仕事中でも、休憩中でも欲しくなるコーヒー。習慣のように1日1杯は飲むという人もいますよね。
市内には多くのカフェがありますが、2025年3月には児島で「calma coffee roasters(カルマコーヒーロースターズ)」という新たなコーヒースタンドがオープン予定です。
calma coffee roastersは、これまでもイベント出店などしていましたが、実店舗はありませんでした。
なぜ児島でコーヒースタンドを立ち上げようと思ったのか。そしてどのようなお店にしていきたいのか。calma coffee roastersの濱田大輝(はまだ だいき)さんの想いを紹介します。
記載されている内容は、2025年1月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
calma coffee roastersについて
calma coffee roastersは、大阪出身の濱田大輝さんが2021年に立ち上げた自家焙煎のコーヒー屋です。
これまで実店舗は持たず、焙煎したコーヒー豆のオンライン販売と、企業への卸売販売、イベントの間借り出店を中心に営業してきました。
calma coffee roastersが提供するコーヒー
calma coffee roastersのコーヒーは、苦みが控え目で香りが立つ味わいが特徴的です。
焙煎をおこなう濱田さん自身も、苦いコーヒーが苦手だった過去があり、苦手な人でも飲みやすいコーヒーを目指して焙煎をしています。浅煎りにすることで、香りが良い飲みやすい味わいになるそうです。
普段紅茶ばかり飲んでいる筆者も、濱田さんが焙煎したコーヒーを飲んだことがあります。
あまりコーヒーに詳しくない筆者でも飲みやすく、香ばしさとほのかな苦み、そして華やかな香りが感じられました。ついおかわりしてしまうおいしさです。
自家焙煎ができるcalma coffee roastersでは、飲食店や企業とのコラボレーションもおこなっています。
広島県福山市、鞆の浦の古民家カフェ「ありそろう」とのコラボレーションでは、ありそろうオリジナルブレンドのコーヒーを手掛けました。
希望の味やイメージを一からヒアリングし、最終的には地域の人たちを呼んで試飲会を開催。地域の人々とともに、特別な一杯を作り出しました。
濱田大輝さんのこと
calma coffee roastersを立ち上げたのは、大阪出身の濱田大輝さん。2021年に児島へやってきた移住者です。
移住前の濱田さんは、大阪でサッカーのコーチをしながら、ゲストハウスでも働いていました。濱田さんがコーヒーと出会ったのもこの頃です。
当時の濱田さんはブラックコーヒーが飲めませんでしたが、大阪にある「HAIKU COFFEE ROASTERS」のコーヒーを飲んで、そのおいしさと飲みやすさに魅了されます。人生を変える一杯と出会えたことから、コーヒーの勉強を始め、ゲストハウスではコーヒーの提供を続けました。
しかし、体調を崩したことをきっかけに、大阪を出ることを決意。移住先を検討するなかで、気分転換も兼ねて児島を訪れます。
ゲストハウス時代からつながりのあったDENIM HOSTEL floatの山脇さんに児島を案内してもらい、瀬戸内海の暮らしに居心地の良さを感じた濱田さん。大阪に戻った後、DENIM HOSTEL floatの住み込みスタッフの募集を見つけ、「せっかくなら住んでみたい」と応募し児島へ移住しました。
現在は、福祉施設で働きながら、休日はcalma coffee roastersとしてイベント出店などをしています。
焙煎と間借り出店でお客さんとの交流をつないできた濱田さん。しかし、2025年は新たにコーヒースタンドを立ち上げることを目標に取り組んでいます。
なぜ児島でコーヒースタンドを立ち上げるに至ったのか、本人に話を聞きました。
地域の人が集うコーヒースタンドを作りたい
calma coffee roastersを立ち上げたきっかけはなんですか
濱田(敬称略)
移住前に働いていた大阪の中崎町という街は、自分の好きなことを仕事にしている人や、中崎町という地域が好きな人たちが集まる場所でした。仕事と暮らしを楽しむ人たちを間近で見ていて、「自分もそういう生活を送りたい」とずっと思っていたんです。
floatで働いたとき、ワーケーションツアーというイベントが開催されて、岡山県外の人たちがfloatに1週間くらい滞在しました。僕も住み込みで働いていたので、参加者と一緒に生活していたんです。
そういう日々のなかで、夜な夜な参加者と話す機会があり、参加者に「やりたいこと、なにかやってみたらいいじゃん」と背中を押されました。
そのときにまず思い浮かんだのがコーヒーでした。
