ロールオンアロマを知っていますか。
フレグランスはスプレータイプが一般的ですが、ほかにもクリームタイプや部屋置きのものなどさまざまなタイプのものがあります。
現在、細長い容器に入れて持ち運びが簡単で、いつでもどこでもつけたい場所にサッと塗ることができるロールオンアロマの人気が、男女を問わず高まっているそうです。
そんなロールオンアロマを自作できる場所があります。
ワタシのワタシによるワタシのためのロールオンアロマ
そんなアロマづくりを倉敷薄荷陳列所で体験してきました。
記載されている内容は、2022年9月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
倉敷薄荷陳列所とは
倉敷市立美術館から、少しだけ西に向かったところに「倉敷薄荷陳列所」はあります。
アロマづくりなどの体験イベントを不定期に開催中で、日程などの詳しい情報はホームページ・SNSなどで確認してください。
今回は大きくふたつの体験をしてきました。
- 無農薬薄荷を蒸留して精油を抽出する「和はっか」づくり
- 複数の精油をブレンドする「オリジナルロールオン」づくり
「和はっか」、オリジナルロールオンづくりを体験
まずは「和はっか」づくりから始めましょう。
倉敷市真備町で栽培され、収穫後よく乾燥させた薄荷(100グラム)の茎と葉を分けます。
葉は細かくもみつぶすのですが、この時点で両手は甘い薄荷の香りに覆われ、期待が高まりました。
底部に水を貯めた蒸留フラスコに茎と葉を詰め込みます。
「和はっか」づくり
ここから「和はっか」エッセンシャルオイルを作ります。
フラスコを密閉し、水蒸気蒸留装置をセッティング。
加熱を始めると、発生した水蒸気は薄荷のアロマ成分を伴ってフラスコ上部から出ていきます。
といっても、気体なので目で見ることはできません。
その気体は二重管式冷却器で冷却され、液体となって油水分離管に滴り落ちます。
写真では撮影できませんでしたが、くるくるっと落下する姿は何ともキュートですね。
蒸留中のフラスコ内の沸騰水は濃いお茶のような色づきですが、油水分離管の中は無色透明です。
蒸留水とその上層に、薄荷から抽出された少量のアロマ(精油)が2層に分離して溜まっています。
正確には、わずかなアロマ分を含む芳香蒸留水と、その上に浮かぶ精油です。
アロマ(精油)はスポイトを使って慎重に採取します。
約2ミリリットルの「和はっか」をつくることができました。
芳香蒸留水は下部のビーカーで受けて回収します。
「アロマの香りを漂わせる芳香蒸留水はお部屋の香りに、「和はっか」のエッセンシャルオイルはお風呂に1~2滴どうぞ」
と教えてもらいました。
「オリジナルロールオン」づくり
続いて、オリジナルロールオンづくりです。
キャリアオイルと呼ばれる7ミリリットルの植物油をベースに、精油を10滴(約0.5ミリリットル)加えてつくります。
今回は、和はっかを含む6種類の精油(揮発性が高く最初に香るトップノートと呼ばれる精油が3種類、ミドルノートが3種類、ベースノートが1種類)から3種類を選び、数滴ずつ合計10滴になるように組み合わせました。
1種類ずつ試香紙を使って香りを確かめ、自分の香りを探します。
キャリアオイルをビーカーに入れ、慎重に精油を添加。
- 和はっか(トップ):4滴
- イランイラン(ミドル):3滴
- ひのき(ベース):3滴
私が選んだオリジナルロールオンが完成しました。
おわりに
かつて倉敷では盛んに栽培されていた薄荷は、綿花やイ草と並ぶ倉敷の名産物でした。
倉敷薄荷陳列所の取り組みで、香水や食品添加物として再生しようとしています。
- ミントと薄荷は何が違うの?
- 薄荷って薬なの?
- 倉敷で栽培していたって本当?
薄荷に興味を持った場合は、美観地区を少し西にはずれたちいさなお店「倉敷薄荷陳列所」を訪ねてみてください。
甘い香りに包まれながら、倉敷の文化を味わってみましょう。
情報提供者:ふみさん
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はっかの蒸留体験2022のデータ
名前 | はっかの蒸留体験2022 |
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期日 | 開催日は倉敷薄荷陳列所のInstagramを参照 |
場所 | 岡山県倉敷市中央2丁目10-11 |
参加費用(税込) | 3,500円 |
ホームページ | 倉敷薄荷陳列所Instagram |