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旅館くらしき ~ 色とりどりの旬を味わう「四季の散歩道」。歴史ある旅館で上質なランチタイムを

旅館くらしき ~ 色とりどりの旬を味わう「四季の散歩道」。歴史ある旅館で上質なランチタイムを

食べとこ / 2020.04.19

古くは司馬遼太郎(しば りょうたろう)や棟方志功(むなかた しこう)が常宿にしたとされる、由緒ある料理旅館「旅館くらしき」。

その旅館くらしきのランチタイムが、リーズナブルでとっても良いんです!

四季おりおりの旬が詰め込まれた「四季の散歩道」をはじめとした、料理旅館ならではの和食ランチが楽しめます。

実は、筆者の倉敷美観地区で初ランチがここ、旅館くらしきなんです。

母と2人、格調高いレストランにドキドキしながら入った、思い出の場所でもあります。

美しい庭を眺めながら、とっておきの美観地区ランチ。静かにゆったりと過ごせますよ。

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記載されている内容は、2020年4月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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旅館くらしきのデータ

旅館くらしき 外観
名前旅館くらしき
住所岡山県倉敷市本町4-1
電話番号086-422-0730
駐車場なし
宿泊客のみ駐車場あり
営業時間ランチ営業:午前11時~午後2時
カフェタイム:午後2時~午後5時
定休日月、火、水、木、金
ランチ営業は土日祝日のみ
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
予約の可否
午前11時のみ予約可能
「旅館くらしき御膳」のみ、午前11時以外の予約も可能
座席42席 テーブル数:9
タバコ
トイレ
子育て
バリアフリー
ホームページ旅館くらしき

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美観地区の中心にある老舗旅館「旅館くらしき」

旅館くらしき 外観

美しい白壁が映える「旅館くらしき」は、倉敷美観地区のほぼ中央、中橋を渡ったところにある老舗料理旅館です。

江戸時代末期に建てられた、砂糖問屋の母屋や米蔵などを生かし、1957年に創業されました。

旅館くらしき 外観

旅館くらしきの設計を手がけたのは、建築家「浦辺鎮太郎(うらべ しずたろう)」。

倉敷アイビースクエア倉敷国際ホテルなどの設計も担当した、倉敷を代表する建築家です。

棟方志功や司馬遼太郎も愛した、旅館くらしきのゲストルーム

旅館くらしき 入り口

浦辺鎮太郎が設計した旅館くらしきの建物は、梁や柱、窓周りなど、当時の面影を残した歴史的にも貴重な建築物となっています。

ゲストルームは時代とニーズに合わせて改装され、創業当初の30部屋から6部屋、そして2018年から8部屋となりました。

旅館くらしき 松の間
旅館くらしき提供「松の間」

それぞれ趣の違う8部屋のゲストルームを、少しだけ紹介しましょう。こちらは「松の間」。

ベッドルーム、和室、洋室とゆったりとした間取りが特徴のお部屋で、ベッドルームからは中庭が臨めます。

レトロモダンな調度品も素敵なんですよ。

旅館くらしき 西の間
旅館くらしき提供「西の間」

築160年になる砂糖問屋を改装した「西の間」。

太い梁がのぞく8畳の和室と洋寝室からなる2階の部屋からは、倉敷川も眺められます。

美観地区の風景をお宿から眺めるなんて、特別感があって良いですね。

旅館くらしき 巽の間
旅館くらしき提供「巽の間」

こちらは約260年前の米蔵を改装した「巽の間(たつみのま)」。
ちょっと屋根裏部屋のような雰囲気のお部屋です。

棟方志功や司馬遼太郎が愛したお部屋として知られ、文学ファンもよく訪れるそうです。

旅館くらしき レストラン入り口

では、ランチをいただきたいと思います!

レストランは入り口向かって左側です。

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クラシックが流れるレストラン店内。季節限定メニューも

旅館くらしき レストラン店内

旅館くらしきのレストランは、2007年のリニューアルにともない改装、ランチがスタートしました。

クラシックが流れる、静かで落ち着いたレストランです。

旅館くらしき レストラン店内

4人掛けのテーブルが6つ、6人掛けテーブルが3つあり、どれもプライベート空間が保たれる造りになっています。

庭園が見渡せる大きな窓もいいですね。

旅館くらしき レストラン店内

窓から見える中庭は、四季それぞれの花が咲く美しい日本庭園です。
(2020年2月取材時は、一部工事中でした)

旅館くらしき ランチメニュー

観光客のみならず、「地元の人にも楽しんでもらいたい」との思いからはじまった旅館くらしきのランチメニュー

1日限定50食の「四季の散歩道」に花咲きちらし寿司、期間限定メニューは鍋のほか、石焼きカレー、そばなどがあります。

この他、完全予約制の会席料理「旅館くらしき御膳」もあり、ランチタイム内であればいつでも予約可能です。

1日50食限定、美しい2段の箱膳「四季の散歩道」

旅館くらしき 四季の散歩道

レストランのおすすめ、2段箱膳の「四季の散歩道」1,850円(税別:サービス料10%込)をいただきます。

四季の散歩道は1日限定50食、午前11時のみ予約可能です。

旅館くらしき 四季の散歩道

海の物、山の物、色とりどりの季節の小鉢が12種類も!

