倉敷に住んでいると一度くらいは耳にする「大原家」は、大原美術館を設立するなど、長年にわたり数々の社会貢献事業を行っています。
どうしても「箱物」が注目されがちですが、市民向けの講演会を開催していたことを知っていますか。
2026年7月24日(金)に開催される「第70回 大原孫三郎・總一郎記念講演会」も、明治35年(1902年)に孫三郎が創設した「倉敷日曜講演」をルーツとし、時代に合わせて形を変えつつ、現代まで受け継がれています。
毎年各方面の多彩な講師を招聘(しょうへい)し、広く市民に向けて、聴講無料で開催される講演会を紹介します。
記載されている内容は、2026年7月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
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第70回 大原孫三郎・總一郎記念講演会について

大原孫三郎(おおはら まごさぶろう)が創設した「倉敷日曜講演」は孫三郎亡き後、長男の總一郎(そういちろう)が引き継ぎました。
さらに、總一郎亡き後もその思いを受け継ぐ人たちによって、名前や形を変えつつも、時代を越えて受け継がれています。
現在は「公益財団法人 有隣会」の主催にて毎年1回、7月下旬頃に「大原孫三郎・總一郎記念講演会」を開催しています。
2026年7月24日(金)に倉敷公民館・大ホールで開催される、講演会は第70回という節目です。講師に国際日本文化研究センター 所長の井上章一(いのうえ しょういち)氏が登壇し、「日本の街並みを、倉敷で考える」という演題で講演が行われます。
公益財団法人 有隣会にインタビュー

第70回 大原孫三郎・總一郎記念講演会について、運営する公益財団法人 有隣会の森研太(もり けんた)さんに話を聞きました。
講演会開催の経緯や、目的を教えてください。
森(敬称略)
大原孫三郎・總一郎記念講演会のルーツをたどると、大原家7代目の大原孫三郎が始めた「倉敷日曜講演」に行き着きます。孫三郎が私財を投じ、当時の一般市民を対象に、無料で一流の有識者を招いて知識を提供する場として開催されたのが始まりです。
その後、息子の總一郎がその理念を引き継ぎました。
時代背景もあり一時中断された時期もありましたが、戦後に再開され、總一郎の没後は現在の「大原孫三郎・總一郎記念講演会」へと名称を変え、現在に至ります。
中断期間を含め、今回で記念すべき第70回という大きな節目を迎えることになりました。
今回の注目ポイントを教えてください。
森
今回は、国際日本文化研究センター所長であり、建築史家の井上章一先生を講師にお招きします。ベストセラー『京都ぎらい』の著者としても知られている先生です。
今回の講演テーマは「日本の街並みを、倉敷で考える」です。建築史のご専門の立場から、そして「内と外から日本を見つめ直す」という独自の視点から、私たちが普段気づかないような倉敷の町並みに関する面白いお話が聞けると思います。
読者へのメッセージをお願いします。
森
今回、第70回という大きな節目を迎えられたのも、これまでご登壇いただいた講師の皆さまや開催にお力添えくださる方々はもちろんですが、何より会場に足を運んでくださる参加者の皆さまの存在があってこそです。
この70回の歴史と重みは、私たち主催者だけでなく、倉敷の市民の皆さまと一緒に作ってきたものだと強く感じています。
一流の先生のお話を地元・倉敷で直接聞けるのは、本当に貴重な機会です。事前申し込みは不要で、無料でどなたでもご参加いただけます。
今回も素晴らしい回になると思いますので、ぜひお気軽に、ご友人やご家族を誘って会場へお越しいただければ幸いです。
おわりに
情報通信の発達で、誰でも多くの情報にアクセスできるようになった現代において、「無料で一流の有識者を招いて知識を提供する場」という創設時の理念を引き継ぎ、継続するのは並大抵のことではありません。
運営者の方には頭が下がります。当たり前ですが、本当に「無料」で開催できるわけはなく、多くの方の支えがあって実現しています。
倉敷で貴重な話を無料で聴講できる機会です。
ぜひ足を運んでみてください。












































第70回 大原孫三郎・總一郎記念講演会
住所:
倉敷市本町2-21
倉敷公民館・大ホール
開催日時:
2026年7月24日(金)
午後6時30分~8時(午後6時開場)
参加費用:
無料
駐車場:
なし
Webページ:
公益財団法人 有隣会
https://yurinkai-kr.or.jp/outline/memorial.html