吹奏楽といえば、部活動や野球の応援演奏で聴きなじみのあるかたもいるかもしれません。
社会人で構成された「倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニー」は、結成から50年以上の歴史を持つ市民吹奏楽団です。
倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニーでは毎年4月に定期演奏会を開催しており、今回で55回目を迎えます。今回の定期演奏会では、演奏だけではなく、歌あり・踊りありの特別なプログラムで開催されるそうです。
第55回定期演奏会の内容や見どころについて取材しました。
記載されている内容は、2026年4月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニーとは

倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニーは、市民吹奏楽団として県内屈指の歴史を持つ団体です。
1968年、現在指揮を振る佐藤道郎(さとう みちろう)先生を含む、茶屋町中学校(現・東陽中学校)吹奏楽部出身の高校生8人によって結成されました。結成当時は「グリーンハーモニー」の名称で活動を始め、現在に至ります。
活動のスタートは茶屋町公民館でのコンサートであり、地域の人々のつながりから生まれたという特徴を持っています。以来、定期演奏会は今回で55回を迎え、半世紀以上にわたって地域に根ざした活動を続けてきました。

倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニーのメンバー

倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニーには高校を卒業したばかりの10代から70代まで、約80名のメンバーが在籍しています。メンバーは倉敷市民だけではなく、岡山市や福山市からも参加しています。
30年以上在籍しているメンバーが多く、子育てや仕事が忙しく抜けたメンバーも「またここで演奏したい」と戻ってくるそうで、単に演奏する場に留まらず、メンバーの居場所になっているようです。
活動内容

練習は毎週火曜日に倉敷ふれあいの丘公園交流棟で、隔週の日曜日に茶屋町公民館でおこなわれています。
おもな活動は以下のとおりです。
- 定期演奏会
- 地域イベントへの出演
- 全日本吹奏楽コンクールや全日本アンサンブルコンテストへの出場
年1回の集大成となる定期演奏会のほか、茶屋町公民館のサマーコンサートや秋の文化祭、地域の祭りなど、年間約5回ほど依頼を受けて演奏しています。
また、毎年3月には、倉敷音楽祭のプログラムの一環である「倉敷アマチュアトップコンサート」にも出演しています。
コンクールやコンテストで中国支部大会や全国大会への出場経験もある、実力派です。
第55回定期演奏会の概要

2026年4月29日(水・祝)に開催される第55回定期演奏会は、倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニーの「55年間の歩み」を象徴する特別な構成です。
プログラムは10曲前後で構成され、聴きなじみのある童謡をモチーフにした楽曲や、地域の伝統民俗文化で使われる楽曲が楽しめます。
また現役メンバーだけでなく、OBやその家族を中心に、希望者が参加する「ファミリーバンド」の演奏もあり、来場者に楽しんでもらう仕掛けにあふれたステージを企画しています。
定期演奏会の魅力について、担当者の松本恵美(まつもと えみ)さんにお話を聞きました。
担当者インタビュー

第55回定期演奏会のプログラムを教えてください。
松本(敬称略)
今回のプログラムは、楽団の歴史と地域への愛着が深く反映されています。
交響詩「ローマの松」は、当楽団では2000年の第30回定期演奏会でも演奏した曲で、華やかな曲調なのでお祝いをイメージできるかと思います。
「納所弁次郎の主題による幻想曲『月夜』」という曲は、今回が初演です。
童謡「うさぎとかめ」などで知られる納所弁次郎(のうしょ べんじろう)を取り上げた曲で、多くのかたが聴いたことのある童謡のフレーズが曲中にちりばめられています。
「茶屋町ぼっけ鬼ぼっけ」は、茶屋町の民俗文化を守る「茶屋町の鬼保存会」が2025年に結成50周年を迎えたことを記念して、同じく茶屋町出身である指揮者の佐藤先生が作曲された曲です。
茶屋町出身のミュージカル俳優、岡智(おか さとし)さんをゲストに迎え、岡さんの歌唱と、茶屋町の鬼保存会による鬼の面を被った迫力ある踊りが共演します。
ほかにもヘンリー・マンシーニメドレーなど、来場者が「あ、聴いたことある」と思っていただけるような曲目を多く用意しています。

ファミリーバンドとはなんでしょうか?
松本
ファミリーバンドは、2000年の第30回定期演奏会のときに始まった企画です。
当初は楽団OBとそのご家族が、現役メンバーと一緒に演奏する企画として始まりましたが、現在では希望者はどなたでも参加いただけます。
20年ぶりに楽器を手にするOBも参加する一方で、グリーンハーモニーがずっと気になっていて、体験のつもりで参加してくれるかたもいます。体験で参加するとメンバーと仲良くなり、そのまま入団するケースもあるんですよ。
今年は70名近くの希望者が集まり、メンバーと合わせると総勢150名近い人数になります。演奏とダンスを合わせた、迫力のあるステージを楽しんでいただきたいです。

演奏会の見どころを教えてください。
松本
クラシックの大曲だけでなく、歌や踊りなども取り入れた、さまざまな世代のかたに楽しんでいただけるステージングにご注目ください。
ゲストの岡智さんの歌声や、茶屋町の鬼保存会の皆さんによる踊り、メンバーもダンスを披露します。
また、26年前の第30回演奏会で「ローマの松」を吹いたメンバーの3分の1が、今回再び同じステージに立ちます。幅広い年齢層が重なった楽団の響きをじっくりと聴いていただきたいです。

読者へメッセージをお願いします。
松本
今年の定期演奏会は、倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニーの55年を知る絶好の機会です。一つの演奏会に歌や踊りを織り交ぜたステージは大満足してお帰りいただけると思います。
当楽団のことを知っているかたはもちろん、初めて知ったかたもぜひ会場へお越しください。
おわりに

合奏練習では、こまやかな音の表現をチェックするようす、一斉に演奏した際の音の厚みが印象的でした。取材時にはプログラムの一部しか聴けなかったため、「早く全編を通して聴きたい」と感じました。
50年以上の歴史が育んだ吹奏楽の響きを、ぜひ会場でお楽しみください。
倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニー第55回定期演奏会のデータ

| 名前 | 倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニー第55回定期演奏会 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年4月29日(水・祝) 開場:午後1時 開演:午後2時 |
| 場所 | 倉敷市民会館 大ホール |
| 参加費用(税込) | 前売券:800円 当日券:1,000円 |
| ホームページ | 倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニー Instagram |













































