最後に着物を着た日を覚えていますか?
成人式や結婚式のような人生の節目以外で、着物を日常的に着ている人は少ないと思います。私も着物は「特別なもの」というイメージがあり、着る機会はもちろん、普段目にすることもあまりないように感じています。
美観地区にお店を構える「竹姫」は、岡山初、真備発信の着物ドレスのデザインカット・リメイクを手がけるブランドです。着物から生み出された洋服や小物は、日常にも取り入れやすいお洒落なアイテムばかり。
竹姫の店頭に並ぶリメイク品を見ていると、遠い存在だった着物が身近に感じられます。
着物の新たな魅力が知れる「竹姫」を取材してきました。
記載されている内容は、2024年6月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
着物リメイク「竹姫」のデータ
![](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/d659cb86749c83cbc8ceba3906c6c179.jpg)
名前 | 着物リメイク「竹姫」 |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市阿知2丁目25−45 204号 |
電話番号 | 050-8890-3909 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前10時から午後6時 |
定休日 | 月 月曜日が祝日の場合は営業 最新の営業スケジュールはInstagram を確認してください |
支払い方法 |
|
ホームページ | 竹姫 |
着物リメイク「竹姫」について
![竹姫の店舗入り口](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/IMG_4022.jpg)
「竹姫」はJR倉敷駅から徒歩約10分、美観地区内にあります。
店内は、色とりどりのアイテムがずらりと並んでおり、着物ならではの上品さと華やかさを感じられる空間です。アイテムを手に取ってゆっくりと見ることができます。
![店内のようす](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/d659cb86749c83cbc8ceba3906c6c179.jpg)
私は着物を遠い存在のように感じていましたが、ポーチやエコバッグなど、身近なアイテムに変身した着物を見て「これなら日常使いができそう」だと思いました。
![着物のエコバッグ](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/514979aac206286b613239b3aec3b1bf.jpg)
竹姫では、持ち込んだ着物のリメイクもできます。
「思い入れがあるけど着る機会がない……」という着物も、リメイクすることで気軽に普段使いができるアイテムへと変身します。
また、店内ではリメイク用の生地も販売しているので、お好みの着物生地と作りたいアイテムを選んで、自分だけのリメイク品を注文することも可能です。
竹姫の店舗は2023年8月にオープンしましたが、ブランドのスタートは2011年4月までさかのぼります。
![美容室「M2(エムツー)」の外観 画像提供:有限会社エムツー](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/1A0305B9-2522-4B67-8B90-DE54986FD622_1.jpeg)
竹姫の前身となる真備町の美容室「M2」がレンタル用の着物で着物ドレス作りを始めたことをきっかけに、リメイク事業をスタート。平成30年7月豪雨による一時休業もありましたが、地元の人達の応援もあり復活しました。
竹姫の名前の由来は、もともと美容室があった真備町の特産品にちなんだ「竹」と、着物ドレスにちなんだ「姫」を組み合わせて、現代のかぐや姫をイメージしたそうです。
着物本来の良さを残す、リメイク品の特徴と魅力
竹姫に並ぶアイテムは、なんとすべてのデザインが一点物。
同じ着物から作られたアイテムでも、切り取る位置などで柄が変わるため、世界にひとつだけのアイテムと出会えます。
![着物生地で作られたエコバッグ](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/e41ff0fcef18bcceba8e77eb35264085.jpg)
リメイクされる着物はシルク(絹)で織られていることが多く、シルク特有のなめらかな肌触りや艶(つや)感が残り、どのリメイク品も着物が持つ魅力をそのまま引き継いでいます。着心地の良さを気に入るお客さんも多いそうです。
私も着物アロハシャツを試着させてもらいましたが、想像以上に軽く、華やかな柄のおかげなのか顔もぱっと明るくなりました。和柄と洋服の組み合わせはかなり相性が良いと感じます。
リメイク品のお手入れは、クリーニングに出すほかにも、シルク用の洗剤を使用すれば自宅で洗うこともできるそうです。ただし、色落ちなどの経年変化もあるため、長く着続けるには扱いにひと手間がかかります。
お店のかたは、
「最近は、洗濯機で気兼ねなく洗えるような機能性重視のアイテムが人気なので、着物のお手入れの手間はデメリットだと思っていました。ですが、それを着物本来の良さとして受け取ってくださるお客さんが多くてビックリしています」
と話してくれました。
手間がかかるからこそ大切に扱い、愛着が湧いてくるのかもしれません。
着物リメイクのアイテムを紹介
特に気になったアイテムの一部を紹介します。
