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たご作の大将・千地岩 昌さんにインタビュー
大衆割烹 たご作で手際よく調理をする姿が印象的な、大将の千地岩 昌(ちじいわ あきら)さん。
千地岩さんに、たご作を開業した経緯やお店の特徴・こだわりなどについてお話を聞きました。
インタビューは2019年10月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
下関などの和食料理店で働いてきて、30歳のときに地元・倉敷で開業
料理の世界にはいつ頃から興味があった?
千地岩
いつ頃かわかりませんねぇ(笑)
私の父が料理人として働いていたので、自然な形でいつの間にか料理の世界に興味を持っていました。
だから、社会に出て自然と料理の世界に入ったんですよ。
「たご作」を開業した経緯は?
千地岩
もともと下関の和食店で長年働いていました。
その後、地元・倉敷のお店で和食の料理人の仕事をしていたんですが、そのお店が閉鎖することになったんです。
全国にお店があったのですが、私は閉鎖後に東京へ行くという話がありました。
でも、父の体調不良など、プライベートでもいろいろありまして……。
それが、ちょうど30歳のとき。
将来、自分の店を持ちたいという願望もあったので、30歳という節目の年齢もあり、思い切ってお店を構えることにしたんですよ。
それで2005年に、たご作をオープンしました。
ちなみに父は、今いっしょにこのお店をやっています。
自慢は瀬戸内の鮮魚。ほかにもあんこう鍋やぼたん鍋が売り!
たご作のおすすめは?
千地岩
やっぱり、一番は地元を中心とした瀬戸内の鮮魚を使った料理。
これはぜひ食べて欲しいですね。
特に刺身の盛り合わせは人気です。
その日その日の入荷によって、盛り合わせる魚の種類は変わります。
あと日替わりのメニューもあって、その日の入荷に合わせた鮮魚料理を用意していますよ。
定番ですが、煮魚とか焼き魚など、どなたにもなじみのある料理がおすすめですね。
ランチもやっているんですが、そこでも日替わりで魚料理のランチも出しています。
それも人気ですよ。
あと、冬季限定なんですが、ぜひ食べて欲しいのがあんこう鍋とぼたん鍋!
下関の和食店で働いていたときに、あんこう料理もつくっていました。
下関はあんこう料理の本場です。
本場・下関のあんこう鍋を食べられるのは、倉敷では少ないですから、たご作の売りですね!
ちなみに、あんこうは鳥取県の境港で水揚げされたもの。
それと、ぼたん鍋は備前市で獲れたものを使っています。
懇意にしている農家のかたから直に買っていますよ。
あんこう鍋もぼたん鍋も、一人鍋にも対応しています!
ぜひ、味わって欲しいですね。
お客さんの声を大切にしてきたからメニューが増えた
ほかにたご作の特徴は?
千地岩
お客さんとのコミュニケーションが楽しいので、たご作ではお客さんと店の距離感が近いことかな。
なかには「自分が釣った魚で料理をしてくれ」っていう困った注文あったりしましたね(笑)
お客さんに愛されている証拠なのかもしれません。
あと、メニューにない料理を注文されたり……。
でも、それに関してはできる範囲で要望を聞いてあげたいなという思いもあるんですよね。
だから、メニューが徐々に増えてしまいました(笑)
お客さんが食べたい料理を食べるのが、一番おいしいと思うし。
今では割烹料理店なのに、ギョウザやチャーハン、ステーキまでありますよ。
しかも、一番人気の料理はギョウザ、二番人気は牛スジの煮込みなんです。
また、観光客やビジネス客のかたも来られます。
こういう地域に根付いたお店が好きで、あえて探してやってくるそうです。
あと、近くのホテルが宿泊しているかたに、うちを紹介してくれることもあります。
お客さんの年齢層は?
千地岩
幅広い世代のかたにご利用いただいています。
特にランチタイムは、ご年配のかたも多いです。
近くに、庶民的な和食料理が食べられる店が少なくて、ご年配のかたに愛用されています。
毎日来てくれるかたもいますよ。
あとは、店のまわりには企業なども多いので、サラリーマンのかたのお昼ごはんによく利用されています。
手づくりのメニューにこだわりたい
たご作のこだわりや、今後やっていきたいことは?
千地岩
こだわりは「手づくり」の料理を出すこと。
可能な限り、メイン料理から小鉢に至るまで、自分の手づくりのものを出すようにしています。
お漬物も、お店で漬けてますよ。
さきほどのとおり、うちは地域に愛されている店。
ご年配のかたや、サラリーマンのかたのお昼ごはんとして、何度も食べていただいています。
だから、お客さんが毎日来てもおいしいと思ってもらえるように、手づくりで安心できる料理を心掛けていますね。
手づくりは、これからもずっとこだわり続けていくつもりです。
おわりに
大衆割烹たご作は、勤め先の近くあって欲しいようなお店です。
毎日のランチを外食にする場合、しゃれたものを毎日食べると飽きてしまうもの。
たご作のランチは、日替わりで、いつも家庭に出てくるような料理が楽しめます。
しかも、本格派の料理人がつくるので、すごくおいしく、栄養バランスもいい。
食材も地元・瀬戸内の鮮魚なのもうれしいところ。
毎日ランチで通いたいお店です。
また、夜のメニューも瀬戸内の鮮魚料理がたくさん。
しかも、割烹料理店なのに洋食から中華まであります。
そしてなんといっても、冬季限定のあんこう鍋・ぼたん鍋。
とくにあんこう鍋は、本場の下関で修業した大将ならではのメニューです。
あんこう鍋もぼたん鍋も、倉敷周辺では食べられる店が少ないので、魅力的ではないでしょうか。
たご作の料理は、どれもどこかやさしく懐かしい味わい。
まるで、気さくな大将の人柄が味にあらわれているようでした。
大衆割烹 たご作のデータ
名前 | 大衆割烹 たご作 |
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住所 | 岡山県倉敷市鶴形1丁目2-5 坂本ビル 1階 |
電話番号 | 086-425-0182 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前11時30分〜午後2時 (ラストオーダーは午後1時30分) 午後5時〜午後11時 (ラストオーダーは午後10時30分) ※ ランチ営業は月〜金曜日(祝日除く)のみ |
定休日 | 日 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 電話にて受付 |
座席 | 全25席 ・カウンター:7脚 ・2人掛け座敷:3卓 ・4人掛け座敷:3卓 |
タバコ | 喫煙可能 |
トイレ | 和式トイレ |
子育て | ・ベビーカー入店可能 ・子供用食器あり |
バリアフリー | 車椅子入店可能だが、入口に段差あり。トイレは車椅子非対応 |