HOIDA CRAFT 〜 真備町の旧酒蔵から挑む、リキュールと甘酒造りへの新たな一歩

HOIDA CRAFT株式会社 代表取締役 渡邊信行さん

代表取締役 渡邊信行さんにインタビュー

商品作りへのこだわりや今後の展望などについて、代表取締役の渡邊信行さんに話を聞きました。

HOIDA CRAFT株式会社 代表取締役 渡邊信行さん
HOIDA CRAFT株式会社 代表取締役 渡邊信行さん

リキュール作りを始めようと思ったきっかけを教えてください。

渡邊(敬称略)

以前の酒蔵(ヨイキゲン)時代にもリキュールは製造していましたが、当時はあくまでも「日本酒のついでに売れるもの」という立ち位置でした。 HOIDA CRAFTを創業するにあたり「リキュール専門工房」として、リキュールが持つ可能性を深掘りしたいと考えました。

「フルーツ王国おかやま」が誇る果物(白桃、梨、シャインマスカットなど)や、かつて岡山が一大産地であった日本ハッカといった地元の豊かな素材を最大限に生かしたいという思いも、リキュール造りの大きな動機となっています。

香料や着色料を使わず、果物本来の味を大切にした「圧倒的な果肉感」のあるリキュールを作ることで、地域の魅力を発信しようと思っています。

HOIDA CRAFT 工房内の試験設備

今年(2026年)、新商品を発表されるそうですね

渡邊

現在作っているフルーツリキュールに加え、新作として2026年5月に珈琲リキュール「SETOUCHI BLACK(瀬戸内ブラック)」、パイン&レモンリキュール「AZURE PINE & LEMON(アズール パイン&レモン)」を新たに商品化しました。

SETOUCHI BLACKは、岡山市にてバナナやコーヒーなどを栽培している「おかやまおひさまファーム」の焙煎済み珈琲豆を原料としています。

2026年5月に発表した新商品「SETOUCHI BLACK」
2026年5月に発表した新商品「SETOUCHI BLACK」

素材の味を生かし、ブラックでビターな味わいに仕上げました。

原料となる焙煎済み珈琲豆
原料となる焙煎済み珈琲豆

AZURE PINE & LEMONは、おかやまおひさまファームにて栽培されたパイナップルと笠岡市で収穫される潮待チ檸檬(しおまちれもん)を使用したトロピカルなリキュールです。

2026年5月に発表した新商品「AZURE PINE & LEMON」
2026年5月に発表した新商品「AZURE PINE & LEMON」

スピルリナ(ソーダアイスなどにも使われる藻類の天然色素)で瀬戸内の海をイメージした鮮やかな青色に着色されており、アルコール度数は10度と低めに設定されています。

いずれも、ありきたりなものではなく地元産の原料を用いたユニークな商品をラインナップすることを目指し、開発しました。

イベント(BEER SMILES)で発売された「おとなのクリームソーダ」
イベント(BEER SMILES)で発売された「おとなのクリームソーダ」

開発中の変わり種リキュールとは、何を原料にしているのですか

渡邊

とあるイベントでお会いした方に、にんにくの皮を使用したお酒を作れないかとの提案をいただきました。現状、にんにくの皮をお湯に浸し、ダシを抽出するような形で利用しているそうですが、これを原料にリキュールが作れないか検討中です。

にんにくの皮を原料にリキュールができるか検討中です
にんにくの皮を原料にリキュールができるか検討中です

産学連携の取り組みも始まっているそうですね

渡邊

岡山県産業振興財団の紹介により、新たな取り組みも始まっています。

果物を絞った後に残る「残渣(ざんさ:搾りかす)」を有効活用した商品開発について、その研究をしているノートルダム清心女子大学の先生と面会し、研究・開発を進める検討をしています。

搾りかすにも多くの可食部が含まれているため、これをうまく活用することで、素材を無駄なく使えるサステナブルなもの作りを目指せるのではとの試みです。

最後に、読者にメッセージをお願いします

渡邊

弊社のリキュールは「フルーツ王国おかやま」の果物をふんだんに使い、そのおいしさをそのままお酒に詰め込んでいます。

着色料や香料を使わず、果物本来の味と香りを大切にしたリキュールをぜひ味わっていただきたいです。

イベント出店に加え、今後は庭バルなどを活用し「飲める会」などのイベントも自ら企画していきたいという思いがあります。その際にはぜひ気軽に足を運んでいただけるとうれしいです。

弊社の工房では随時見学を受け付けている他、果物のシーズンには「製造体験」(桃のカット作業など)のボランティアも募集しています。みんなで楽しく作業をしながら、お酒造りに触れていただければと思います。

おわりに

筆者がHOIDA CRAFTを知ったのは、2026年2月に熊屋酒造にて開催された「伊七 新酒まつり」にて甘酒を販売しているところを見たのがきっかけでした。

伊七 新酒まつりでの甘酒の販売(2026年2月8日 熊屋酒造にて)
伊七 新酒まつりでの甘酒の販売(2026年2月8日 熊屋酒造にて)

また、真備町出身の祖母からかつてヨイキゲンが服部地区に酒蔵を構えていたことも、随分前に聞いたことがあり、その縁が取材にもつながりました。

企業理念に「SAKEを作る・酒縁を創る・地域を創る」を掲げ、60年の時を経て真備町服部地区での酒造りを再開した「HOIDA CRAFT」。原点の場所から始まる酒造りが醸す新たなる創造に、これからも目が離せません。

また、リキュール造りのシーズン(果物の収穫期)には製造体験のボランティアも募集するとのことですので、興味のある方はHOIDA CRAFTのInstagramをチェックしてみてはいかがでしょうか。

HOIDA CRAFT株式会社のデータ

HOIDA CRAFTの商品
団体名HOIDA CRAFT株式会社
業種リキュール、甘酒等の製造販売事業
代表者名渡邊信行
設立年2024年
住所岡山県倉敷市真備町服部431
連絡先電話番号 086-697-5533(090-7372-1009 渡邊)
FAX番号 086-697-5539
ホームページHOIDA CRAFT

倉敷とことこの厳選記事を LINEでお届けします

Ads by Yahoo! JAPAN

地域を知る

  • 倉敷
  • 玉島
  • 水島
  • 児島
  • 船穂
  • 真備

はれとこからのお知らせ

一般社団法人はれとこは「とことこシリーズ」を中心に、地域の情報発信を担う「市民ライター」育成などの活動をおこなっています。

FMくらしき「倉敷とことこ」

倉敷とことこの厳選記事を LINEでお届けします