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おばんざい屋 よりみち 〜 料理や雰囲気が家庭的な憩いの場。つい”寄り道”したくなる店

おばんざい屋 よりみち 〜 料理や雰囲気が家庭的な憩いの場。つい”寄り道”したくなる店

食べとこ / 2020.01.25

よりみちの店主・溝口 明日香さんにインタビュー

よりみち:店主 溝口さん

家庭のような雰囲気と家庭的な料理で、地域のいこいの場としてお客さんに親しまれている、おばんざい屋 よりみち。

そんなよりみちを切り盛りしている店主・溝口 明日香(みぞぐち あすか)さんに、お店を開いた経緯や店・料理のこだわり、今後の抱負などを聞いていました。

祖父母も両親も料理にたずさわる仕事をしていた

よりみち:店主 溝口さん

お店を始めた経緯は?

溝口
学校を卒業して、ずっと飲食店で料理の仕事をしていました。

いろいろな飲食店で働いてきたんですが、最初は自分の店を持ちたいという気持ちはなかったんです。

しかし、いつのまにか何となく自分で店をしたいなという気になりまして。
やるなら自分一人で、こぢんまりとしながらも自分のペースで自分のやりたいことをしたいなと。

だったら、おばんざい屋さんのようなスタイルが自分に合うなと思ったんです。

ちょうどそれを考えていたとき、いまの店の物件の話を聞きまして、見たらちょうどいい物件だったんで開業を決めました。

店を開業したのは、2019年(令和元年)の7月です。

料理の世界に入ったのは、なぜ?

溝口
実は、祖父母も両親も料理の世界で働いていたんです。

祖父母は、小さな食堂をしていました。
祖父が調理、祖母が接客を担当してやっていたそうです。

私が物心つくころには店はやめていましたが、店の話は聞いていました。

また、両親は自分の店ではありませんでしたが、ずっと料理の仕事をしていたんです。
そんな環境でしたから、社会に出るときに自然と料理の世界を選んだのだと思います。

自分で強く「料理の世界に入るぞ」と思って、料理業界に進んだわけではないんですよ。
気付いたら、料理の仕事をしていました(笑)。

開業時は積極的な宣伝をしなかったが……

よりみち:暖簾

開業したときに大変だったことは?

溝口
実は、あまり大変だったことがないんですよ。今のところ。

小さい店ですし、こぢんまりと自分のペースでやりたい店だったので、逆に宣伝をしすぎないようにしていました。

知り合いの店に、簡単な広告を置かしてもらったくらい。

正直、お客さんが来るかどうか心配だったんですが、開業してみると順調にお客さんが来てくれて。
開業から数ヶ月たってもお客さんが順調に来てくれているのは、とてもありがたいです。

というのも、店がある場所は中心部から少しだけ外れた場所。
この立地がよかったんですよ。

このあたりは、中心部で働く人たちが多く住んでいるんです。
だから、会社の帰り道にフラッと寄るのにちょうどいい場所だったんですよ。

あと、単身赴任のかたも多くて。

単身赴任だと、外食が多くなりがち。
そんなとき、家庭的な料理を食べたい気分になりますよね。
こぢんまりとした店の雰囲気も、「家にいるような気分になるからいい」とも聞きました。

ということは、お客さんは年配の男性が多い?

溝口
そうですね。
たしかに、中年や年配の男性のお客さんが多いです。

しかし、最近は口コミで広まって、若い人や女性のお客さんも多くなりました。
女性のかたは、店主が女性なので入りやすいんじゃないかと。

おばんざいのメニューは前日や当日の気分で決めるが、バランスには気をつけている

よりみち:おばんざい

看板の「本日のおばんざい」は日替わりだが、どうやってメニューを決めている?

溝口
完全に、気分や勘ですね(笑)。

だいたい、前日か当日の昼に日替わりのおばんざいメニューを決めます。
そのときの気分やインスピレーションなんですよ。

ただ、気をつけているのはバランス。

野菜類・肉類・魚類が極端にかたよらないよう、まんべんなくメニューにならぶようにする点には注意しています。

あと食材のバランスだけでなく、料理の種類のバランスにも気をつけていますね。
和食・洋食・中華料理などで、片寄らないようにしています。

和・洋・中が、それぞれおばんざいメニューにあるように配慮していますよ。

積極的に地元食材・国産食材を使っている

よりみち:店主 溝口さん

よりみちで、こだわっていることは?

溝口
食材は、可能な限り地元でとれたものを使うようにしています。

倉敷市内でとれたもの、岡山県でとれたもの、近隣県でとれたものなどですね。
野菜などは、特に地元のものにこだわっています。

肉や国産、魚も日本近海でとれたものを使うようにしていますね。

よりみち:看板

お店の運営面でのこだわりは?

溝口
さきほどのように、家庭的な味と雰囲気を求めて来られるお客さんが多いので、料理も店の雰囲気も、家にいるような気分になってもらいたいなと思っています。

自宅の居間や台所でくつろいだり、家族と会話しながら食事をしているように、当店でくつろぎながら、私やお客さん同士で会話しながら食事を楽しんでもらいたいですね。

今の店をこれからも続けていくのが目標

よりみち:店主 溝口さん

今後の抱負や、やってみたいことは?

溝口
実は、あまり抱負や目標もないんですよ。
ありがたいことに、すでに私のやりたいことがやれているので。

だから強いていうなら、今ある「よりみち」をいうお店を、今の雰囲気のままずっと続けていくことかな。

こぢんまりと自分のペースで、お客さんと楽しみながら長く続けていきたいです。

おわりに

よりみち:看板

おばんざい屋よりみちは、家庭的なおばんざいが食べられます。

外食といえば、どうしても豪華な料理やおしゃれな料理、家で食べられないような料理を食べます。

でも、家庭でも出てくるような料理を食べると、とても安心感があるんです。
しかもどれもおいしい家庭料理。

また、店主とお客さんの距離が近いので、自然と会話も盛り上がります。
まさに家にいるような雰囲気です。

だらか、自然と”寄り道”をしたくなる店だと思います。

毎日変わるおばんざいを、公式Instagramでチェックするのも楽しみですよ。

おばんざい屋 よりみちのデータ

よりみち:外観
名前おばんざい屋 よりみち
住所岡山県倉敷市川西町15-6 梅田コーポ1階
電話番号 086-427-4178
駐車場なし
営業時間日・月・水〜木曜日:午後6時〜午後11時
金・土曜日:午後6時〜翌午前1時
(ラストオーダーは閉店の1時間前)
定休日
その他の休業日は公式Instagramで告知
支払い方法
  • 現金
  • PayPayでの支払い可能
予約の可否
・予約は電話のみで受付(Instagramからの予約は不可)
・貸し切り可能
座席11席

・カウンター:7脚
・4人がけテーブル:1卓
タバコ
トイレ
子育て店内が狭いため、小学校未満は入店不可
バリアフリー
ホームページおばんざい屋 よりみち 公式Instagram
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アサノ

フリーランスの取材・インタビューライター、フォトライター。地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通。企業の社員インタビューや事例紹介、採用コンテンツも。

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よりみち:おばんざい

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