SNSで集客と聞くと、どのようなイメージをもちますか。
- 見映えがいい写真をたくさん載せている。
- 毎日新しい投稿を作って大変そう。
- 聞いたことはあっても、実際に活用するとなると何からしていいか分からない。
そんな悩みに対して解決のヒントになるイベントが、2024年11月8日に開催されました。
「倉敷から全国へ 地域密着型店舗のための広告費ゼロSNS戦略〜1日完結!フォロワー要らずの集客術講演会」です。
講演会の主催者は、倉敷美観地区にあるLOGIN Kurashiki内の、旅行会社に勤めている大浦翔太(おおうら しょうた)さんです。
メイン講師は、X(旧Twitter)の運用で活躍されている、せら課長さん。
ゲストに、新見市のお寺で広報をしているしばたみさんを呼び、SNSの活用方法について学ぶセミナーです。
SNSを使って影響の輪を広げているお2人が、どのようにSNSを運用してきたのかを知りたく、講演を聞いてきました。
記載されている内容は、2024年12月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
講師プロフィール
せら課長さんとしばたみさんのプロフィールを紹介します。
せら課長(株式会社Omoitsuki C.E.O)
せら課長さんは、企業や経営者のSNS運用アドバイザーとして活躍されており、自身もXのフォロワーが7万人いるインフルエンサーです。
「あなたにお願いしたい」と言われるSNSブランディングが得意で、中小企業のSNS戦略をサポートし、多くの成功事例を生み出しています。
また、SNSを使ったイベント企画力も強みで、513人が参加するというギネス世界記録を樹立した経験があります。
その時の企画は、指定した時間帯に、夢を書いた紙を持った写真をX上に投稿して、投稿の中に「#夢祭りギネス世界記録」の言葉を入れるというものでした。
- https://x.com/sera_sera_sera8
しばたみ
しばたみさんは、実家である新見市・済渡寺(さいどうじ)の広報として、SNSの力で白龍門(はくりゅうもん)を岡山観光WEBアクセスランキング1位にしました。今では済渡寺は写真映えするスポットとして大人気です。
1回のプレスリリース発行で、NHK岡山放送局と岡山にある民放全社からの取材を受け、朝日新聞全国版の見開きに掲載されるなど、メディアを戦略的に活用して、集客や売り上げにつなげた実績をもちます。
講演会のきっかけ
今回の講演会は、主催者の大浦さんが、元々Xで交流のあったしばたみさんに声をかけたことから始まります。
LOGIN Kurashikiにもっと人を呼びたいという思いがあった大浦さん。
しばたみさんに相談するなかで、SNSの力を活用しようという話からせら課長さんを紹介してもらい、今回の講演会が実現しました。
会場選びと当日のようす
講演会の開催が決まると、自分たちだけではなく、倉敷や岡山県の発信力を高めたいと大浦さんは思いました。そして倉敷らしい場所で開催したいと考え、新渓園の敬倹堂(けいけんどう)を会場に選びます。
当日、会場には100人近い参加者が集まり、皆さん真剣に耳を傾けていました。
年齢層は幅広く、経営者や会社員のほか、自治体の職員も参加しています。
県外から参加している人もいて、SNS活用について関心の高さが伺えました。
せら課長さんの講演
講演会は、まず倉敷という地域の可能性についてから始まりました。
テーマは地方観光PRとSNS集客について
せら課長さんは講演会当日に東京から来ました。
倉敷駅から会場へと向かう道のりで、美観地区の街並みや立ち寄ったお店について、たくさん発信する材料があると感じたそうです。
一方で、XやInstagramで倉敷や美観地区について検索してみると、発信は少ない状況。
「倉敷にはまだまだ伝えられることがある、ネタの宝庫」だと言います。
「魅力を伝えることができるように皆さんの応援がしたい。発信することで、小さな画面を通して人生が大きく変わると知ってもらいたい」
せら課長さんはそう力強く参加者に語りかけます。
SNSに取り組むべき理由と背景
次に話すのはSNSに取り組むべき理由です。せら課長さんは理由として、「人が物を買う流れに応じた情報発信をしなければ、選ばれない時代になっているから」と言います。