お吸い物とごはんがセットになり、ちょっとずつが嬉しい女性にピッタリの箱膳ですね。

旅館くらしき 四季の散歩道

取材時2020年2月のお献立。お刺身、煮物、焼き物からデザートまでの12種類です。

鉢鮪(バチマグロ)、鰤味噌遊庵焼き(ぶりみそゆうあんやき)、飯借(ままかり)、ひじき旨煮、茶碗蒸し…。

メニューとお料理を確認しながらいただけますよ。

旅館くらしき 四季の散歩道

仕入れ状況によりメニューは変わりますが、なるべく倉敷・岡山の食材を使い、どの季節に来ても楽しめるそうです。

旅館くらしき 四季の散歩道

「目も楽しんでもらえるように」と、器の色づかいにも気を配った箱膳。

細かいところまで老舗旅館の心配りを感じます。

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上品に味付けされた、旬の素材それぞれの美味しさ

四季の散歩道 ままかり

さて、旅館くらしきの「四季の散歩道」をいただきましょう。

まずは「飯借(ままかり)とキャベツ塩糀(しおこうじ)和え」。
酸味のある飯借と、塩糀で味付けされたキャベツの組み合わせです。

飯借は、「ご飯(まま、まんま)を隣に借りたくなるほど美味しい魚」という語源があり、岡山県の名産品として有名なんですよ。

四季の散歩道 鰤味噌幽庵焼き

こちらは「鰤味噌幽庵焼(ぶりみそゆうあんやき)と柚子大根」。

脂がのった、やや甘い鰤の身が口の中でほどけます。柚子大根がさっぱりとして後口も爽やか。

四季の散歩道 飛竜頭

がんもどき、とも呼ばれる「飛竜頭(ひりょうず)」に、銀餡と青葱をそえたもの。

お出汁がたっぷりと効いた銀餡がかかった飛竜頭は、ふくよかで贅沢な味わいです。

四季の散歩道 蛸梅糀

蛸(たこ)梅糀だれ、ひじき旨煮」。ピンク色の梅糀だれがきれいですね!

むちむちとした歯ごたえの蛸に、爽やかな酸味の梅糀。体にも優しい一品です。

四季の散歩道 おひたし

小松菜揚げ浸しと釜揚げしらす」。
釜揚げしらすの優しい塩味がアクセントになっています。

四季の散歩道 鮪と湯葉

鉢鮪(ばちまぐろ)と生湯葉掛け」。
鉢鮪のお刺身に、生湯葉、そして醤油糀(こうじ)の胡麻だれがかかった一品。

醤油糀の香りが素晴らしく、鉢鮪、生湯葉の甘味を引き出しています。

四季の散歩道 煮物

こちらはお出汁で煮含めた「里芋と南瓜田舎煮」。

里芋はねっとり、南瓜はほくほくの食感。豪華な御膳のなかにあり、心がホッと和みます。

他にも南蛮漬けや茶碗蒸し、デザートに至るまで、和食の美味しさを堪能できる箱膳です。

また、午後2時から午後5時のカフェタイムでは、旅館くらしき特製のわらび餅や、バナナケーキなどのスイーツが楽しめます。

目で四季を楽しむ。旅館くらしきの中庭散歩

旅館くらしき レストラン店内

お食事のあとは、旅館くらしきの美しい中庭散歩はいかがですか。

通常は宿泊客の待合となる、テラス室からお庭へ入ります。

旅館くらしき 庭園

「ゆっくりとごらんください」の声掛けに、取材を忘れてのんびりしてしまいました。

倉敷美観地区のど真ん中とは思えない、静かで凜(りん)とした空気が流れています。

旅館くらしき 庭園

上品な薄ピンクに色づいた椿。

旅館くらしき 庭園

可憐なしだれ梅など、四季折々の花が見られます。

旅館くらしき 裏手口

中庭は裏手口に通じています。もちろんこちら側からレストランへ入店もできますよ。

旅館くらしき 裏手口

裏手口から見た、旅館くらしきの中庭です。石畳がレストランへ続く道となっています。

旅館くらしき 裏手口の白鳥

中庭を探索して、2羽の白鳥を発見しました。

倉敷川の白鳥をモチーフにしているのでしょうね。

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上質な時間が過ごせる「旅館くらしき」の美味しいランチ

旅館くらしき テラス

筆者は約10年ぶりに再訪し、懐かしいクラシカルな雰囲気に「やっぱり良いな、素敵だな」と改めて感動しました。

倉敷美観地区らしさを残しつつ、より一層のホスピタリティを求め、変化することを怖がらない。

その姿勢が、長く愛されて支持されているのだと感じました。

取材時はランチタイムのみの訪問でしたが、いつの日か泊まりで来たいなぁと思います。

お庭を眺めながらのランチタイムは、とっても優雅で贅沢なひととき。

ご年配のかたや、静かでのんびりと過ごしたいかたにオススメです。招待しても良いですね。

老舗旅館の上質なランチを、ぜひ味わってみてください。

旅館くらしきのデータ

旅館くらしき 外観
名前旅館くらしき
住所岡山県倉敷市本町4-1
電話番号086-422-0730
駐車場なし
宿泊客のみ駐車場あり
営業時間ランチ営業:午前11時~午後2時
カフェタイム:午後2時~午後5時
定休日月、火、水、木、金
ランチ営業は土日祝日のみ
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
予約の可否
午前11時のみ予約可能
「旅館くらしき御膳」のみ、午前11時以外の予約も可能
座席42席 テーブル数:9
タバコ
トイレ
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あまむらみちえ

あまむらみちえ

甘味、辛味、お肉が大好きな食いしん坊ライター。チーズケーキと担々麺に目がありません。2児の母でもありますが、子どもと争って食べている大人げないアラフォーです。
大好きな倉敷美観地区の、美しくて美味しい魅力をお届けいたします!

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旅館くらしき 四季の散歩道

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