お祭りのにぎやかさって、いいですよね。
大人になっても、わくわくするものです。
倉敷美観地区では、1年を通してさまざまなお祭りがあります。
なかでも、倉敷屏風祭は美観地区にそれほど詳しくないかたに、オススメ!
なぜなら、屏風祭を楽しみながら町歩きができたり、普段は入りにくいお店に入れたりするからです。
色鮮やかな屏風、歴史のありそうな屏風などを見つつも、お店や施設が気に入れば「また来よう」と思えるキッカケにもなりますよね。
2019年に行われた屏風祭のようすを紹介します。
記載されている内容は、2019年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
倉敷屏風祭のデータ
名前 | 倉敷屏風祭 |
---|---|
期日 | 2019年10月19日(土)・20日(日)【終了】 午前10時から午後5時 ※阿智神社秋季例大祭にあわせて実施 |
場所 | 倉敷市本町、東町地区、美観地区界隈 |
参加費用(税込) | 無料(一部入館料が必要な箇所もあり) |
ホームページ | 倉敷屏風祭 | 倉敷観光WEB |
倉敷屏風祭とは
倉敷屏風祭とは、阿智神社の秋季例大祭にあわせて開かれる行事です。
その昔、秋季例大祭では町内各家が通りに面した戸を外して屏風を飾り、花を生けて人々をもてなしたといわれています。
明治時代に一度風習が途絶えてしまいましたが、2002年(平成14年)に有志の手によって復活したのが、現在の屏風祭です。
2017年(平成29年)4月に、文化庁「日本遺産」の構成文化財の一つに認定されました。
屏風だけではなく各家の家宝も飾られたり、美観地区周辺の施設でも屏風が協賛展示されています。
メインの展示と協賛展示を見るには約2時間ほど必要
倉敷屏風祭りは、大きく分けて以下の2つの展示があります。
- 本町から東町にかけての町家の屏風展示(メインの展示)
- 美観地区周辺での協賛展示
それぞれ、じっくりと見るためには約2時間くらいの時間をみていたほうがよいです。
なぜそう思ったのかというと、僕は2018年の屏風祭では「本町から東町にかけての町家の屏風展示」、そして2019年には「美観地区周辺での協賛展示」を、ぞれぞれ約1時間で見てまわったから。
ササッとチラ見するだけだともっと短く、その反対でもっともっとじっくり見るのであれば、所要時間は長くなります。
協賛展示のようす
2019年の屏風祭りは、メイン展示はあとにして協賛展示を中心に見て回りました。
協賛展示で印象に残ったものを紹介しますね。
美観地区周辺での協賛展示の特徴
協賛展示は、美観地区内と周辺地域の町歩きができる点が特徴です。
また「前回はメイン展示しか見られなかったから、今回は協賛展示を中心に見よう」と思った場合にも、最適なコース。
僕はメイン展示も協賛展示も見ましたが、あえていえば「メイン展示」のほうがいいかなぁ、とは思います。
でも、どちらも見ごたえはありますよ。
倉敷物語館
倉敷物語館の屏風は、駅方面から美観地区に向かってきた場合、最初に見られる屏風です。
そのためか、もしくは「国宝を高精細デジタル技術で複製した屏風」であることもあって、見学者がとても多いです!
展示されているどの屏風よりも、本当にたくさんのひとがいます。
▼多目的ホールにも、屏風がありました。
倉敷民藝館
倉敷民藝館の屏風は、受付の左側に飾ってありました。
フラッシュをたかなければ、撮影可能OKとのこと。
訪れた際には、声掛けをしてから撮影してくださいね。
倉敷考古館
倉敷考古館の屏風は、入り口を入ってすぐ右側にありました。
屏風祭のパンフレットには「有料」の表記がありましたが、特に何も言われずそのまま鑑賞できましたよ。
また、屏風の撮影可能です。
ただし撮影前には、ひとこと声をかけましょう。
旅館くらしき
旅館くらしきに飾ってあったのは、花で作った珍しい屏風。
玄関から右側の部屋へ進むのですが、少しわかりづらかったです…。
迷って、うろうろしていると不審がられました。
そんなときは、「屏風はどこですか?」と聞けば、案内してくれますよ。
屏風が飾ってあったところは、旅館の喫煙スペースとなっていたため、タバコのにおいが充満していました。
タバコ嫌いの場合、長居したくないですね。
「きれいな屏風なのに、もったいないなぁ」と思いましたよ…。
本町から東町にかけての町家の屏風展示のようす
本町から東町にかけての町家の屏風展示は、屏風祭りのメイン展示です。
展示される屏風は、毎年全屏風が変わるわけではありません。
同じものを展示している場合もあるし、新しい屏風を見られる場合もあります。
2回目以降の参加だと、変化も楽しみのひとつです。
本町から東町にかけての町家の屏風展示の特徴
屏風祭で屏風を初めて見る場合は、こちらがオススメ。
特徴としては、20種類上のさまざまな屏風が見られます。
そして、普段は入りづらいようなお店や旅館などに、気軽に入れること。
人通りもたいへん多く、「祭りだ!」という雰囲気も味わえます。
語らい座 大原本邸
語らい座 大原本邸には、棟方 志功(むなかた しこう)作の「群鯉図」が飾られていました。
リアルな鯉ではなく、どとこなくデフォルメされた姿がかわいらしいです。
▼さらに別の屏風もありました。
同じく「棟方 志功」作、「御群鯉(おんぐんり)図」です。
阿知神社
阿知神社の境内には、倉敷芸術科学大学の学生によって作成された屏風が展示。
2018年にも同じように、学生が作成した屏風がありました!
▼また、阿智神社だけではなく、ほかの場所にも展示されています。
こちらは「ギャラリーはしまや」。
▼「なぜ授業の一環で屏風を作成することになったのか」という経緯については、2018年の屏風祭りで紹介しています。
はしまや呉服店
はしまや呉服店には、日本画家であり、倉敷芸術科学大学の教授も務めている「森山 知己(もりやま ともき)」さんの屏風が、2019年も飾られていました。
2018年に続き、僕の好きな作品です。
屏風以外も楽しめる
屏風祭は、町歩きも楽しめるイベントです。
▼「倉敷千歳楽(くらしきせんざいらく)」の練り歩きが見られます。
▼「素隠居(すいんきょ)」も、そこらじゅうをウロウロしているので、遭遇したらうちわで頭をたたいてもらいましょう。
「福がある」といわれているんですよ。
▼生け花も楽しんでみてください。
▼笑顔が素敵な「倉敷小町」は、屏風祭本部の近くにいました!
おわりに
屏風祭は、いろいろな楽しみ方ができます。
「全部の屏風を見るぞ!」と意気込んで、美観地区中を歩き回ってもOK。
気になったものだけ見ても、まったく問題ありません。
屏風はそっちのけで、阿知神社の秋季例大祭を楽しんだり、グルメにひた走ったり。
ルールはないので、自分らしい楽しみ方ができるといいですね。
2018年はメイン展示を見て回っているので、こちらも参考にしてください。
倉敷屏風祭のデータ
名前 | 倉敷屏風祭 |
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期日 | 2019年10月19日(土)・20日(日)【終了】 午前10時から午後5時 ※阿智神社秋季例大祭にあわせて実施 |
場所 | 倉敷市本町、東町地区、美観地区界隈 |
参加費用(税込) | 無料(一部入館料が必要な箇所もあり) |
ホームページ | 倉敷屏風祭 | 倉敷観光WEB |