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店主の篠岡拓磨さんにインタビュー
訪れる人においしいと元気を届けるユーカリ。
店主の篠岡拓磨(しのおか たくま)さんに店を始めた経緯や想いなどを聞きました。
始まりは家族をあっと驚かせた突然の店舗契約
「ユーカリ」開店のきっかけを教えてください。
篠岡(敬称略)
もともと、マルシェに出店したり、「ぼっけぇ~きて屋」へ納品したりしていました。
メニューやレシピの開発は、おもに妹が担当しています。
妹は東京に住んでいるのですが、月の半分は玉島に帰ってきているんですよ。
当時作っていたのは米粉を使ったお菓子や米粉パン、麹調味料を使ったお弁当などです。
しだいにお客さまから「お店はどこですか?」と聞かれることが多くなり、店を構えたいと思う気持ちが少しずつ芽生えてきました。
物件を探し始めたのですがなかなか良いご縁がなくて…。
ある日この店前を車で通ったときに、いつもと違う雰囲気だと気がつきました。
すぐに不動産屋に問い合わせをすると、なんと賃貸物件になる予定だと教えてもらったんです。
もうその足ですぐに不動産屋に行き、契約をして帰りました。
飲食店の経験はなかったですし、家族に相談をすることもなくした契約です。
家族からは「どうするのー!?」と驚かれてしまいましたが
妹や料理研究家の先生がたに協力していただき、2022年7月7日にオープンしました。
玉島に店を構えたのはなぜですか。
篠岡
地元だからです。
偶然知人や学生時代の担任の先生が訪れてくれることもあるんですよ。
久しぶりの再会がとてもうれしいです。
近くに全寮制の高校があるのですがそこの生徒さんも来てくれています。
小麦アレルギーがあって食堂が利用できないため、小麦を使っていない料理が食べられるお店を探していたと聞きました。
アレルギーがあってもなくても、みんなで一緒に食べられるものを作りたい
なぜ麹や米粉を使った料理やスイーツを提供されているのですか。
篠岡
米粉を使ったスイーツやパンを作り始めたのは、アレルギーがあってもみんなと一緒に食べられるものを作りたいと思ったからです。
誕生日にみんなと同じケーキを食べられない話や、給食の「パンの日」におにぎりを家から持参しているという話を聞いたことがありました。
みんなで楽しく過ごしているのに自分だけが同じものを食べられないって辛いですよね。
子どもだとなおさらです。
麹調味料を使っている理由は、僕にとって麹は身近なものだったので、取り入れるのは自然なことでした。
母はもともと発酵食品や麹調味料が好きで、麹を使ってよく料理をしていました。
家族がアレルギーや喘息で苦しい思いをしていたので、「健康に良いものを」と使っていたのかもしれません。
麹は腸内環境や免疫に良い作用があると言われていますよね。
あと、僕はそもそも麹調味料の味がとても好きなんです。
料理にコクが出て深みを感じます。
ふんわりおいしいユーカリの米粉パンのひみつ
米粉パンの特徴はどんなものですか。
篠岡
もちっとした触感が特徴です。
難点は時間が経つと、かちかちに硬くなるところですね。
すぐに食べない場合は冷凍することをおすすめしています。
食べるときは電子レンジで温めてください。
硬くなった餅も電子レンジで温めると柔らかくなりますよね。
温めることでふっくらとおいしい米粉パンを味わっていただけます。
たくさんの試作を経てようやく完成したユーカリの米粉パン
米粉パンを焼くうえで大変なことはありますか。
篠岡
「米粉パンを焼くのは難しいよ」と妹から聞いていたのですが、やってみると意外とうまく焼けたんです。
僕に「クセ」がなかったのが良かったのでしょうか。
通常小麦でパンを作る際には、力を入れてしっかりこねて「グルテン」を作る作業があります。
もちもちしたパンが焼けるには必要なんです。
しかしこれを米粉にしてしまうと、ふんわりとおいしい米粉パンがなかなか焼けません。
僕はパンを作ったことがなかったので、妹が教えてくれたレシピを忠実に再現していました。
どうやらこれが成功のカギでした。
ただ妹がレシピを完成するにあたっては、本当にたくさんの試作をしています。
粉の種類によっても吸水率は微妙に違うんです。
どの粉にするのか、材料や水分の配合や分量によっても変わる仕上がり。
微調整を重ね、たくさんの試作を経てようやく出来上がったのが今のレシピです。
店は僕がメインでやってはいるのですが、妹をはじめたくさんのかたがたに支えてもらいながら成り立っています。
米粉パンはお店でも購入できますか。
マルシェでは販売をしていますが、店頭ではテイクアウトで冷凍の米粉パンを販売しています。
米粉のパン教室も妹が東京と、この店で開いていますよ。
天然酵母と塩酒粕やみりんシロップなどの発酵調味料を使って米粉パンを作るのが特徴です。
「ユーカリの米粉パンがおいしかったので家でも作ってみたい」
と教室に来てくださるお客さまもいらっしゃいます。
とてもうれしいですね。
お客さまの声に答えられる店に
これからのユーカリさんの展望はありますか?
いずれは岡山市に第2店舗をオープンしたいと考えています。
お客さまのなかには岡山市からわざわざ来てくれるかたもいらっしゃるので
お客さまの声にお答えするためにもいつかオープンしたいなと。
ただ思っているだけなんですけどね。
僕は何でも口に出しちゃうんで(笑)
あと、バースデイケーキやデコレーションケーキなどの注文を受けられるように今準備しているところです。
今までは妹が岡山に帰って来たときにしか注文は受けていませんでした。
少し前からパティシエのスタッフが来ています。
今後はデコレーションケーキを店のスタッフが作れるようになったらいいなと。
これからもお客さまの声に答えていきたいです。
おいしいと元気を届けるカフェダイニング、ユーカリ
麹調味料や発酵食品は心と体を整え元気にしてくれます。
そのうえ、素材の力を最大限に引き出し、料理をおいしくしてくれる。
まるで魔法のような麹。
ユーカリには、麴調味料の魅力が詰まったランチとスイーツがたくさんありました。
体調不良を感じやすくなる季節の変わり目に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
糀 Cafe dining ユーカリのデータ
名前 | 糀 Cafe dining ユーカリ |
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住所 | 倉敷市玉島爪崎439-3 |
電話番号 | 090-8606-0707 |
駐車場 | あり 駐車場は店横に2台、ビル横に4台。 少し歩いた所にも軽自動車3台が駐車可能。 |
営業時間 | 午前11時~午後11時。ラストオーダーは午後10時 日曜日:午前11時~午後6時 テイクアウト:午前8時~午後6時 |
定休日 | 水 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 |
座席 | 2人掛けのテーブル5卓 4人掛けのテーブル2卓 カウンター席8脚 |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
子育て | 子ども用食器あり。子ども椅子あり。ベビーカーの入店可能。 |
バリアフリー | 車椅子の入店可能。 入り口とトイレ付近に段差あり。 |
ホームページ | 糀 Cafe dining ユーカリ:Instagram |