大阪のHAIKU COFFEE ROASTERSで飲んだコーヒーの味が忘れられなかったこと。そして、前職時代にコーヒーの焙煎から提供までのスキルを磨いてきたこと。
今までの経験を生かせるのはコーヒー屋だと思い、2022年にcalma coffee roastersを立ち上げました。
「仕事と暮らしを楽しむ」、児島では実現できそうだと思いましたか
濱田
そうですね。やりたいことが叶えられそうな場所だなと思いました。
移住して最初にお世話になったfloatで出会った人たちも、積極的にいろいろなことにチャレンジしているんです。暮らしと仕事、どちらも楽しんでいる人が多い印象です。
あとは児島のお店や宿が好きで、それを目的に足を運んでくれる人たちも多くて、中崎町と少し似ているなと思いました。
児島は自分にとって「なにかをやってみたい!」という人たちが集まる環境に感じられたので、自分もやりたいことをやってみようと自信がついたのだと思います。
これまでcalma coffee roastersとして活動したなかで、印象に残っているエピソードはありますか
濱田
人との出会いや地域とのつながりが生まれたことがうれしかったです。
たとえば、知り合った地域の飲食店のかたに、イベントに誘っていただいたり、「なにか一緒にやろうよ」と声を掛けていただいたり……人とのつながりが派生して、どんどん広がっていくのが個人的には良かったですね。
あとは、僕の出店中に来てくれたお客さんが「お菓子を作って出店してみたいんです」って話を持ち掛けてくれたこともありました。そのお客さんは広島のかただったので、僕がブレンドコーヒーを作った鞆の浦のカフェ「ありそろう」で、一緒にお菓子とコーヒーを出店したんです。
誰かのチャレンジしたいことを一緒にできたのはうれしかったですし、お客さんとのつながりから新たにそういう活動ができたのは良かったと思っています。
なぜ児島でコーヒースタンドを立ち上げようと思いましたか
濱田
きっかけは児島で理想的な物件に出会えたことです。
その物件はわりと開けている場所にあって、観光客の人も地元の人も立ち寄りやすいような立地でした。カウンターのあるお店で、小さな店舗から始めたかった僕としては規模感も理想的だったんです。地域の人たちの交流が生まれるようなイメージができました。
ほかにもいろいろと物件を見ていたのですが、児島でお世話になっていた人に背中を押してもらって、その物件でコーヒースタンドを立ち上げることに決めたんです。
地域でどのようなコーヒースタンドでありたいですか
濱田
児島の人たちの生活に寄り添えるようなコーヒーを提供すること。そしてコーヒーを通して、自分と同じようになにかに挑戦したい人や、誰かの挑戦を応援したい人が集まる場所にしていけたらと思います。
今までやってきた間借り出店は、その場限りの単発的な出会いが多い環境でした。コーヒースタンドはこれまでとは真逆で、地域の人と深いつながりを作っていけると思っています。
ゆくゆくはそのつながりを通して、さらに新しいことに挑戦して、地域を巻き込んで児島を盛り上げていけるような存在になっていきたいです。
最後に、読者へメッセージをお願いします
濱田
児島で暮らす人たちが一息つける時間を過ごせるようなコーヒースタンドにしていきたいと思っています。地元のかたには、ぜひ足を運んでいただきたいです。
そして「児島でなにかやってみたいな」と思う人がいたら、一緒にいろいろな面白いことやっていきましょう。児島という街を、僕やいろいろな人たちと一緒に盛り上げていけたらうれしいく思います。
1月31日(金)までクラウドファンディングにも挑戦中ですので、もし応援してくださるかたがいましたら、ぜひよろしくお願いします。
おわりに
地域の人が集まるコーヒースタンドを目指すcalma coffee roasters。
濱田さんのお話を聞いて、お店ではどのような交流が生まれるのか、今から楽しみな気持ちになりました。
コーヒースタンドをオープンしたその先にある地域のイメージは、一人ひとりが仕事と暮らしを楽しみ、やりたいことがあふれている場所なのだろうと思います。
まずはオープンに向けて濱田さんの活動を応援していきたいです。
オープン日は2025年3月を予定しているそうなので、気になるかたや応援したいかたはぜひ足を運んでみてください。
calma coffee roasters のデータ
名前 | calma coffee roasters |
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住所 | 倉敷味野2-2-90 |
電話番号 | |
ホームページ | calma coffee roasters |