備中神楽を見たことがありますか?
備中神楽は500年以上前の室町時代、神職によって神前に奉納されていた「荒神神楽(こうじんかぐら)」が起源であるといわれており、1979年に国指定重要無形民俗文化財に指定されました。
どちらかといえば、高梁市・井原市・矢掛町あたりで盛んなイメージもありますが、実は倉敷市で備中神楽を披露している団体があります。
備中神楽保存振興会 備中神楽倉敷社が主催し、今年(2026年)で30周年を迎える「第30回備中神楽鑑賞会倉敷公演」を紹介します。
記載されている内容は、2026年5月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
備中神楽鑑賞会(倉敷公演)とは

備中神楽鑑賞会(倉敷公演)は、2026年5月24日(日)に倉敷市芸文館 ホールで開催される備中神楽の鑑賞会です。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策で中止になった年もありますが、基本的には毎年開催されており、2026年で30回目を迎えます。
今回は備中神楽と同じく国指定重要無形民俗文化財に指定されている、島根県西部の石見(いわみ)地方に伝わる「石見神楽」も披露される予定です。
備中神楽保存振興会 備中神楽倉敷社にインタビュー

鑑賞会を主催する備中神楽保存振興会 備中神楽倉敷社 副会長の白神敏昭(しらが としあき)さんに話を聞きました。
備中神楽鑑賞会の企画の経緯を教えてください。
白神(敬称略)
1995年に備中神楽保存振興会が立ち上がったのが始まりです。
もともと高梁市・井原市・矢掛町などには備中神楽に関わる人が多くいたのですが、仕事などの都合で岡山市や倉敷市周辺に移り住む方が増えました。
しかし当時、岡山や倉敷では神楽があまり行われていなかったため、岡山や倉敷にお住まいの方々にも神楽を見て知ってもらいたいという思いから、会が立ち上がりました。
以来、岡山と倉敷でそれぞれ公演を行っており、今回の倉敷公演で記念すべき第30回を迎えます。

今回の目玉や注目ポイントを教えてください。
白神
今回は30回記念ということで、島根県の「石見神楽」の団体をお招きしてコラボレーション公演を行います。
石見神楽は衣装もパフォーマンスも非常に派手で、迫力があってかっこいいのが特徴です。一方で私たちが舞う備中神楽は、演劇的な要素が濃く、時事ネタを取り入れた漫才のようなお笑いの要素も織り交ぜられた、めりはりのある神楽です。
今回は、この二つの神楽の違いを見比べて楽しんでいただけたらと思います。
また、初めて見る方には、大国さまがお菓子やお餅を客席に投げる「福の種」の場面や、激しい合戦のシーン、そして大迫力のオロチ退治などに注目していただけると、神楽の面白さや迫力を存分に味わってもらえると思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。
白神
会場となる倉敷市芸文館は美観地区のすぐ隣にありますので、午前中は美観地区を散策していただき、午後からゆっくりと神楽を鑑賞するという、充実した1日を過ごしていただきたいですね。
最近では、お笑い芸人の東京ホテイソンさんのネタをきっかけに「備中神楽を初めて見る」という方も少しずつ増えてきています。
ただ、どうしても高齢化により神楽を担うメンバーが減ってきているのが現状です。若い世代の方々にもぜひ見て知っていただき、「神楽をやってみたい」と思う方が少しでも増えて、一緒に支えていただければと願っています。
国指定の重要無形民俗文化財であり、岡山県の宝でもある備中神楽の魅力を、ぜひこの機会に会場で体感してください。
おわりに

筆者が子どもの頃、矢掛に住む親戚の家で何度か備中神楽を見たことがあります。
しかし、「備中」と名が付くわりには倉敷で見たことがなく、鑑賞会が30年近く続いていたことも、今回の取材を通じて初めて知りました。
備中神楽を近くで鑑賞できる貴重な機会です。
5月24日は倉敷市芸文館に足を運んでみてはいかがでしょうか。















































第30回備中神楽鑑賞会倉敷公演
住所:
岡山県倉敷市中央1丁目18-1
倉敷市芸文館 ホール
開催日時:
2026年5月24日(日)
午後0時30分〜午後5時30分
費用:
前売り:1,500円
当日:1,800円
中学生以下・障がい者(付添人1名):無料
Webページ:
Instagram公式アカウント
https://www.instagram.com/kagura__kurashikisya/