着物ドレス・ジャケット
店内に入ってまず目を惹くのが、マネキンが着ている華やかな着物ドレスです。
着物ドレスは、竹姫がリメイク事業を始めるきっかけとなったアイテムでもあります。
![着物ドレス](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/f472c43f25c4909fc36c007fc6913ac5.jpg)
細かな縫製技術や裾の広がりかたなど、見れば見るほどこだわりが詰まっており、そのていねいな職人技に感動します。ドレスの形に合わせて、柄をつなぎ合わせることは非常に難しいそうです。
着物ドレスと合わせて紹介したいのが、着物ジャケット。ジャケットは2枚の女性用着物から作られているため、唯一無二の柄の組み合わせが楽しめます。
![着物ジャケット。左は「大島紬(おおしまつむぎ)」で作られている。](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/adad38627c0781d58e1d58b275b55ca2.jpg)
通常の着物で作られたジャケット(左)は目を惹くインパクトがあり、奄美大島(あまみおおしま)伝統の着物「大島紬(おおしまつむぎ)」で作られたジャケット(右)は、シックで上品な印象です。
着物ドレスと着物ジャケットでウェディングフォトを撮れば、他の人とはめったにかぶらないような、特別な写真が撮れそうですね。
着物アロハシャツ
お店のかたに「最近人気なんです」と教えてもらったのが、こちらのアロハシャツ。
海外から来られるお客さんにも人気があり、春頃から購入が増えはじめたと言います。
![着物アロハシャツ](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/56dcb78135c47e2bbfd094f9c7fad923.jpg)
派手な和柄が、ラフなアロハシャツの形と絶妙に合っており、普段使いしやすいと思いました。羽織ったり、1枚だけで着たりと、さまざまな着こなしができるのでおしゃれの幅が広がるアイテムです。
柄の種類が豊富なので、自分に合ったシャツを探すのが楽しくなります。
![豊富な柄のアロハシャツ](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/IMG_2593.jpg)
名刺入れやポーチなどの小物アイテムも
洋服以外にも、さまざまな小物がリメイクされています。
着物ショルダーバッグは、洋服に合わせやすい形とデザインなのでさまざまな場面で使えそうです。クリアケースで着物生地が守られているので、汚れがつきにくいのもうれしいポイント。
![着物ショルダーバッグ](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/91fe5d2b62bdf632e0e2a97f382d3ed6.jpg)
![着物ショルダーバッグ](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/0470509924c58a7ef27ef80409388514.jpg)
中のポーチは入れ替えることもできるので、その日のファッションに合わせてデザインを変えられます。
ポーチ単体でも使いやすいですが、カバンとしても使えることで飽きずに長く楽しめます。
![カラフルな着物ポーチ](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/e72b51c19833146ee35770de12e82cf8.jpg)
ネクタイや名刺入れなど、ビジネスシーンでも使えそうなアイテムもありました。
ささやかながらもきちんと存在感があり、和ならではの「粋」を感じられます。話のネタにもなりそうです。
![着物ネクタイ](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/e4ebd7bf952e54b2518356f15d1acdf3.jpg)
![着物名刺入れ](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/f7f97f4df4bcd0dfc1969167d4bc804f.jpg)
普段使いはもちろん、さまざまな場面で使えそうな着物リメイク品が並ぶ竹姫。
観光客のかただけではなく、地元の人も訪れるという着物リメイクのアパレルブランドは、どのように誕生したのでしょうか。
店長の蕨野裕一郎(わらびの ゆういちろう)さんに取材しました。
着物リメイク「竹姫」のデータ
![](https://cdn.kuratoco.com/wp-content/uploads/2024/06/d659cb86749c83cbc8ceba3906c6c179.jpg)
名前 | 着物リメイク「竹姫」 |
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住所 | 岡山県倉敷市阿知2丁目25−45 204号 |
電話番号 | 050-8890-3909 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前10時から午後6時 |
定休日 | 月 月曜日が祝日の場合は営業 最新の営業スケジュールはInstagram を確認してください |
支払い方法 |
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ホームページ | 竹姫 |