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green bird岡山チームの3人にインタビュー
green bird岡山チームでリーダーをしている菊竹有紀(きくたけ ゆうき)さん、学生リーダーの金高まりあ(かねたか まりあ)さん、2年前から参加している鈴記優也(すずき ゆうや)さんにgreen bird岡山チームの活動についてお話を聞いてきました。
green bird岡山チームへ参加したきっかけ
green bird岡山チームへ参加したきっかけや参加してからの感想を教えてください。
菊竹(敬称略)
私は現在、岡山チームのリーダーをしています。
私がgreen bird岡山チームのごみ拾い活動に初めて参加したのは、7年前(2016年)でした。
仕事以外でなにか社会で役に立てることはないかと探していたときに、SNSで活動を知り、ごみ拾いなら自分もできるのではと思い、参加したのがきっかけです。
当時は若い人が少なく、30代から50代の人が多かった印象でした。
続けているうちに、どんどん若い人が参加してくるようになり、人数も増えてきて最高66人の参加者で活動をしたことも。
ごみ拾いを続けていくなかで、実際にごみの量も減ってきたなと感じるようになりました。
金高(敬称略)
2023年4月から倉敷の学生リーダーをしています。
green bird岡山チームに参加し始めて、2023年6月で1年になります。
今までは同世代の人としか話すことがなかったのですが、green bird岡山チームに参加するようになって、いろいろな年代の人たちと幅広くコミュニケーションがとれるようになり、良い経験になっています。
また今までは、一人で行動することに抵抗がありました。
green bird岡山チームに参加してからは、一人でも行動してみようという気持ちになり、実際に行動できるようになりました。
鈴記(敬称略)
私が初めて参加したのは、大学3年生の秋でした。
最初は友達と行く予定でしたが、日にちを間違えて、一人での参加になってしまったのです。
けれどもそのおかげで、一人で参加することに抵抗がなくなり、その後は一人でもごみ拾い活動に行くことが多くなりました。
ごみ拾いのあとにみんなでカフェに行くこともあり、楽しい時間を過ごせています。
知り合いがいないからこそ、いろいろな人と話ができて、ほかの参加者とも仲良くなれることが、green bird岡山チームの魅力だと思います。
green bird岡山チーム 結成10周年を迎えて
先日green bird岡山チームが結成して10周年を迎えられたそうですね。
菊竹
10周年記念のごみ拾いは雨で中止だったのですが、10周年のお祝いパーティーを2023年3月に岡山で開催しました。
一番の目的は、参加者へ感謝の気持ちを伝えること。
そして、green bird岡山チームの活動趣旨を参加者に知ってもらいたい。
またコロナ禍で交流がほとんどできていなかったので、その意味も込めて開催しました。
岡山県のさまざまな会場でごみ拾い活動をしている参加者が総勢35名集まり、ワイワイ楽しく親睦を深めました。
2013年にごみ拾いをした人と、2023年にごみ拾いをした人が集まっていることに、green bird岡山チームの歴史を感じ感慨深いものがありました。
瀬戸内ツーデーマーチへの参加
定例ごみ拾い以外にもイベントがあると聞いたのですが、今までどんなイベントをされたのですか。
菊竹
2017年3月に瀬戸内倉敷ツーデーマーチに参加しました。
2日間にわたって倉敷の郊外を歩くイベントです。
1日目は倉敷市市役所から児島駅まで40km、2日目は倉敷市真備町を巡るコースで30km。
合計70kmの道のりをごみ拾いをしながら歩く過酷なイベントでしたが、2日間合わせて30人近く参加してくれました。
ゴールをしたときの達成感もすごかったですが、なにより仲間たちとその感動を味わえたことがとてもうれしかったです。
笠岡諸島での活動
他にはどんなイベントがありますか。
菊竹
笠岡諸島でも活動をおこなったことがあります。
これまで行ったことのある島は、北から順に、高島、白石島、飛島(ひしま)です。
2014年から2016年に4回、高島、白石島へ、島にあるお遍路の除草作業をおこないました。
2019年7月には、飛島にある廃校周辺の除草作業や漂流ゴミを拾う活動も実施しています。
笠岡諸島のような離島では、近年、過疎化によって環境を整備をする人が減少し、雑草も漂流ゴミも手がつけられない状態が続いていました。
