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添田桂悟さんにインタビュー
倉敷市建築部住宅課で働く若手職員、添田桂悟(そえだ けいご)さんに話を聞きました。

寄り添う対応で、市営住宅での快適な暮らしを守る
住宅課の窓口にはどのような問い合わせがくるのでしょうか?
添田(敬称略)
住まいに関わる切実な相談が多い印象です。
例えば、契約者さまが亡くなられた際に「このまま市営住宅に住み続けられるのか」という不安を抱えたご家族がいらっしゃることもあります。
窓口に来られる方は、基本的に皆さん困っているので、少しでも住民の方の不安を解消できるように対応しています。
市営住宅にはさまざまな規則があるんですよね。時には対応に悩むような、難しい内容もあるのではないでしょうか。
添田
そうですね。ペット飼育禁止のルールや住民同士の騒音トラブル、漏水による補償問題など、行政の立場では介入が難しいケースも多々あります。
条例があるので、禁止されていることを「ダメです」とお伝えするのは簡単ですが、ただルールを伝えて突き放す対応は現実的ではないと感じています。

そういったケースで対応する際に、心がけていることはありますか。
添田
先輩から頂いたアドバイスでもありますが、とにかくお話を徹底的に聞くことです。お互いが妥協できる最善の案を見つけるためには、最後まで話を聞くことが大切だと思います。
何に不安を感じられているのか、背景なども含めてすべて伺うことで、別の解決策やご納得いただける糸口が見つかることもありました。ご要望に対して、単なる「点」で捉えるのではなく、視野を広く持った「面」で受け止めるように意識しています。
研修で求められた「チームワーク」は、市役所に必要不可欠

大変な場面も多いかと思いますが、今のお仕事のやりがいとはなんでしょう。
添田
不安でいっぱいだった居住者の方が、手続きを経て安心した表情で窓口を去っていく姿を目の前で見られることです。特に感謝の言葉を頂いたときはうれしいですね。
「自分の仕事が誰かの役に立った」と実感できる瞬間に、一番のやりがいを感じます。
市民の真剣な相談が多いからこそ、フロアにはピシッとした空気感があります。職場としての雰囲気はいかがでしょうか?
添田
業務中は市民の皆さまが来られるので、常に集中している雰囲気がありますが、終業後は相談や雑談ができる親しみやすい雰囲気に変わりますよ。
職場としては、オンオフのメリハリがしっかりしていると思います。
あとは、優しくて温かい職員が多いです。
例えば、私が窓口で対応に困っていると、後ろで聞いていた上司が、こちらがSOSを出す前にフォローしてくださることもあるんです。一人で抱え込むのではなく、チームで解決しようという安心感がありますね。

チームで解決する環境が整っているんですね。ちなみに、入職後はどのような研修がありましたか?
添田
入職後はさまざまな研修がありました。
座学だけでなく、野外研修や、組織の情報伝達を学ぶゲーム形式の研修など、思いのほか体を使ったアクティブなものも多かったです。
とある研修では、「倉敷に宿泊してもらうための観光アイデア」を考えるために、少人数の班に分かれて、美観地区にいる方にインタビューをしました。班員同士の密なコミュニケーションが求められた研修だったと思います。
部署や仕事内容は違えど、今でも同期と交流が続いているのは、このような研修があったからこそです。
チームワークやグループ力を高める研修が多いのはなんだか意外でした。
添田
市の仕事は、一人で黙々と進める事務作業ももちろんあります。
ですが、そのような業務でも、最終的には他の方の確認を受けたり、上司の判断が必要になったりするので、チームワークが重要な職場だと実感しています。
各地を転勤したからこそ見えてくる倉敷の街の魅力とは

各地を見てきた添田さんから見て、「倉敷ならでは」だと感じる街の良さはありますか?暮らしやすさについても教えてください。
添田
倉敷美観地区のような歴史文化が詰まった観光的な強みと、利便性の高い生活を送れる都市機能が、バランス良く取れている街だと思います。
普段の暮らしで買い物に困ることがなかったり、東西南北どこへでも行けるほど交通面が充実していたりと、選択肢の多さには暮らしやすさを実感します。あとは「晴れの国」と言われるだけあって、気候的にも過ごしやすいです。
また医療の面では、子どもの健診を通じて、病院同士のスムーズな連携を肌で感じることがありました。医療体制が整っていることも、倉敷の魅力の一つだと思います。
身近な人を頼りながら、自分に合った仕事選びを

同世代の若手に向けて、メッセージをお願いします。
添田
今の環境に悩みを抱えている人もいると思いますが、転職のように「思い切って環境を変える」という選択肢を持っておくと良いのかなと思います。
僕の前職は福利厚生や給与に恵まれていたので、転職を考えた際には周りの人たちから「辞めない方が良い」と止められました。ですが、職場に求める条件は、きっと一人一人違うはずです。
仕事内容、福利厚生、ワークライフバランスと、自分が働く上で何に重きを置いているのかを、ぜひ大切にしてください。
ストレスなく働き続けるのは、誰でも難しいと思います。一人であまり抱え込まずに、周りを上手に頼りながら、倉敷を盛り上げる一員として一緒に頑張っていきましょう。
おわりに
地方自治体という組織に対して、筆者はお堅いイメージを抱いていましたが、添田さんの取材を通して、親しみやすい職場の雰囲気に触れられました。
倉敷市は、採用冊子のキャッチコピーに「We are one team!」という言葉を掲げています。市民の困り事だけでなく、職員同士の困り事も支え合う環境は、きっと働きやすさにもつながっているはずです。
職員一人一人の助け合いのバトンが、倉敷の街の発展を支えていることを実感した取材でした。
市民に寄り添い、安心安全な暮らしをサポートする添田さんの活躍を、今後も見守っていきたいと思います。



















































