阿智神社〜山の上から倉敷を見守る総鎮守。「阿知の藤」も見どころ

観とこ／ 2024.05.04

阿智神社の宮司・新井俊亮さんにインタビュー

倉敷の総鎮守として、倉敷の街を見守る阿智神社。

宮司・新井俊亮(あらいしゅんすけ)さんに話を聞きました。

インタビューは2022年11月の初回取材時に行った内容を掲載しています。

観光地にある神社だが、参拝者は地元のかたと観光などで倉敷に来たかた、どちらが多い？

新井(敬称略)

観光で来られたかたの参拝が多い印象です。
やはり美観地区という観光地の中にありますので。

もちろん地元のかたの参拝も、ある程度はありますよ。

朝の散歩や犬の散歩、出勤のついでに参拝されるかたもおられますね。

あとは安産祈願などのご祈願や、七五三での参拝です。

結婚式も多いですね。

観光地ということもあり近くにホテルがあるので、当社で結婚式をしたあと、近くのホテルで披露宴を挙げられます。

観光スポットとしての阿智神社の魅力は？

新井

美観地区という一大観光地にありながら、阿智神社は街の喧騒から離れていることですね。

美観地区を歩くとどうしても観光客が多くて、ガヤガヤしています。

阿智神社は一歩境内に足を踏み入れると、木々に囲まれて静かな雰囲気。

しかも阿智神社は街中にありますが、境内はとても広いので、観光客のかたがよく驚かれますね。

観光の合間にお参りして、広々とした「鎮守の森」を体感していただき、ぜひ心をリフレッシュしてもらえたらと思います。

本殿の屋根を葺き替えると聞いた。

新井

令和4年(2022年)から令和9年(2027年)3月ごろまでの約5年をかけて、本殿の屋根の葺き替え工事を実施します。

阿智神社の屋根は、「檜皮(ヒワダ)葺き」というヒノキの皮を使った方式です。

檜皮葺きの屋根は、だいたい40年くらいが耐用年数です。

当社本殿の檜皮葺きの耐用年数が来たので、今回葺き替え工事を実施することになりました。

工事が完了するまでのあいだは、当社の御朱印は葺き替え工事限定版を授与していますので、ぜひ参拝して御朱印をいただいてみてください。

あと葺き替え工事のご奉賛のお願いもしておりますので、ご協力いただけると大変ありがたく存じます。

読者へのメッセージがあれば、教えてほしい。

新井

神社といえば、宮司などは年配の人が多く、堅苦しいイメージがあるかもしれません。

実は阿智神社は、宮司の私を含め全体的に若い職員ばかりなんです。

若さとアイデアを活かし、さまざまなイベントを催したり、若いかたにも喜んでもらえるような御守りなどの授与品をそろえたりするつもりです。

今まであまり神社に関心がなかった若い層にもアプローチできるよう、若い世代ならではの工夫で情報を発信しています。

SNSにも力を入れておりますので、見ていただけると幸いです。

ぜひ気軽に参拝していただければと思います。

阿智神社は、倉敷美観地区の町並ができる前から鶴形山の上に鎮座していました。

倉敷の歴史を知っている神社です。

美観地区へ観光に来たら、ぜひ参拝して神様にごあいさつしてみてもいいかもしれません。

境内からの眺めもすばらしいので、おすすめです。

また、阿智神社を含む鶴形山一帯は「鶴形山公園」として整備されているので、散策してみてはいかがでしょうか。