【4/26(日)開催】第3回障がいのある人もない人も共に楽しむ春フェス 〜 来場者全員が自分の参加したいプログラムを「選択」しよう

チラシを持つ安藤さん

3月に入り、朝日の昇る時間が少しずつ早くなってきました。
屋外でのイベントのお知らせも、徐々に増えてきています。

「外に出かけたい」「イベントを楽しみたい」という思いは障がいの有無を問わず誰もが持っていますが、医療的ケア児など重度の障がいのある当事者やその家族にとっては事前に準備すべきことが多く、なかなか実現に至らないのが現状です。

医療的ケア児とは、医学の進歩を背景として、NICU(新生児特定集中治療室)等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な児童のこと。

引用元:厚生労働省「医療的ケア児等とその家族に対する支援施策」内「医療的ケア児について

そこで、倉敷の福祉現場で働く有志が職場を超えて集まった福祉プラットフォーム「くらしき支援LABO」が、毎年春に障がいのある人もない人も共に楽しむ春フェスを開催しています。

2024年にスタートして、今年(2026年)3回目を迎える医療的ケアや手話通訳など、社会とつながるための支援が必要な人も気兼ねなく参加できる「春フェス」を紹介します。

記載されている内容は、2026年3月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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「障がいのある人もない人も共に楽しむ春フェス」とは

「障がいのある人もない人も共に楽しむ春フェス」(以下、「春フェス」と記載)は、日常にある「福祉と社会の分断」を埋めるため、倉敷の街を舞台にさまざまなイベントを開催してきたくらしき支援LABOが主催するイベントです。

2026年は4月26日(日)倉敷アイビースクエア内にある愛美赤煉瓦館全館を貸し切って開催されます。

春フェスタイムスケジュール
  • 遊び(西館)
    子どもたちが夢中になれるゲームエリア。
  • 音楽(東館)
    本格ラテンジャズと地元ミュージシャンの歌声響く音楽ホール。
  • 体験・物販(北館)
    多彩なワークショップとマーケット。イートインスペース。
  • 憩い(中庭)
    揚げたて唐揚げ、カレーなど飲食を楽しみながら、ゆっくりとおしゃべりできる広場。

昨年同様、ライブ前のリハーサルも公開されますし、装花のワークショップでは、倉敷らしいデニムを取り入れた装飾が予定されています。

愛美赤煉瓦館入り口には段差がありますが、介助ボランティアがいるので、車椅子やバギーで来場を予定している人も安心して参加できます。

障がいの有無を問わず、装花アーティストの能勢聖紅(のせ せいこう)さんのファンやラテンジャズが好きな人、お気に入りのフードメニューを楽しみたい障がいのないかたの参加も大歓迎です。

くらしき支援LABO 〜 福祉と社会をつなぐ人たち。障がいを超えてすべての人が楽しめる社会を目指して

すべての人が参加しやすい会場レイアウトにし、医療的ケア児の「安心拠点」も設置

2025年集合写真(写真提供:安藤さん)
2025年集合写真(写真提供:安藤さん)

2024年に開催された第1回は「花と音楽で彩るフェス」というテーマのもと、ラテン音楽や装花ワークショップを開催。2025年に開催された第2回は、障がいの有無を問わず2,500人以上の来場者が会場に集まり、音楽や装花ワークショップだけでなくゲームや「突然じゃんけん」で盛り上がりました。

くらしき支援LABOのメンバーには医療的ケア児と日常的に関わっている支援者がいたり、春フェスの事務局を務めるペアレント・サポートすてっぷの利用者にも医療的ケア児を育てる保護者がいたりすることから、春フェスにはそのような来場者の参加も増えてきています。

そこで、前回までは2階で開催していたプログラムを1階で実施できるよう会場レイアウトが変更されました。

また、医療的ケア児とその家族も楽しめるよう「安心拠点」も設置されるなど、どのような背景のある人も同じ場で同じ体験を共有できるイベントとしてパワーアップを予定しています。

認定NPO法人 ペアレント・サポートすてっぷ ~ 障がい児の親のことを伝えるのは私たちの役割。障がい児・障がい者の親で構成された団体

春フェス事務局へのインタビュー

春フェスの事務局を務める認定NPO法人ペアレント・サポートすてっぷ(以下、「すてっぷ」と記載)の安藤希代子(あんどう きよこ)さんに、第3回春フェスにかける想いを聞きました。

安藤希代子(あんどう きよこ)さん
安藤希代子(あんどう きよこ)さん

春フェスの開催も3年目を迎え、倉敷の春の恒例行事となりつつあるのではないでしょうか

安藤(敬称略)

