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日本郷土玩具館 ~ 伝統的郷土玩具と工芸品が共生する空間

日本郷土玩具館 ~ 伝統的郷土玩具と工芸品が共生する空間

観とこ / 2024.01.21

倉敷川に沿うように堂々とした軒がつづく町家があります。

ここは日本郷土玩具館。全国から約10,000点におよぶ玩具が集められ、展示されている場所です。
米蔵を改装した建物に一歩入ると、中で郷土色豊かな玩具があふれんばかりに迎えてくれました

サイドテラス内にある+1GALLERY(プラスワンギャラリー)では、現代の工芸品が見られます

時代は違えど、人がつくりだした郷土玩具と工芸品がとなり合う空間、日本郷土玩具館に行ってきました。

記載されている内容は、2024年1月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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日本郷土玩具館のデータ

名前日本郷土玩具館
所在地岡山県倉敷市中央1-4-16
電話番号 086-422-8058
駐車場なし
最寄りの駐車場を利用。
※芸文館または中央図書館の駐車場が便利。
開館時間午前10時〜午後5時
※博物館の最終入館は午後4時40分
休館日不定休
12月30日〜1月1日
その他不定休は公式サイトを確認してください
入館料(税込)博物館のみ有料。ショップレジで支払いを。

大人:600円(500円)
中〜大学生:300円(200円)
小学生:100円(50円)
小学生未満:無料

※()内料金は団体10名以上、障害者手帳を所持しているひと
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
  • Suicaなど交通系ICカード・iD・QUICPay・PayPay・LINE Pay・メルペイ・d払い・au PAY
  • Alipay・kakaopay
予約について
タバコ
トイレ
子育てももっこカード協賛店舗
団体料金で入館可能
バリアフリー
ホームページ日本郷土玩具館

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日本全国から集められた郷土玩具

玩具館に向かう板戸

昭和42年に開館した日本郷土玩具館。

展示されている郷土玩具は、現館長・大賀紀美子(おおが きみこ)さんと義父である初代館長・大賀政章(おおが まさのり)さんによって全国各地の収集家や玩具作家から集められたものです。

二棟に渡って展示される郷土玩具。
一つひとつがまったく違う玩具でありながら、醸し出す雰囲気はどれも優しく、懐かしさにあふれていました。

なお、2024年4月からは、全館LED照明化・陳列品の再レイアウト・キャプション(英語にも対応)を加えるなど、よりテーマ性を感じられるようにリニューアルしています。

gallery1:地方色あふれる張り子、人形の館

郷土玩具とは、日本各地で古くからつくられてきた玩具のことをいい、素材には地域の産物、自然のものが使われます。

郷土玩具の説明

語り継がれた伝承が姿を変え、縁起物や厄除けとして郷土玩具になるものもあれば、身近な動物をモデルにしたもの、信仰と結びついたものもあり、いずれも人びとの生活と深くかかわりがあるものでした。

展示室

日本郷土玩具館に二棟あるうちの手前の蔵(gallery1)には、張り子を中心に、全国各地から集められたお面や人形が地方別に展示されています。

それぞれの由来に違いがあるにもかかわらず、使われている色や表情にはどこか共通するものを感じます

展示棚

筆者は生まれも育ちも中国地方です。

中国・四国地方の展示物の前に立つと、吉備津彦命(きびつひこのみこと)や桃太郎伝説のお供で知られる猿を想起するお面に目が行きました。

見聞きして育ったものには、自然と思い出される由来やストーリーがあります。

全体の共通点は感じつつ、由来を思い起こせることが、郷土玩具が生活に根付いていることの証(あかし)なのかもしれません。

gallery2〜4:だるまや雛人形、木の玩具など

奥の蔵

中庭を抜けた奥の蔵(米蔵)がgallery2〜4です。

一歩踏み込むと、gallery1以上にたくさんの郷土玩具が迎えてくれました。

最初の空間(gallery2)を入った左側には収集家・吉永義光(よしなが よしみつ)さんより寄贈された郷土玩具が一面に展示されるスペースがあります。

収集家・吉永義光さんの収集品。館長の友人の父という縁もあり館へ迎えることになったそう
収集家・吉永義光さんの収集品。館長の友人の父という縁もあり館へ迎えることになったそう

圧倒的な点数に目を見張ります。地方別に見る郷土玩具には、由来やストーリーを感じた筆者ですが、ここで感じたのは郷土玩具の種類の豊富さでした。

手の平よりも小さい指先ほどのサイズのものもあれば、両手で扱うようなサイズのものもあります。

折々に飾って楽しむものもあれば、ときには手に取って手ざわりを楽しんだり、話しかけて微笑んだりするものもあったかもしれません。

gallery3

2階はgallery3です。
羽子板や独楽(こま)、こけしなど、木を素材にした玩具の数々が展示されています

建物外壁の漆喰(しっくい)を塗り直し、屋根の葺替え(ふきかえ)を行ったため、天井板も新しくなって明るくなりました。

天井の梁

また、2024年4月のリニューアルに合わせて、土壁の雰囲気も感じされるようにレイアウトも変わりました。

土壁

筆者が見たかった前館長作の大独楽が、この場所に展示されていました。

前館長・大賀弘章(おおが ひろゆき)さんがつくった大独楽 自身で回した1時間8分57秒が世界最長記録としてギネス登録されている
前館長・大賀弘章さんがつくった大独楽。自身で回した1時間8分57秒が世界最長記録としてギネス登録されている

