日本遺産フェスティバル in 倉敷オープニングセレモニー(2025年10月25日開催)〜 未来へ地域の遺産をつなぐ

「日本遺産」創設10周年の記念すべき年に、全国104のストーリーが倉敷に集結しました。10月25日・26日の2日間にわたり開催された「日本遺産フェスティバル in 倉敷」は、多くの来場者が訪れ大きな賑わいを見せました。

フェスティバルの始まりを飾ったのは、倉敷市芸文館でおこなわれたオープニングセレモニーです。

多くの観客が見守る舞台では、倉敷の高校生や大学生によるパフォーマンス、地元に伝わる「下津井節」の披露、さらにクイズプレーヤーの伊沢拓司さんによる特別基調講演など、多彩なプログラムが展開されました。

大いに盛り上がったオープニングセレモニーのようすを紹介します。

記載されている内容は、2025年11月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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「日本遺産フェスティバル in 倉敷」とは

日本遺産フェスティバル in 倉敷のチラシ(画像提供:倉敷市)
日本遺産フェスティバル in 倉敷のチラシ(画像提供:倉敷市)

「日本遺産フェスティバル」は全国104の日本遺産のストーリーが集結する、日本遺産に関しては国内最大のイベントです。

2025年10月25日・26日の2日間、倉敷アイビースクエアを主会場に開催されました。

オープニングセレモニー会場の入り口でお出迎え

オープニングセレモニー会場である倉敷市芸文館の入口では、さっそく、くらしき日本遺産大使の素隠居(すいんきょ)が来場者を出迎えていました。

「幸せになりますように」という願いを込めて、赤いうちわで頭をぽんぽんと優しく叩いてくれます。

くらしき日本遺産大使の素隠居(すいんきょ)
倉敷素隠居保存会 ~ 倉敷のお祭りを江戸時代から見守り続ける「素隠居」を継承する市民団体

幕開けは書道パフォーマンス

地元の岡山県立倉敷商業高等学校 書道部2年生12名による書道パフォーマンス

オープニングの冒頭を飾ったのは、地元の岡山県立倉敷商業高等学校 書道部2年生12名による書道パフォーマンスです。

披露されたパフォーマンスのテーマは「飛翔(ひしょう)」。
力強い大きな「飛翔」の文字が書かれました。希望や夢を持ち、未来へ羽ばたこうとする思いと、飛び立つまでに困難があっても乗り越えていこうというメッセージを込めたそうです。

地元の岡山県立倉敷商業高等学校 書道部2年生12名による書道パフォーマンス
倉敷商業高等学校 書道部 〜 「文字の力」を書道パフォーマンスと社会貢献活動を通じて伝える、地域に根ざした商業高校

続いては、日本遺産構成文化財の「下津井節(しもついぶし)」です。
三味線の音と下津井節に合わせ、瀬戸内海の波を表現したしなやかな踊りは、幻想的な雰囲気と優雅さを感じさせました。

下津井節(しもついぶし)
下津井節(しもついぶし)
江戸時代から続く民謡「下津井節」~ 約150年の歴史を持つ民謡を伝承する下津井の取り組み

主催者挨拶など

主催者挨拶として、文化庁参事官(文化拠点担当)・笈田雅樹(おいた まさき)さん、開催地挨拶として、倉敷市長 伊東香織(いとう かおり)さん、共催者挨拶として観光庁 観光地域振興部長 長﨑敏志(ながさき さとし)さん。来賓として、日本遺産推進議員連盟会長・衆議院議員の谷公一(たに こういち)さんからの挨拶もありました。