私たちgreen birdが島を訪れることで、島民たちに役立てる活動をおこなうとともに、参加者のかたがたに島が抱える課題を伝えています。
また参加者のなかには、岡山に住んでいながら、岡山の自然豊かな島々に行ったことがない人がたくさんいます。
清掃活動をおこなうだけではなく、みんなでスイカ割りを楽しんだり、海に入って遊んだり、瀬戸内の美しい景色を見ながら島の人たちや仲間と過ごす時間は、かけがえのないものになっていることでしょう。
真備の復興支援への参加
平成30年7月豪雨のときにも活動をされたそうですね。
菊竹
green bird岡山チームは、被災直後の8月に2日間、9月に2日間、真備町に行き支援活動をおこないました。
気温35度以上の猛暑のなか、汗まみれ、泥まみれになりながらの作業を覚えています。
そのときは岡山チームだけではなく、全国からgreen birdの仲間たちが集まってくれたのです。
総勢120人以上。
全国にネットワークがある団体だからこそ、遠く離れている人たちともつながり、なにかあったときにはかけつけてくれます。
またネットワークを使って、真備町の実態を全国に発信することもできました。
私たちも、もしどこかで誰かが困っているのであれば、そのときは助けに行きたいと思っています。
これからのgreen bird岡山チームについて
いろいろなことをされているのですね。今後やってみたいことはありますか。
菊竹
green birdは、誰でも参加できますので、学生だけでなく社会人ももちろん、ボランティア初心者には、ぜひ参加してもらいたいです。
ごみ拾いはハードルが一番低いボランティアかもしれません。
しかし、ゴミ拾いをしているとさまざまな社会問題に直面することがあります。
ごみ問題、貧困問題、空き家問題、そして災害など。
いろいろな共通の課題があるので、社会問題を一番考えやすいボランティアだと思うんです。
今後は、ボランティアについてみんなで考えるイベントをしたいと考えています。
そして参加者がごみ拾い活動をきっかけに、他のボランティアにも気軽に参加できる環境を整えたいと思います。
ごみ拾い活動へ参加するひとへのメッセージ
これから参加するかたへのメッセージをお願いします。
金高
コロナ禍のときは、人がいない時間帯を設定していたので、朝早い時間に活動をしていましたが、2023年4月からは午前10時開始に戻りました。
ぜひ気楽にふらっと遊びにきてください。
一人で参加する人もたくさんいます。
一緒にごみ拾いをしながらコミュニケーションをとって楽しい時間を過ごしましょう。
鈴記
今の高校生は、ボランティア活動を何時間しないと卒業できないと学校で決まっている人も多いし、ボランティアってハードルが高くていやだなあというイメージがあると思います。
最初は学校の単位のためでも良いので、一回参加して、そこで経験してみて楽しさを感じてほしいです。
参加してみると、今まで気づかなかった発見があるし、自分のなかで得るものがあると思います。
おわりに
ボランティア活動をやってみたいけれど、なかなか勇気が出ない。
また自分には関係のないことだ、と思っている人もいるかもしれません。
「ボランティア活動」と身構えるのではなく、「ごみ拾いって簡単そうだし、なんだか楽しそうだから参加してみようかな」で良いと思います。
green bird岡山チームのごみ拾いは、予約もいらないし、気が向いたら一人で行って参加できます。
そこでさまざまな人々と出会い、話をすることで、自分の世界が広がるかもしれません。
きれいな街づくりに自分が参加している、貢献できていると思うだけでも、心が洗われるでしょう。
筆者も初めてgreen birdのごみ拾いに参加しましたが、ごみ拾いをしながら初対面のひとたちと気軽に話しができ、想像以上に楽しく充実した時間になりました。
「ポイ捨てってかっこわるいな」
誰もがそう思える世の中を作るため、green bird岡山チームでごみ拾いをしてみませんか。
green bird岡山チームのデータ
名前 | green bird岡山チーム |
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期日 | ・岡山駅前 第4土曜日 午前10時~11時 ・倉敷美観地区 第2土曜日 午前10時~11時 ・宇野港 第1月曜日 午前6時30分~7時30分。不定期で児島、高梁などでも活動。イベントの開催もあり。詳しくはInstagramで。 |
場所 | 岡山市 |
参加費用(税込) | 無料 ※イベントなどは、参加費が必要な場合もあり。 |
ホームページ | green bird |