経営者の岬千尋さん、岬美由紀さんにインタビュー
2022年3月に開店したSalon de Tonerico。
レストランSalon de Tonericoと倉敷市西中新田に花屋atelier tonerico(アトリエ トネリコ)を運営している、岬千尋(みさき ちひろ)さん岬美由紀(みさき みゆき)さんに話しを聞きました。
開業のきっかけは?
岬千尋(敬称略)
花屋が運営するレストランなので、花をもっと知ってもらいたいと思っています。
多くのかたはプレゼント用だったり何か特別なことがないとお花屋さんに行く機会ないと思うのですが、こういった場所があることで花を知るきっかけになるかなと思っています。
食事は生きるうえで必要なことなので、それに絡めて花を知ってもらいたいと思って始めました。
Salon de Tonericoの店名の由来は?
岬美由紀(敬称略)
もともとatelier tonerico(アトリエ トネリコ)という花屋をやっているのですが、花屋はアトリエ(atelier)でレストランはサロン(Salon)で分けている感じです。
トネリコ(Tonerico)はここの入口にも植えてある植物なんです。
トネリコという木があるんですよ。
最近は家のシンボルツリーとしてよくあるんですけど、すごく主張する感じの植物ではないんです。
色が変わるわけでもないし、桜のようにそれを見に行こうっていう感じでもないし。
でも1年中常緑で葉っぱが落ちないので、みんなの家の生活に寄り添っているイメージなんです。
それで良いかなと思って、花屋をatelier tonericoと名付けました。
サロンはフランス語で集まるという意味があるので、レストランは人が集まる場所になったらよいと思ってSalon de Tonericoと名付けました。
おすすめメニューについて教えてください。
岬千尋
サラダが一押しなんです。
普段は自分たちは花を束ねているんですけど、そういうイメージでサラダを盛り付けている感じです。
ブーケのようなサラダということでブーケサラダとしています。
目で見るだけではなくて、ナッツやハーブが入っているので五感で楽しめます。
SNSで写真が映えるのでサラダを注文する人が多いです。
寒い季節になってからはパスタやグラタンもよく出ますね。
新しいメニューとして、旬の食材を使って季節を感じられるコースを頑張って考えているところです。
春は紫の花が出回りやすいので、季節に合った色も取り入れていきたいですね。
パフェについてのエピソードは?
岬千尋
ティラミスパフェの花が土から芽吹いているイメージというのが、花屋がやるレストランとしてが自分たちが一番やりたいことかなと思っています。
岬美由紀
食を通して花を体験するきっかけになればと思っています。
花屋がやっている、というところにリンクしてメニューを開発していきたいですね。
「いちごとマスカルポーネのパフェ」は、倉敷市船穂のROSSO(ロッソ)さんのいちごを使わせてもらっています。
パフェもブーケサラダも、ROSSOさんとの出会いがあって作ったものなんです。
私たちは生産者さんにこだわりたいと思っているんですけど、ROSSOさんは完熟状態でのいちごの出荷にこだわっているんです。
そのコンセプトが素晴らしいと思って、仕入れさせてもらうようになりました。
完熟の出荷なので届いて箱をあけたときの香りが違いますし、口に残る余韻が他のいちごと違いますね。
岡山は生産者さんと距離が近く身近にいて話ができる環境なので、それは岡山の強みだなと思います。
夜のメニューや店内の雰囲気はどうですか?
岬千尋
基本的に昼も夜もメニューは同じです。
ですが、もうすぐメニューを刷新する予定です。
バーのような雰囲気で、食事にも力を入れて、料理に合ったアルコールが提供できればと思っています。
岬美由紀
花屋としてもっと気軽に、散歩のように来てもらえるようになればと思っているんですが、やっぱりそれがなかなか難しくて。
そういう意味でいうと、レストランとかバーだと皆さんの来るハードルが下がるのではと思っています。
夜の時間帯にはバーに男性のお客さんがたくさん来られて、花に興味を持ってもらえたりしてうれしいですね。
お誕生日に花をプレゼントしたいからと相談されたりもしました。
今まで花に興味がなかった人たちに、花のことを知ってもらえている感じでうれしいです。
夜の時間帯に営業することで、花を楽しんで下さる層が広がるのではと思っています。
ここに花があってよかったなと感じて帰ってもらえたらと思います。
今後やりたいことは?
岬美由紀
異業種と掛け合わせていく、いろいろな人と出会って関わっていくことが面白いと思っています。
以前も開催したことがあるんですけど、ビオラのコンサートをしたり、花に囲まれて何かできるイベントなどをしていきたいです。
「スイートピーナイトをしたいね」と生産者さんたちと話したりしています。
ここの花を全部スイートピーにして、香りを楽しんで、生産者さんたちの話を聞きながら飲めるみたいな会とか。
花屋だからこそつながっている縁があると思うので。
岬千尋
生産者さんの話を聞くと勉強になるし、それを知ったからには花屋の僕たちが伝えていくことが役目かなと思っています。
岬美由紀
花屋だから知ったこととか、飲食やってるからわかったこととかを来てくれるお客さんたちに還元したいですね。
それによって生産者さんも励みになると思います。
花が飾られたり、作ったものを食べているのを見る機会って、生産者さんはあまりないんですよね。
それを間にいる私たちがフィードバックしていくとお互いに励みになるので。
お店をやるうえでは大切なのかなと思っています。
岬千尋
生産者さんが作ったものを解説しながら花を見たり、いちごを食べたりもやってみたいですね。
サロンなのでみんな集まって、そこで何か生まれるお店にしたいです。
おわりに
花の良さをもっとみんなに知ってもらいたい、という真っ直ぐな想いで運営されているSalon de Tonerico。
花や草木に囲まれて、料理やデザートお酒を楽しみながら季節の花を感じてみるのも良いかもしれませんね。
たくさんの人と花が出会える場所、今後のSalon de Tonericoの展開が楽しみです。
Salon de Tonericoのデータ
名前 | Salon de Tonerico |
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住所 | 岡山県倉敷市阿知2丁目7-10 2F |
電話番号 | 050-8883-6966 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前11時~午後10時 |
定休日 | 月、火 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 |
座席 | 18席 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | Salon de Tonerico:Instagram |