一年目は手探りでしたが、2年目は2,500人以上の来場者が障がいの有無を問わずに共に楽しむ姿を見られるイベントとなりました。

今年の第3回は、今後も春フェスを続けていくにあたって基本の形となる仕組みを作っていく重要な場になると思っています。

昨年までの来場者には、どのような人がいましたか

安藤

プロの華道家やミュージシャンが出演するので、純粋に出演者のファンが来場されていました。こちらは、障がいのないかたも多くいらっしゃいます。

障がいのあるかたの参加も、年々増えていますよ。

事務局を務めるすてっぷは、障がいのある子や発達の気になる子を育てる保護者のための団体です。スタッフもそのような子どもを育てた経験のある人たちなので、私たちの運営するイベントならばとご来場くださるかたもいます。

2025年会場のようす(写真提供:安藤さん)
2025年会場のようす(写真提供:安藤さん)

また、医療的ケアが必要な重度の障がいのあるかたの参加も増えてきました。

医療的ケアを必要とする当事者や家族にとって、外出は簡単なものではありません。健康管理、訪問介護や福祉サービスの日程調整、外出手段の確保、当日医療的ケアや排泄の処理をどのようにおこなうか……など、念入りな準備をしてようやく外出が叶います。

私たちのように自分の意思で自由に動き回れる人は、週末に限らず平日も少し時間があれば気軽に外食などに行けますよね。でも、医療的ケアが必要な当事者やその家族にとって余暇のための外出を考える余裕もない日々が現状です。

私たちくらしき支援LABOが主催するイベントだからと、意を決して外出を検討してくださる人がいるイベントだからこそ、医療的ケアをはじめとした環境を整備し、専門知識のあるボランティアスタッフも準備して臨みたいと考えています。

当日のおすすめの楽しみかたを教えてください

安藤

当日はアートや遊び、音楽やグルメなどさまざまな出店を楽しめる1日となっています。

会場はすべて1階のみを使用するので、車椅子やバギーを使用する来場者のみなさんにもすべてのプログラムのなかから自分がやりたいものを選んで参加していただけますよ。

障がいがあると、イベントに行ってもできるプログラムが限られているので「できるもののなかから参加する」ことが当たり前になっている人もいることでしょう。しかし、春フェスではどのプログラムもできる限りすべての人が参加できるよう環境を整えています。

2025年会場のようす(写真提供:安藤さん)
2025年会場のようす(写真提供:安藤さん)

春フェスには、余暇のお出かけが年に数回しかできない重度の障がいのあるかたにもお越しいただいています。だからこそ、その貴重な時間は自分のやりたいことを自分で選んだ満足感も含めてイベントを楽しんでいただきたいのです。

音楽ライブの最中に気持ちが盛り上がって声を出したり踊ったりしても構いません。

それぞれの楽しみかたで、春フェスを満喫してください。

今後、春フェスをどのようなイベントにしていきたいですか

安藤

「年に1度の春フェスで興味のあるプログラムに参加して、ふと横を眺めたら、手話をしている姿や車椅子、バギーなどに乗った人がそばにいる」このような光景が当たり前になってほしいと思っています。

実際に、回数を重ねるごとにより重度の障がいがある人の参加も増えていきていますし、ボランティアの数も増えてきています。

障がいのある人が楽しんでくれることはもちろんうれしいです。障がいのない人も春フェスを楽しんで、自分の周りの人たちを誘って次の年にも来てくれるような、倉敷の春の恒例行事にしていきたいです。

2025年会場のようす(写真提供:安藤さん)
2025年会場のようす(写真提供:安藤さん)

最後に、読者へメッセージをお願いします

今年は昨年以上に会場が広く使えるので、ゆったりと過ごしていただけるはずです。

春の暖かい、気候の良い1日に倉敷アイビースクエアへ春フェスを楽しみにいらしてください。

おわりに

イベントは4月末。それでも春フェスの告知を3月にするのには理由があります。

それは、障がいのある人の参加を想定しているから。

障がいのない人は、その日の天気を見て「晴れているから公園に行こう」と休日の予定を決められますが、障がいのある人は交通手段の確保やヘルパーさんの確保など事前の準備がたくさん必要になります。

障がいのある人もない人も、ワクワクした気持ちをあたためて楽しみたいイベントです。

第3回障がいのある人もない人も共に楽しむ春フェスのデータ

名前第3回障がいのある人もない人も共に楽しむ春フェス
開催日2026年4月26日(日)
午前10時〜午後4時
場所岡山県倉敷市本町7-2
参加費用(税込)入場無料
ホームページ春フェスクラウドファンディングページ

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高石真梨子
高石真梨子
東北→九州→近畿→関東を経て、2023年12月に倉敷市地域おこし協力隊になりました。

音の世界と音のない世界の狭間に住んでいる、手話と日本語のバイリンガルです。障がいの有無にかかわらず、倉敷を旅して倉敷に住み続けたくなるような情報を発信していきます。

こんにちは、地域おこし協力隊です

県外から倉敷市への移住をより一層進めるため、Webを通じた生活者目線での情報発信や、移住関連イベントへの協力をミッションに活動しています。

倉敷市地域おこし協力隊

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