お好み焼TAKU店主の大森 拓さんにインタビュー
取材中も私たちに気配りをしてくださる手際の良い店主です。
店主の大森拓さんに話を聞きました。
開業のきっかけは?
大森(敬称略)
広島で飲食店をしていたんですが、倉敷に帰って来なくてはいけなくなったんです。
倉敷に帰って来て何をしようかなぁと考えたときに、僕はカレーが好きだったんでカレー屋さんはどうかなと。
でも人からカレーは家で食べるものだと言われたんです(笑)。
じゃあ何が出来るかなと考えて。
うちのかみさんが広島出身で、僕も広島でお好み焼をいろいろ食べて、そして知り合いの所に修業に行かしてもらったりして、お好み焼を始めてみようかなと思ったんです。
その後ソース屋さんにも勉強に行って、改めてお好み焼について学びました。
でもここは広島じゃないから、中途半端なお好み焼を作るんだったらしないほうがよいだろうと思って。
だから麺も広島から取り寄せているんです。
それをすると倒産するよといわれるんですが、本当に美味しいものだけ使いたいんです。
そのなかで好物のカレーも一緒にメニューにしたいなと。
うちのカレーはインド人が食べて美味しいと言ってくれたこともあります。
そうやりながら22年やってきたんです。
人気メニューについて教えてください。
大森
開業時からお好み焼とカレーの2本柱です。お好み焼もカレーもよく出ます。
やっぱりホルモンうどんは若者の注文が多いですね。
最初のころは良いホルモンが手に入らなかったんです。うどんは讃岐うどんを使って、たれも美味しくて。
でもホルモンが良くないから人気がなかった。
今は一番良いホルモンを持ってきてもらっているから、本当に美味しいです。結構出るようになりましたね。
うちのかみさんがああしようこうしようと言ってくれて、開業から20年超えてできたメニューが焼きそばカレーなんです。
焼きそばカレーは初めて食べる人がカレーなの?焼きそばなの?と言いながら食べてくれて(笑)。
食べてみたら美味しいということで、食べる人は食べるだろうとメニューに載せました。
お店のこだわりは?
大森
広島風の看板をかかげてるから、なんだこれはと思われたくないんです。
特注の鉄板も厚さ2センチメートルのものを使っていて、鉄板だけで1トンあります。
鉄板を温めるために230度くらいまで温度を上げるのですが、決して曲がらないんです。
薄い鉄板だと焦げ付いたら曲がって油も小麦粉も一緒になって食べにくい。
この鉄板を使ってないと広島風お好み焼はできないんです。
店内に飾ってある組み木についてのエピソードは?
大森
店内に飾ってある組み木も作って売りたいなと考えています。
組み木の有名なデザイナーの小黒三郎(おぐろ さぶろう)先生がうちのお客さんでカレー食べに来ていたことがきっかけで作り始めました。
機械も小黒先生が昔使っていた古い機械を送ってもらったんです。
僕の作るのはオリジナルで全部猫の顔をしています。
子どもの頃から三毛猫が好きだったこともあって。
磁石を入れたり鈴を入れたり工夫して、いろいろな組み木を作っています。
今後の抱負は?
大森
本当にここでいろいろな人と出会わせてもらいました。
インバウンドのときは外国人観光客もたくさん来られて、英会話で対応したりしましたしね。
このメニューでたくさんの人に喜んでもらいました。
新型コロナウイルス感染症の影響で店が流行らないときは大変でしたが、これからは忙しくなるのではと思っています。
体力的にも営業時間がだんだん短くなってきているんですが、わざわざ来てくれた人が来ても閉まっていたということがないように、がんばってやろうと思います。
おわりに
たくさんの人に美味しいものを食べて喜んでもらいたい、という店主の気持ちがたくさん込められたお店です。
また、仲の良いご夫婦で知恵を出し合い営まれている姿にもほっこりさせられます。
22年間変わらぬ味の広島風お好み焼を、ぜひ倉敷で食べてみてください。
お好み焼TAKUのデータ
名前 | お好み焼TAKU |
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住所 | 岡山県倉敷市船倉町1253-1 ローズガーデン |
電話番号 | 086-434-2003 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 平日・土曜日:午前11時30分~午後2時30分、午後5時30分~午後9時(ラストオーダーは午後8時30分) 日祝:午前11時30分~午後3時、午後5時30分~午後8時(ラストオーダーは午後7時30分) |
定休日 | 月 祝日は営業 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 |
座席 | 19 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | |
子育て | |
バリアフリー | |
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