
宮脇書店 総社店では、ただ流行っているから、需要がありそうだからという理由だけで商品を仕入れているわけではありません。
近くの雑貨店とできるだけ品ぞろえが重ならないように気を配り、「ここに来たから出会えるもの」を大切にしているそうです。
また、書店として幅広い年代のお客さんが訪れるため、子どもからシニアまで楽しめるアイテムを意識して取りそろえているとのこと。
本を探しに来たお客さんでも、つい手に取りたくなるような、ちょっとした楽しさを感じてもらえるような気持ちで、商品を選んでいるそうです。
宮脇書店 総社店のスタッフインタビュー
地域に愛される書店を作っている宮脇書店 総社店のマネージャー三宅宏和（みやけ ひろかず）さんと直原由紀（じきはら ゆき）さんにお店の特徴やこだわり、イベント、展望について聞きました。
宮脇書店 総社店はいつオープンしたのですか
三宅（敬称略）
1996年12月にオープンしました。今年で29年目になります。
直原（敬称略）
毎日来てくれるお客さんもいて、ありがたいですね。
どのような本を取り扱っていますか
三宅
新刊本やコミックが中心ですが、つながりのある古書店から仕入れた古本も取り扱っています。
直原
最近では古書の買取サービスも始め、古本コーナーを常設したり「古本日和」という特設コーナーを年2回設けたりしています。
本好きのかたも多いので、新刊か古書かに関係なく、興味を持ったものを手に取られていますね。
雑貨を取り扱うようになったきっかけを教えてください
直原
本の売れ行きが厳しくなってきたなかで、本に変わる何かを提供したいと思ったのがきっかけです。2017年頃から雑貨の取り扱いを始めました。
雑貨の取り扱いを始めて、お客さんの反応はありましたか
三宅
雑貨や食品を取り入れるようになってから、幅広いお客さんに来てもらえるようになりました。長靴をはいたシニアのかたが、雑貨コーナーのお菓子を買っていってくれることもあります。
手帳や衣類など、季節ごとに人気の商品も変わり、皆さん楽しみにしてくれていますね。こちらとしては、何屋なのかなと思うことはありますが、楽しんでもらえてうれしいです。
イベントはよく開催しているのですか
直原
新型コロナウイルス感染症の流行前は、さまざまなイベントを開催していました。出版社のかたを招いての体験会や夏祭り、古本市などです。
最近では「てのひらマルシェ」といって、就労継続支援A型事業所やB型事業所のかたが制作したものを出店するイベントが人気です。市報で紹介されているので、楽しみにされているお客さんも多くいます。
今後の展望について教えてください
直原
来店するだけで楽しいと感じてもらえるお店にしたいです。本も雑貨も含めて、地域の皆さんが集まれる場所として、これからも愛される書店であり続けたいと思っています。
三宅
イベントも復活し、さらに充実させられたら良いですね。お客様にとって癒しの空間をこれからも提供していきたいです。
おわりに
宮脇書店 総社店は、本を手に取りに行く場所であると同時に、雑貨や食品、地域ならではの商品を発見できる楽しさもある書店です。
フランチャイズ店ならではの自由な品ぞろえや、イベントを通じて、地域の人々が自然に集まれる空間を作っていました。
長年にわたり地域に愛され続けている理由は、単に商品を売るだけでなく、「本や雑貨、イベントをきっかけに、思わず立ち寄りたくなる場所」を大切にしているからでしょう。
日常のちょっとした楽しみを見つけに、ぜひ一度訪れてみてください。
宮脇書店総社店 誕生祭のデータ
| 名前 | 宮脇書店総社店 誕生祭 |
|---|---|
| 開催日 | 開催日：2025年12月6日（土）〜7日（日） 開催時間：午前10時〜午後9時 ※なくなり次第終了 |
| 場所 | 岡山県総社市井手1049-1 |
| 参加費用(税込) | 入場無料 |
| ホームページ | 岡山県宮脇書店総社店の雑貨屋さん | ヒロシゲマエ |
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