その背景として、次の2つを挙げます。
- 人が情報を受け取る手段の多様化
- 人が欲しい物やサービスについて情報を探す際の動きの変化
これまではテレビや新聞など、情報を受け取れる手段が限られていましたが、近年はSNSやインターネットなど、いろいろな手段で情報を受け取れるようになったと言います。
また、人が物やサービスを購入する際、これまでは、サービスを知って比較検討して購入といった段階的な流れでした。近年はサービスを知ってもすぐに購入するのではなく、いったん情報から離れて、ふとした瞬間に購入する、不規則な流れになっていると説明します。
認知と発信について
そして、SNS集客で大切になるのが認知活動であると話します。認知を得る目的は、お客様に「〇〇と言えばあなたのお店だよね」と思い出してもらうこと。そのためには、どのようなことができて、どのような想いで事業をしているのかを知ってもらう必要があると話します。認知の種類について話した後は、認知を得るために必要な行動と、認知を深めるための具体的なアクションについて述べました。
最後に発信について、「SNSを見ている人は、どのような情報が欲しいのか考えてほしい」とせら課長さんは言います。
自分たちが当たり前と思っていることを発信していく大切さを伝えて、せら課長さんは講演を結びます。
しばたみさんの講演
講演のテーマはSNSとプレスリリースの活用についてです。
「玄関から外に出て、どこを見ても家がない人、お店がない人はいますか?」
講演はこんな質問から始まりました。参加者が100人近い会場で、手が上がったのは1〜2人。
しばたみさんが広報を務める済渡寺は、最寄りのお店まで車で片道23分。
「皆さんお隣さんが近いので、済渡寺よりもラクに集客できますよ」と参加者へエールを送ります。
ターゲット設定
SNSの発信にあたっては、どのような方がお客様になってほしいか、ターゲットを的確に設定することが成功のカギとなるそうです。
そして、組織でSNSを運用するのであれば、どのような人に向けて発信しているのかをメンバー内で共有しておくことも大切と話されます。
コンテンツづくり
コンテンツを作るポイントとして、設定したターゲットから、どのタイミングでアクションを起こすのか、お客様は何を求めているのかなどを落とし込むと良いそうです。また、メディアが取り上げたくなる要素を考えながら作るのもポイントだと言われます。
プレスリリースについて
プレスリリースについて、費用を抑えながらも効果的な方法を、実体験を元に話されました。
ポイントは、自らメディアやお客様に情報の拡散を働きかけることです。1つのメディアに取り上げられると、他のメディアにも注目してもらえる可能性が高まるそうです。
「皆さん1人1人の頑張りが、結果的に倉敷・岡山県・日本を伸ばしていきます」と語り、しばたみさんは講演を終えました。
講演会に参加して
せら課長さんとしばたみさんのお話を聞いて、SNSの活用に特別なスキルはいらないと思いました。
自ら行動を起こす。画面の先では人が発信を見ていることを意識して、情報を伝える。
地道な行動を積み上げてきたからこそ、お2人の影響はここまで広がったのだと思います。
また、講演会の開催に至るまでも、SNSの力を感じました。主催者の大浦さんが講演会の情報を発信すると、それを見たたくさんの人が、拡散に協力していました。
発信を通して人を惹きつけて、応援の輪を作ることができる。SNSの可能性を強く感じられる講演会でした。
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倉敷から全国へ 地域密着型店舗のための広告費ゼロSNS戦略〜1日完結!フォロワー要らずの集客術講演会のデータ
名前 | 倉敷から全国へ 地域密着型店舗のための広告費ゼロSNS戦略〜1日完結!フォロワー要らずの集客術講演会 |
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期日 | 11月8日(金)午後6時30分〜午後8時 |
場所 | 岡山県倉敷市中央1丁目1-20 |
参加費用(税込) | 3,000円 |
ホームページ | Peatix|告知ページ |