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亀遊亭の店長・馬越 鉄也さんにお話を聞きました
1978年に開場した亀遊亭。
運営は倉敷国際ホテルです。
倉敷国際ホテルに入社しすぐに亀遊亭に配属され、その後は他の部署も経験し、現在は店長の馬越 鉄也(うまこし てつや)さんにお話を聞きました。
インタビューは2022年1月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
こだわりは地産地消
地産地消にこだわっているとのことですが?
馬越(敬称略)
ゴボウやレンコンは岡山県産のものを使用するようにしています。
カツカレーやポークカレーのお肉は美星のものですね。
店が観光地にあるので、なるべく地元産の食材を使用するようにしています。
お客様は観光客のかたが8割です。
ランチいただきます(倉敷観光コンベンションビューロー主催の食のイベント)のイベントに参加している期間は地元のかたも増えますが。
亀遊亭は運営の倉敷国際ホテルの名前を掲げて料理を提供しています。
ホテルの名前があることで、観光客のかたに安心してご利用していただいているようです。
ただ私たちはホテルよりはもう少しカジュアルにと思っておりますので、お子様にも楽しんでいただけるメニューをそろえています。
そのためカレーやハヤシライスなどがあります。
創業以来、変わるものと変わらないこと
創業当時から変わらないものはありますか?
馬越
私は18歳で倉敷国際ホテルに入社してから40年間働いています。
入社の4、5年前に亀遊亭ができました。
私が亀遊亭に配属した頃、今の建物の半分は民家だったんです。
民家にお住まいだったかたがお亡くなりになって、当ホテルが買い取ることになりました。
そののちに改装して、現在の大きさに。
変わらないことでいえば、門構えと建物全体の外観です。
伝統建造物保護条例により外観が変えられないからです。
入口のアーチ型の瓦も変わっていません。
店内はオープンキッチンですが、創業からこちらも変わっていないですね。
当時から、とくにこの美観地区辺りでは珍しかったと聞いております。
棟方志功氏の作品も最初から壁に掛けております。
亀遊亭の店名は、この書の「亀遊」から付けました。
チューリップランプも変わっていないです。
数は増築に合わせて増やしていますが。
これは特注なので、割らないように気を付けています。
お客様のなかには、このレトロなランプを珍しく思われて写真を撮られることも。
電球の色は蛍光灯の白色ではなく、昼白色にしています。
光が白色よりも昼白色のオレンジがかったほうが、よりお料理がおいしく見えるからです。
創業当時から変わったことはありますか?
馬越
この建物は、教会とその集会所と、そして幼稚園だったときもあるようです。
店を増築した際に、2階の特別席がご提供できるようになりました。
4年前(2017年)にも改装し、靴を脱がずにそのまま2階へ上がっていただけるように。
メニューはオープン当初から残っているものもあります。
ビーフシチューやカレー、ハヤシライスが残っていますかね。
あとは失くしたメニューが復活することも。
昔はステーキハウスとして営業していたころもありました。
ステーキハウスにしているとステーキが中心に思われてしまいますよね。
しかしみなさまに食べていただきやすい、親しみやすい店をと思いレストランにしました。
観光客のかたでしたら余計にステーキハウスよりレストランのほうが入りやすいですよね。
ただ、良くも悪くも立派な門構えなのでお客様が入りにくくなっているようですけどね。
倉敷流オムハヤシは3年ほど前(2018年)に亀遊亭の目玉商品をと考えて誕生したメニューです。
メニュー自体は新しいですが、オムライスにかけているハヤシは昔からあるものを使用しています。
とろとろの卵に昔ながらのハヤシをかけてご提供させていただいています。
観光地にある店ならではの店づくり
今後の展望を教えてください。
馬越
忙しい日々のなかで、亀遊亭で食事をしてやすらぎの時間を過ごしていただきたいですね。
そして倉敷の町並みなども一緒に楽しんで、少しでもいい旅行にしていただけたらなと。
今よりももっと、お客様に親しみをもって楽しく食事をいただけたらと思っています。
明るい店づくりをしたいです。
倉敷に来て、亀遊亭で食事してよかったと思って、感動していただける店にしていきたいなと。
料理がおいしいと言っていただけるのが一番いいんですけどね。
料理のおいしさって店の雰囲気が大きく関わってきませんか。
いくら料理がおいしくてもそこで働くスタッフがよくなければ、満足度が半減しますよね。
そのため料理のおいしさはもちろん、お客様に岡山・倉敷に来てよかったと思っていただけるために、店の明るい雰囲気づくりも大切だと思っています。
ですから親しみを持っていただけるよう、方言を出せるときは出すように。
方言を使うことは、岡山・倉敷に来てよかったと思っていただける、ひとつの方法なのかなと思っています。
その地の方言で話しかけられたら和むじゃないですか。
でも崩し過ぎはよくないので、お客様の反応を見ながらポロッと出しています。
お客様と適度な距離を取りつつ、方言を使うことを普通にできるようになれば、店の雰囲気が明るくなるのではないでしょうか。
そしてお客様に「倉敷に、亀遊亭に来てよかった」と思っていただけるかと思います。
おわりに
取材をする前までは、観光地にある店のおもてなしとして「地元をPRするために地産地消にこだわっていること」が頭に浮かびました。
亀遊亭では「方言を使う」こともお客さんに対するおもてなしだと知りました。
観光地にある店ならではの考えではないでしょうか。
観光客も地元客も「倉敷に、亀遊亭に来てよかった」と思える店づくりをする亀遊亭に行ってみてはいかがでしょうか。
レストラン亀遊亭のデータ
名前 | レストラン亀遊亭 |
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住所 | 岡山県倉敷市中央1丁目2番20号 |
電話番号 | 086-422-5140 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前11時~午後5時 ランチは午前11時~午後3時 |
定休日 | 水 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 2階特別室「川蝉」は完全予約制 |
座席 | 1階34席 テーブル数:10 2階8席 テーブル数:1 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | 子ども椅子あり |
バリアフリー | |
ホームページ | レストラン亀遊亭 |