住民票やマイナンバーカードの手続き、税・保険の相談など、さまざまな理由で市役所に足を運ぶ機会はあると思います。
身近なところで言えば、結婚・出産や引っ越しといったライフイベントの際に、市役所での手続きは欠かせません。
市役所は、私たち市民の暮らし、そして街の基盤を支えている存在です。
普段、窓口の向こう側で働いている職員の人たちは、いったいどのような思いを持って仕事をしているのでしょうか。
倉敷市役所で働く若手職員、添田桂悟(そえだ けいご)さんを取材しました。
記載されている内容は、2026年6月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
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目次
倉敷市について

現在の倉敷市は、1967年に倉敷・児島・玉島の旧3市が合併して誕生しました。
その後、庄村・茶屋町・船穂町・真備町と合併し、東瀬戸内圏の拠点都市として発展を続けています。
地方自治体としての「倉敷市」

地方自治体としての倉敷市を少し紹介しましょう。
倉敷市には、約3,500名(※2026年4月時点)の職員が働いています。
市役所の仕事と聞くと、窓口で対応してくれる事務職員をイメージするかもしれません。しかし、記事には載せきれないほどの多様な分野で、市民の暮らしや街の基盤を支えているのです。
街のインフラを支える技術職を始め、保健師や保育教育職、消防職、医療職、さらには獣医師や環境整備員に至るまで、幅広い職種の職員が、街の発展に取り組んでいます。
倉敷市の職員採用サイトでは、活躍している職種について詳しく紹介しています。気になる人はぜひチェックしてみてください。

なお、現在の倉敷市役所の本庁舎は、倉敷市出身の建築家 浦辺鎮太郎(うらべ しずたろう)氏によって設計され、1980年に竣工しました。
赤レンガが印象的な建物は、現在では倉敷市のシンボルにもなっています。
倉敷市職員として働く添田桂悟さん

取材に応じてくれたのは、建築部住宅課に所属している添田桂悟(そえだ けいご)さんです。1997年生まれ、福岡県出身です。
添田さんは大学進学を機に岡山へ移住し、卒業後は道路交通関係の民間企業に技術職として勤めていました。前職は3年おきに転勤があり、四国や山陰地方で暮らしたこともあったそうです。
その後、結婚をきっかけに転職を考え、2025年4月に倉敷市役所に入庁しました。
添田さんの仕事内容について

添田さんが所属している建築部住宅課には、以下の三つの係があります。
- 管理係
市営住宅の管理運営に関わる業務全般を担当 - 政策係
市営住宅以外の住宅政策に関する業務を担当 - 収納係
市営住宅の家賃に関わる業務を担当
添田さんは、市営住宅の管理運営を担当する管理係の職員です。入退去の手続きといった事務作業や、窓口・電話での市民対応が中心となりますが、その内容は多岐にわたります。
市営住宅は、民間が管理するアパートやマンションとは違い、所得制限などの細かな入居条件が定められています。そのため「入居希望者が適正な資格を有しているか」「既存の入居者が継続して住めるかどうか」を調査することも、添田さんの仕事の一つです。
現場の管理者から送られてくる資格書類のダブルチェック、警察署への暴力団排除に関する照会、DV被害者の支援措置登録などについて、細かな確認を行います。市営住宅で入居者が安心して暮らせるように、入居条件の適正化に取り組んでいるのです。

また、窓口や電話では、入居者からの市営住宅に関する相談、漏水などの修理の相談といった、市民の悩みに直接対応します。
人が生活する上で欠かせない「住まい」を取り扱うからこそ、ルールに従っただけの対応で済ませるのではなく、真摯に聞く姿勢や丁寧な説明が必要です。市営住宅の管理運営には、人に寄り添う力も必要なのかもしれません。
倉敷市役所へ転職を決めた理由

前職時代は、BtoBの道路交通関係の企業に勤めていた添田さん。民間企業から地方自治体へ転職した理由について尋ねたところ、仕事面と生活面でそれぞれ理由があったことを教えてくれました。
まず仕事面で惹かれたのは、「自分のやったことが、どう役立っているのか」を直接実感できる点です。前職でもインフラを支えるやりがいはありましたが、道路を利用する人たちの反応が直接見えにくく、自分の仕事が最終的に何につながっているのか、成果の実感が湧きにくかったそうです。
一方で、市役所での仕事は市民と直接やり取りができ、自分の働きが誰かの支援に直結します。困っている人を直接助けられる点に強く惹かれ、市役所への転職を決めました。
また生活面において、転勤が原則ない点も決め手になったと話します。
結婚を機に、奥さんの地元である倉敷市に拠点を置いて生活を安定させたいと考えたことも、市役所を希望した理由の一つでした。
添田さんから見た、「職場」としての倉敷市役所の魅力とは

添田さんは、入職前と入職後で良い意味で職場にギャップを感じたそうです。
というのも、倉敷市役所に勤める前は、お堅い人が多く、上下関係も厳しいといったイメージを持っていました。しかし、実際に働いてみると、「人思いの職員ばかりで、親身になってくれる温かい人が多かった」と話します。
市民の暮らしを支えるといった市役所の特性もあってか、職場には人を助けることに対して協力的な職員が多いそうです。添田さん自身も、窓口対応で悩んだ際、自らヘルプを出す前に、背後で状況を聞いていた上司や先輩がそっとフォローに入ってくれた経験があったと振り返ります。
添田さん曰く、「人を助けたい」「相談されるとうれしい」という温かいマインドを持つ職員が多いことが、相談のしやすさにもつながっているそうです。
添田さんは、「自分自身が多くの人に相談して、いろいろなことを教えていただいたので、その分今度は後輩に返していきたいと思っています」と教えてくれました。
個人の力に任せるのではなく、チームで解決しようとする環境は、今後新たに入ってくる職員にとっても心強く、大きな安心感につながることでしょう。
倉敷市役所に勤め始めて、2026年で2年目を迎えた添田さん。現在の仕事のやりがいと、市民対応で心がけていることについて話を聞きました。















