皆さまそれぞれ、日本遺産についての思いを語りました。

伊東香織(いとう かおり) 倉敷市長
伊東香織(いとう かおり) 倉敷市長

次のアトラクションは「くらしき作陽大学アンサンブルギフトによる木管(もっかん)五重奏」です。
その美しい音色に、観客一同聴き入っていました。

くらしき作陽大学アンサンブルギフトによる木管(もっかん)五重奏

特別基調講演とトークセッション

株式会社QuizKnock(クイズノック)CEOでクイズプレーヤーの伊沢拓司(いざわ たくし)さんによる特別基調講演もおこなわれました。

株式会社QuizKnock(クイズノック) CEO/クイズプレーヤー 伊沢 拓司 (いざわ たくし)さん

続いて、倉敷市日本遺産推進協議会 副会長 尾崎聡(おさき さとし)さんがコーディネーターをつとめた、トークセッション「未来に伝えたい日本遺産 ~倉敷の宝物を見つけて、伝えて、残す~」がおこなわれました。

左から、尾﨑聡さん、伊沢拓司さん、小田晃弘さん、橋本侑芽さん

登壇者は以下のとおりです。

  • 尾崎聡さん
    倉敷市日本遺産推進協議会 副会長
  • 伊沢拓司さん
    株式会社QuizKnock CEO /クイズプレーヤー
  • 小田晃弘(おだ あきひろ)さん
    倉敷素隠居保存会 事務局長
  • 橋本侑芽(はしもと ゆめ)さん
    令和6年度くらしき日本遺産検定子どもの部 満点獲得者 小学6年生

三者それぞれの視点から、「見つける(過去)」「伝える(現在)」「残す(未来)」についてトークを繰り広げました。

株式会社QuizKnockCEO/クイズプレーヤー 伊沢拓司さん
株式会社QuizKnock CEO/クイズプレーヤー 伊沢拓司さん
倉敷素隠居保存会 事務局長 小田晃弘さん
倉敷素隠居保存会 事務局長 小田晃弘さん
令和6年度くらしき日本遺産検定子どもの部 満点獲得者 小学6年生 橋本侑芽さん
令和6年度くらしき日本遺産検定子どもの部 満点獲得者 小学6年生 橋本侑芽さん

橋本さんは「大原孫三郎(おおはら まごさぶろう)を尊敬している」と話し、大原孫三郎ゆかりの有隣荘、帆布やいぐさ製品、素隠居が倉敷の宝物と語ります。

また、未来の倉敷については、歴史と現在が共存し続け、倉敷の魅力に気づく人が今後もっと増えるはず、とも語っていました。

小田さんは美観地区のすぐ近くで生まれ育ったとのこと。
素隠居は祭りの先導役として、人々に福をもたらす、倉敷ならではの宝であると紹介しました。また、倉敷の美観地区の本質はこれから先、変わらないと信じているとし、橋本さんのような若い世代への継承が大切だと話しました。

倉敷市日本遺産推進協議会 副会長 尾崎聡さん
倉敷市日本遺産推進協議会 副会長 尾崎聡さん

尾崎さんは「倉敷は新しいものを取り入れながら、古いものにも学び続けているまち。50年後、100年後も倉敷が繁栄していることを願います」とセッションを締めくくりました。

未来へと伝えたい日本遺産

10月25日と26日の二日間にわたり開催された「日本遺産フェスティバル in 倉敷」のオープニングセレモニーで披露された、倉敷の高校生や大学生によるパフォーマンス、下津井節は心に響きました。

また、伊沢拓司さんの特別基調講演、トークセッション「未来に伝えたい日本遺産 ~倉敷の宝物を見つけて、伝えて、残す~」では、登壇者それぞれの貴重な意見を聞いて、とても興味深く、楽しいひとときでした。

日本遺産は地域の「宝物」であり、地域を活気づけ、訪れる人々を楽しませる力があると感じたオープニングセレモニーとなりました。

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日本遺産フェスティバル in 倉敷オープニングセレモニーのデータ

シンポジウム
名前日本遺産フェスティバル in 倉敷オープニングセレモニー
開催日2025年10月25日(土)
午前10時〜午後12時
場所倉敷市芸文館
参加費用(税込)無料
ホームページ日本遺産フェスティバルin倉敷

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