平成30年7月豪雨により甚大な被害にあった倉敷市真備町で、2019年から子どもの居場所づくりを続けている団体があります。
「あそぼう・まなぼう・つながろう」という理念を掲げて活動している「がくまび」です。大人と大学生が協力して子どもたちが自分らしくいられる場所を守ってきました。
自身も真備町で被災した当事者でありながら、代表の松本竜己(まつもと たつみ)さんはこの活動を支えてきました。
がくまびの活動の歩みと未来について紹介します。
記載されている内容は、2026年4月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
「がくまび」について

がくまびは、2019年の立ち上げ当初に学生が掲げた「あそぼう・まなぼう・つながろう」をテーマに活動しています。
活動立ち上げの経緯
活動を始めたきっかけは、2019年に山口大学の学生が、平成30年7月豪雨を取り上げたニュースを見て「真備町の子どもたちはまだ大変だ」と知ったことです。
その学生はいても立ってもいられず単身で真備町にある介護施設を訪れ、自分にできる支援の道を探り始めました。岡山でボランティア活動をする学生や倉敷出身の学生ともつながり、「3人で何かやりたい」と動き出したとき、大人側のサポーターとして声がかかった一人が松本さんです。

松本さんは平成30年7月豪雨以前から地域活動として認知症の家族会を運営しており、松本さん自身も被災していたことから「何かできることがあるのかも」と学生たちと動き始めます。
2019年当時は避難所こそ閉鎖されていたものの、真備の自宅へ戻りたくても戻れない子どもや、真備町に戻ってきても遊ぶ場所がない子どもたちが大勢いました。
小学校が夏休みで親が仕事に出ている間、子どもを安心して預けられる場所へのニーズは非常に高く、2019年8月に子どもたちが自由に過ごせる居場所を作る活動から始まりました。
その後、2020年6月には任意団体として登録をおこない、現在まで活動を続けています。
活動内容

がくまびの活動日はおもに日曜で、基本は月に2回の開催を目標に活動しています。
現在開催している小学生向けのおもな活動内容は以下のとおりです。
- 子どもたちとの遊びや学び
アイデア工作、折り紙、お絵かき、鬼ごっこ、まち歩き(危険場所探し)、エシカルって?、英語クッキングなど - 地域のかたとのつながり
餅つき大会、天狗山遠足、子どもヨガ教室、自己紹介すごろくなど
小学生たちが自由に遊ぶ時間や、外部からボランティア講師を呼んでヨガ・クッキング・すごろくなど、遊びと学びを融合させたプログラムを展開しています。
大学生が中心となって企画・運営し、松本さんたち大人が企画や段取りをサポートする形になっている点が特徴です。運営する大学生にとっての成長にも重きを置いており、学生が面白いと思うことにトライし、自分たちの力を試せるよう主体性を育んでいます。
また、2023年からは中学生たちが自ら真備の未来のためにできることを考え、防災講座などを企画する「MMP(まび未来プロジェクト)」もスタートしました。

活動のようす
筆者が取材した日は、大学生2名と小学生が15名参加していました。
午前中は会場である公民館で遊んだ後、午後からは子どもたちの「外で遊びたい」という声で近くの校庭へ行きます。

帰ってきた後は、大学生が企画した、アルコールと油性ペンを使って布を染めていくアートを楽しみます。

でき上がった作品を並べて、「これきれい!」と言いながらお互いに見せ合います。

集中してアート作成に取り組む子どももいれば、風船遊びやブロック遊びをする子どももおり、思い思いに楽しんでいる姿が印象的でした。

立ち上げからがくまびに関わり、活動の継続に尽力している松本さんにお話を聞きました。














