独楽に詳しくない筆者ですが、バランスが大事な独楽を、木で直径90センチメートルという大きさにつくる作業がどんなものだったのかと考えてしまいました。

gallery4はSNS映えスポットが多数

最後にgallery4に入りました。

gallery4

入口の右側には雛人形、左側には天神様の人形が展示されています。

展示されているのは壁面だけではありません。
この空間の醍醐味は、天井を仰いで展示物を楽しめること

天井の大凧

米蔵の高い天井をいかして展示された大凧は、今まさに大空を舞っているようです。

筆者の子ども時代、小さくなるほど遠く高くあげて遊んだ凧あげを思い出しました。凧を見上げて楽しめたことが、懐かしい経験を呼び起こしてくれたのかもしれません。

儀式や儀礼に使用されたことが由来のお面 玩具としてのお面はどれも顔立ちがやわらかく感じられる
儀式や儀礼に使用されたことが由来のお面。玩具としてのお面はどれも顔立ちがやわらかく感じられる

大凧を見上げつつ、後ろを振り返ると、ずらりとお面が並んでいます。

天狗、鬼などのお面もありましたが、不思議と怖くありません。日本郷土玩具館で見るお面たちからは、見守られているかのような安心すら感じます。

gallery4展示品

展示室の奥にはダルマコーナーも。

ダルマコーナー

木の玩具のなかには、独楽のように動きを楽しむものもあれば、音を楽しむものもあります。

つくる作業、つくり手に思いを馳せてみると、いずれの玩具にも木で子どもがけがをしないよう、飽きずに楽しめるよう、洗練されたデザインを感じました

現代の工芸品を身近に感じる空間

日本郷土玩具館の入り口からすぐの場所に、サイドテラスと+1GALLERYがあります

サイドテラス・+1GALLERY

サイドテラスは、もとは茶室だった建物です。

サイドテラスの入口

1999年一級建築士である大賀環子(おおが まりこ)さんが設計監理を担当し、今の姿に生まれ変わりました。

明るく、開放的なガラス張りの空間に、倉敷ガラスなどが並びます。

倉敷ガラス
倉敷ガラス

洗練された空間でありつつ、板張りの床や味わい深い色合いの柱や梁が、訪れる人の足を自然と中に導いてくれる場所でもあるのです。

サイドテラス内にはミュージアムカフェ「柳とはりこ」があり、倉敷ガラスのグラスや石川昌浩さんのグラスが使われています。不定期での営業ですが、日替わりの洋菓子と和菓子のセットが人気です。

ミュージアムカフェ「柳とはりこ」の営業情報は、Instagram(@gangukan_cafe)を確認してください。

普段使いの器なども見られるため、ほっとひと息つきながらテーブルコーディネートを想像するなんていうのも素敵ですね。

プラスワンギャラリー あかりとドリンキンググラス展のようす

サイドテラスの奥にあるのが、+1GALLERYです。内倉だったというこの場所は、当時の姿を残したまま。

現代の工芸品が展示されることで、新旧が交わる場所のようにも思えます。ほの暗いギャラリーがやわらかな明かりで照らされ、明かりを受けたグラスが光を反射して幻想的な空間になっていました。

+1GALLERYでは、多種多様な作家による企画展が開催されており、定期的なものも新たに企画されるものもあります。

開催中の企画展や今後の予定は公式ホームページ上で確認できるため、展覧会ごとに訪れて、作品とギャラリーの両方を楽しみたくなりました。

伝統的な郷土玩具と現代的なギャラリーをあわせ持つ日本郷土玩具館について、館長・大賀紀美子さんと、館長補佐・小野暢久(おの のぶひさ)さんに話を聞きました。

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日本郷土玩具館のデータ

名前日本郷土玩具館
所在地岡山県倉敷市中央1-4-16
電話番号 086-422-8058
駐車場なし
最寄りの駐車場を利用。
※芸文館または中央図書館の駐車場が便利。
開館時間午前10時〜午後5時
※博物館の最終入館は午後4時40分
休館日不定休
12月30日〜1月1日
その他不定休は公式サイトを確認してください
入館料(税込)博物館のみ有料。ショップレジで支払いを。

大人:600円(500円)
中〜大学生:300円(200円)
小学生:100円(50円)
小学生未満:無料

※()内料金は団体10名以上、障害者手帳を所持しているひと
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
  • Suicaなど交通系ICカード・iD・QUICPay・PayPay・LINE Pay・メルペイ・d払い・au PAY
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団体料金で入館可能
バリアフリー
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あおましいろ

あおましいろ

倉敷市在住、三姉妹(あお・まし・いろ)のアラフォーかあさん。なんでもかんでも活かしてみたくて、DIY、ハンドメイド、家庭菜園などなどにチャレンジ中。倉敷市の魅力がより活きるような情報を発信します。

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