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栄堂を運営する瀬戸内エンジニアリングの小出博之さんへインタビュー
かつての老舗・弥生堂から続く和洋菓子の味を今に受け継ぐ嶋屋製菓 栄堂。
そんな栄堂を運営する瀬戸内エンジニアリング 株式会社の管理統括本部・小出 博之 (こいで ひろゆき)さんにインタビュー。
開業の経緯や今後の展望などの話を聞きました。
水島に根付いた味を残すために店を受け継ぐ決心を
小出 (敬称略)
弊社・瀬戸内エンジニアリングの会長・桐野 宏司 (きりの ひろし)は、長く弥生堂を利用していた常連客でした。
弥生堂が閉鎖する2ヶ月ほど前に、弥生堂店主で職人だった森永 一成 (もりなが いっせい)さんから、店を閉めることを桐野が聞いたんです。
水島に根付いた菓子とその味を絶やしてはいけないと思った桐野は、店を継承する決意し、森永さんに声をかけました。
しかし、しばらく悩まれたようです。
でも最終的に、森永さんも「もう少しがんばろう」ということになりました。
それを受けて桐野は、社内に製菓部門を新設。
そして新たに弊社が「栄堂」を開業し、そこで森永さんが職人として働くことになったんです。
新店舗の場所は弊社本社ビル横に、以前に弊社が取得していた物件がありましたので、そこになりました。
店名は、前の弥生堂が弥生町にあったから「弥生堂」と名乗っていたので、新しい店は栄町なので「栄堂」に。
「嶋屋製菓」の「嶋屋」は会長・桐野の実家の屋号に由来しています。
店の印も桐野家の家紋ですよ。
ちなみに店名の字は、会長がしたためました。
こうして弥生堂は平成29年6月に閉鎖、栄堂が平成30年2月1日にオープンしたんですよ。
小出
後継者不足です。
森永 一成さんで三代目だったんですが、後継者がいませんでした。
森永さんの年齢的・体力的な問題もあり、店の存続は難しいと判断したそうです。
弥生堂時代からの味・技術を継承しながら、瀬戸内エンジニアリングならではの技術も応用
小出
やはり、一番は弥生堂時代から受け継がれている味でしょう。
源平最中は創業時からの人気商品です。
カステラやイタリアンロールも、弥生堂時代から人気がありました。
製法も弥生堂のときとほぼ同じです。
とくに最中に入っている、黒粒あん・白粒あんは当店の売りです。
北海道産大納言小豆や希少な白小豆などの食材にこだわっています。
あとは栄堂になってからの売りですが、瀬戸内エンジニアリングの3Dプリンターの技術を使い、最中種の型づくりをしていること。
瀬戸内エンジニアリングが継承したことで生まれた、弊社ならではの新しい強みですね。
この技術があるので、いろいろな最中をつくれますよ。
さまざまな企業とのコラボレーションが増えたらおもしろい
小出
ひとつは、やはり継承した弥生堂の味や技術を後世に伝えていくことですね。
もうひとつは、せっかく3Dプリンターを使った最中種づくりという、瀬戸内エンジニアリングならではの強みができたので、これを生かしていきたい。
そして、さまざまな企業などとコラボレーションした商品が生まれたらおもしろいですね!
それと最近新しく蒸し機を導入したりして製造設備が整い、栄堂 第2工場もできました。
餅や饅頭なども、新しく商品に加わってきています。
弥生堂時代からの歴史を守りながら、新たなことにも挑戦していきたいです。
老舗の味と歴史を受け継ぐ栄堂
昭和25年から水島で愛されてきた弥生堂。
一時、その菓子と味・技術は消えてしまいそうになりましたが、瀬戸内エンジニアリングの「地域に根付いた味を守り、後世に伝えていきたい」という熱い思いによって、復活しました。
さらに瀬戸内エンジニアリングの3Dプリンターの技術を使い、積極的に新商品やコラボレーション商品を開発しているのも、栄堂の魅力ではないでしょうか。
源平最中や栄堂かすてらをはじめとする伝統の味、そして伝統の味を生かしながら新たに開発された藤の花最中・コラボ最中などのユニークな商品を、ぜひ味わってみてください。
嶋屋製菓 栄堂のデータ
名前 | 嶋屋製菓 栄堂 |
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住所 | 岡山県倉敷市水島西栄町8-2 |
電話番号 | 086-448-0001 |
駐車場 | あり ・西隣の瀬戸内エンジニアリングの駐車場に2〜3台駐車可能 ・倉敷市営水島東栄町駐車場に駐車した場合、1時間無料券あり |
営業時間 | 午前9時〜午後6時 |
定休日 | 日 |
支払い方法 |
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ホームページ | 嶋屋製菓 栄堂 |